創大Days

2019年04月17日

丹木の歳時記2019 卯月(五)

創大Days編集部

私たちが桜に目を奪われていた間に、足下では可憐な草花が咲いています。春の一時期にだけ地上に姿を現す菫や片栗、二輪草、碇草などの草花をスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と言います。これらの種には蟻が好むエライオソーム(Elaiosome)という付着物があるため、種は蟻の巣へと運ばれます。エライオソームが食べられた後の種は巣の近くに捨てられ、やがて春が来るとそこで発芽します。自ら動くことの出来ない草花はこうして離れた場所で子孫を増やしていきます。雑木林の伐採などで貴重な植物となりつつあるスプリング・エフェメラル。本学で少しずつその数を増やしているのは、造園業者の方々の下草刈りと、アリさんたちとの地道な共同作業の成果と言えるでしょう。
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ページ公開日:2019年04月17日


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