創大Days

2022年08月22日

丹木の歳時記2022 葉月(二)

創大Days編集部

「dog days of summer」とは、夏の一番暑い時期を差す言葉。お盆を過ぎ、dog daysも一段落といったところでしょう。晩夏から初秋へと移り変わる季節。キャンパスの蝉の声もツクツクボウシが主流になってきたようです。「古今和歌集」の凡河内躬恒(おおこしこうちのみつね)の和歌に「夏と秋と ゆきかふ空のかよひぢは かたへ涼しき風や吹くらむ」とあります。空には夏と秋が行き交う道があって、片側には涼し
い風が吹いていることだろうというような意味でしょうか。凡河内躬恒は柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)や紀貫之(きのつらゆき)らと並ぶ三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)の一人。立秋の前日に詠まれたこの歌は、季節の移ろいが見事に表現されています。平安時代の歌人の豊かな感性に思いをはせつつ空を見上げれば、涼しい風がいくばくか感じられるかも知れません。
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ページ公開日:2022年08月22日


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