創大Days

2024年05月13日

丹木の歳時記2024 皐月(二)

創大Days編集部

立夏を過ぎ、青葉の季節となりました。昆虫の動きも活発化しています。草むらで見かけたのはツチイナゴ。この時期にもうバッタがいるの?と思われるかもしれませんが、ツチイナゴは成虫のまま越冬し春から活動を開始します。「文学の池」で咲き始めた黄菖蒲の上にやってきたのはダイミョウセセリ。木の葉の上で羽を休めているホンサナエは東京のレッドデータで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。「文学の池」では美しいイトトンボも見つけました。一口にイトトンボと言ってもイトトンボ科のトンボは日本に27種もいるらしく、同定は容易ではありません。五月晴れの青空のようなスカイブルーに魅了され、なにトンボなのかとトンボ図鑑で調べてみるもクロイトトンボのようでもあり、オオイトトンボにも似ている気がして確信が持てません。かくなる上はと既知の昆虫博士に同定を依頼。すぐに届いた回答は「ホソミイトトンボ」(越冬型)とのことでした。さすがに「餅は餅屋」です。八王子の冬の寒さを耐え忍び、いち早く活動を開始したトンボやイナゴ。自戒を込めて申し上げれば観察の際はくれぐれも池に落ちないようご注意下さい(笑)。
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ページ公開日:2024年05月13日


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