創大Days

2024年04月26日

丹木の歳時記2024 卯月(六)

創大Days編集部

桜の季節から躑躅(ツツジ)の季節へ。「紅群れ咲くつつじの丘を 白蝶あそこに喜び舞いて」と学生歌に歌われる景色となりました。「文学の池」周辺を逍遥していると、どこからともなく甘い香りが漂ってきました。香りのする方向を見上げると、そこには満開の白藤。蜜を求めてたくさんの熊蜂も飛び交っています。源氏物語の主人公である光源氏に慕われた女性の名前に「藤壺」とあるように、藤は古くから日本人に愛されてきた花です。日当たりの良い草むらではキタテハやベニシジミを見かけました。雑木林の樹液にやってきたのはルリタテハ。キタテハやルリタテハは成虫で越冬し、春早くから飛び回ります。なかなか止まってくれない蝶を撮影する時は根気が必要。まずは気配を悟られないよう心頭滅却して無念無想の境地に入ります(笑)。されど敵もさるもの、少しでも邪念が入るとさっと逃げられてしまいます。「捕まえたりしないから写真だけ撮らせてね」と心の中でつぶやきつつ、そっと近づきカメラに収めます。こうして納得の1枚が撮れた時は喜びもひとしお。昆虫写真家にでもなったような気分に浸れます。さて今日はどんな虫たちとの出会いが待っているかなとワクワクしながら歩いています。
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ページ公開日:2024年04月26日


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