有価物生産システムの開発

概要

ホテイアオイをメタン発酵処理した際に排出される残渣の有効活用に関する研究開発を行います。メタン発酵の液分残渣である廃液(消化液という)は、微細藻類(スピルリナ)を培養し、葉野菜を水耕栽培するために用います。消化液中の栄養素である窒素やリンを効率よく食物バイオマスに変換することで、高い食物生産を得るための技術開発を行います。また、ホテイアオイを搾汁した後の固形残渣を用いて作成したバイオ炭については、圃場に施用することで、またバイオ炭と消化液を組み合わせて施用することで、圃場での作物生産を向上させるための技術開発も行います。

テーマの技術的な特徴

メタン発酵消化液は、メタン発酵に用いる基質(本研究ではホテイアオイ)によってその性質が大きく異なります。本テーマでは、微細藻類や野菜栽培に適した肥料となるように消化液を調整するための手法を開発します。そして、この改良した消化液を用いてスピルリナを大量培養し、高収益となる野菜を効率よく栽培する方法の確立を目指します。バイオ炭の圃場への施用では、これによって作物収量を増大させるための土壌改良方法を検討します。また、肥料成分としての消化液の施用方法の開発も行います。そして、これら有価物を精選することによって得られる収益性について検討を行います。

担当機関とメンバー

日本側

創価大学プランクトン工学研究所:古谷研、高山佳樹
創価大学理工学部:佐藤伸二郎、戸田龍樹、今村弘樹、関根睦実
滋賀県立大学環境科学部:伴修平、畑直樹、刘鑫、Most Fahima Ahmed Anny

エチオピア側

バハルダール大学農学部:Minwyelet Mingist、Amare Mezgebu、Alemu Abate、Solomon Girmay、Endalew Alemu、Tadele Yeshowas、Ayalew Wondie(LTaWPDA所長)
バハルダール大学生物学部:Hirut Assaye
インジバラ大学:Ayirkm Adugna、Desalew Fente、Bulti Kumera、Berhanu Belay、Ewunetu Tazebew

日本側とエチオピア側の担当分け

日本側:微細藻類培養 伴、古谷、戸田、刘、高山、関根
    野菜養液栽培 畑(leader)、伴、刘
    土壌改良・農作物生産 佐藤(leader)

エチオピア側:微細藻類培養 Amare (leader)、Mankul、Ayirkm、Hirut、Ayalew、Minwyelet、Bulti
       野菜養液栽培 Alemu (leader)、Tadele、Endalew
       土壌改良・農作物生産 Desalew (leader)、Berhanu、Solomon、Ewunetu、