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2023年10月02日

文学研究科の菅野博史教授、松森秀幸教授が『中国仏教哲学要義』の翻訳書を出版

本学文学研究科の菅野博史教授と松森秀幸教授が、中国を代表する仏教学者である方立天氏の『中国仏教哲学要義』の翻訳書を出版しました。

菅野教授は2000年以来、方氏が初代所長を務めた中国人民大学・仏教と宗教学理論研究所の客員教授をしていました。そうした縁から、菅野教授と研究所副所長の張文良氏が監訳者となり、中国仏教の専門家である柳幹康氏(東京大学東洋文化研究所准教授)、中西俊英氏(京都女子大学准教授)、齋藤智寛氏(東北大学大学院教授)に加えて、本学の松森教授も分担翻訳者を務めました。

方氏の代表的著作である『中国仏教哲学要義』(中国人民大学出版社、2002年)は91万字の大著となります。中国では、第六届国家図書賞(2003年)、北京市第八届哲学社会科学優秀成果特等賞(2004年)、「首届中華文化優秀著作賞」一等賞(2004年)等を受賞し、中国仏教学術界の最高水準を代表する著作と称えられ、中国文庫にも収められています。

約1200頁に及ぶ日本語翻訳にあたっては、中国教育部人文社会科学重点研究基地基金の助成とともに、中国政府の「アジア名著相互翻訳プロジェクト」に選ばれ、出版助成金の助成を受けての刊行となりました。

出版にあたって菅野教授は、「この本の翻訳出版は、1985年から交流を深めてきた方先生に対して最高の敬意を表するものであり、私と方先生の深い友情の証しでもあります」と述べました。

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ページ公開日:2023年10月02日