創大Days

2024年03月21日

丹木の歳時記2024 弥生(二)

創大Days編集部

このところ寒い日が続いているせいか、様々な花の開花も昨年より遅れているようです。当初は18日頃と発表されていた東京の桜の開花予想もやや後ろにずれています。それでもキャンパスではウグイスが鳴き始め、スミレやタンポポが春の訪れを告げています。「暑さ寒さも彼岸まで」。冬用のコートやマフラーが役目を終える日も近いでしょう。かつての「万葉の家」付近では水仙の葉によく似たたくさんの若葉が気持ちよさそうに日差しを浴びています。とは言え花も蕾も見当たりません。一体何の植物なのかと思いきや、夏の終わりに咲く狐の剃刀(キツネノカミソリ)だと思い当たりました。狐の剃刀はヒガンバナ科の多年草。東京都では絶滅危惧種に指定されています。早春に伸びた葉は花が咲く前の夏頃までには枯れてしまい、その後に花茎だけが出てきて開花します。春一番に葉を伸ばし夏の養分を蓄えているのでしょう。多くの人が目を奪われる梅や桜と咲く時期は違っても、開花に向けた準備を着々と進める狐の剃刀。その葉が存分に日差しを浴びられるよう、周辺の笹を刈り取って大切に保護しています。
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ページ公開日:2024年03月21日


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