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  • 文学部の菅野博史教授、文学研究科の松森秀幸准教授が『現代語訳 法華玄義釈籤』(上)を出版しました

2020年11月17日

文学部の菅野博史教授、文学研究科の松森秀幸准教授が『現代語訳 法華玄義釈籤』(上)を出版しました

本学文学部の菅野博史教授と文学研究科の松森秀幸准教授が、中国天台宗の事実上の開祖である天台大師智顗(538-597)の『法華玄義』に対する妙楽大師湛然(711-782)の注釈書『法華玄義釈籤』(上)の現代語訳・注を出版しました。

『法華玄義』は天台三大部(他に『法華文句』、『摩訶止観』)の一つとして、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』の思想を名・体・宗・用・教の五重玄義の視点から解明したもので、菅野教授によって『現代語訳 法華玄義』(上)(下)が刊行されています。今回は、中国天台宗の中興の祖とたたえられる湛然による注釈書を対象とした初の現代語訳となります。

本書はこれまで長年、中国天台教学を研究してきた菅野教授と、湛然研究の専門家で『唐代天台法華思想の研究―荊渓湛然における天台法華経疏の注釈をめぐる諸問題―』(法蔵館、2016年)を刊行している松森准教授の共訳書となります。出版にあたって菅野教授は、「学部・大学院時代のゼミ生であった松森准教授と共訳を刊行することができ、研究の継続性からいっても、たいへん嬉しいことです。中巻、下巻の発刊にむけても準備を進めたいと思います」と語りました。

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ページ公開日:2020年11月17日