創大Days

2023年03月19日

丹木の歳時記2023 弥生(二)

創大Days編集部

桃、杏(アンズ)、緋寒桜(ヒカンザクラ)に白木蓮(ハクモクレン)。卒業式を前に様々な花が一斉に咲き始めました。椿も今が見ごろです。「文学の池」の近くで見つけたのは猩々袴(ショウジョウバカマ)。春の一時期にだけ姿を現す植物をスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と呼び、猩々袴、節分草や福寿草などもその仲間です。ちなみに猩々袴の猩々(ショウジョウ)とは中国の想像上の生物。人間の言葉を解し酒を好む霊獣で、能や狂言にも『猩々』という演目があります。地面に広がるロゼット(rosette)状の根生葉(こんせいよう)を猩々の袴に、花を頭に見立ててついた名前。あいにく学内で猩々を見かけたことはありませんが(笑)、その姿を想像しながら猩々袴を眺めると一層味わいが増します。「平安の庭」には尉鶲(ジョウビタキ)の雄がいました。どうやらこの辺りを縄張りにしているようですが、春の訪れとともに北国に旅立ちます。次にキャンパスに戻って来るのは晩秋の頃。春は出会いと別れの季節でもあります。
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ページ公開日:2023年03月19日


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