創大Days

2023年11月16日

丹木の歳時記2023 霜月(一)

創大Days編集部

秋が深まるにつれて目につく花も少なくなりますが、キャンパスを丹念に探せば人知れず咲く小さな花を見つけることができます。その一つは吉祥草(キチジョウソウ)。スズラン亜科の多年草で晩秋に開花します。釈尊が悟りを開いた時にこの草の上に坐していたとの伝説もあり、おめでたい名前がついています。続いて紹介するのは千振(センブリ)。リンドウ科の二年草で胃腸を整える薬草です。「良薬は口に苦し」と言いますが、煎じて千回振り出してもまだ苦いことからついた名前。東京都のレッドデータブックによれば23区では絶滅。八王子を含む南多摩地域でも絶滅危惧IB(近い将来野生での絶滅の危険性が高いランク)に指定されています。たとえ見つけても煎じて飲まないようにしましょう(笑)。実は吉祥草や千振が学内に生息していることを知ったのはつい最近。キャンパスの自然に関する知識では人後に落ちないつもりですが、まだまだ知らないことも多いようです。ともあれ穏やかな秋の日差しの中で鳥の囀りに耳を澄まし、草花や昆虫を愛でる時間は至福のひととき。Being in nature is its own reward(自然の中にいること自体が報酬である)ことを実感します。
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ページ公開日:2023年11月16日


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