創大Lab

Vol.022017年11月15日

【研究紹介】バイオインフォマティクスとは?

創大Lab編集部

木下 フローラ聖子 理工学部教授
バイオインフォマティクスという分野の研究をしています。日本語では、バイオは生物学、インフォマティクスは情報科学なので、生物情報科学と訳します。90年代に人の遺伝子を調べるために、ヒトゲノムプロジェクトというのが始まり、膨大なゲノムを解析するためにバイオインフォマティクスという分野が生まれました。
ゲノムは、暗号化されている遺伝子の情報の集合のことです。それぞれの遺伝子はRNAを通じてタンパク質を生成します。タンパク質は立体構造をとって、生体内の中で一番よく働く部分です。さらにタンパク質には、いろいろな物質が付いて、様々な働きをします。このことを修飾、翻訳後修飾と呼びます。メチル化や、ユビキチン化など、そういった様々な修飾が付いてるものの中の1つが糖鎖です。

本年度(2017年度)、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「平成29年度ライフサイエンスデータベース統合推進事業」に採択されました。この事業では生命科学と関係づけられた大量の情報を統合し、大規模解析を行うことができ、新たな知見を見出すことができる情報基盤の確立に取り組んでいます。研究者がこのデータベースを閲覧・参照できるだけでなく、分野をこえた関連情報を発見することができます。
データベースの活用によって、糖鎖研究の未来がどう変化していくのかを動画で解説いたします。
※掲載内容は取材当時のものです。 

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ページ公開日:2017年11月15日


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