創大Days

2023年03月07日

丹木の歳時記2023 弥生(一)

創大Days編集部

6日は二十四節気の啓蟄(けいちつ)。冬の間、落葉の間に隠れていた虫たちが這い出てくる頃です。そろそろ何かいないかなと思いながら歩いていると、テングチョウが日光浴。日差しの暖かさを確かめるように時々小刻みに翅を震わせます。成虫のまま越冬し、他の蝶に先駆けて早春から飛び始めるテングチョウ。パルピ(Palpi)と呼ばれる長い下唇髭(かしんしゅ)が天狗(てんぐ)の鼻のように見えることから付いた名前です。まだ他の蝶の姿が見えないのをいいことに、ちょっと天狗になっているのでしょうか(笑)。キャンパスの梅も今が盛り。梅の白い花びらが舞い散る様を天から降る雪に見立てたのは万葉の歌人・大伴旅人(おおとものたびと)です。「わが園に梅の花散るひさかたの 天より雪の流れくるかも」という和歌があります。旅人の長男・大伴家持(おおとものやかもち)も歌人。「うらうらに照れる春日に雲雀(ひばり)あがり 心悲しも独(ひと)りしおもえば」は春の憂愁を呼んだ和歌として有名です。
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ページ公開日:2023年03月07日


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