創大Days

2023年04月17日

丹木の歳時記2023 卯月(三)

創大Days編集部

「日本植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎をモデルにしたドラマが今月から始まりました。第一週で描かれるのはドラマの主人公・万太郎の幼少時代。万太郎は土佐の神社らしき場所で坂本龍馬に偶然出会います。龍馬が暗殺されたのは慶応3(1867)年11月。この時、文久2(1862)年4月生まれの富太郎の年齢は5歳です。実際に二人が遭遇した史実はないとしても味な演出と言えるでしょう。この週に万太郎の母が好きな花として登場するのが梅花黄蓮(バイカオウレン)。キンポウゲ科の多年草で、咲く時期は3~4月です。本学では同じくキンポウゲ科の二輪草(ニリンソウ)が可憐な花を咲かせます。万太郎が梅花黄蓮と見間違えて節分草(セツブンソウ)を摘み取るシーンもありましたが、ドラマに登場する植物はレプリカだそうです。このドラマの植物監修者で国立科学博物館所属の田中伸幸氏(植物分類学)の近著『牧野富太郎の植物学』や、富太郎の生涯を描いた小説『ボタニカ』(朝井まかて著)を合わせて読めばドラマも一段と楽しめることでしょう。富太郎の誕生日4月24日は「植物学の日」になっています。
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ページ公開日:2023年04月17日


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