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2015年10月06日

低出力レーザーやLEDの光が生物の細胞に与える影響を研究中

創大Lab編集部

木暮 信一 教授 理工学部 共生創造理工学科
(広報誌「SUN」2015年10月号:「学問探訪」に掲載記事より)

緑色の光は細胞を元気にする!? 光と細胞の知られざる関係

レーザーやLEDの光が病気を治療したり、農産物の生育を促進したり、あるいはスポーツ選手の記録を伸ばしたりする。そんな時代が来ることを予感させる研究が木暮信一教授の研究室で行われています。その研究内容とは?
「低出力レーザーやLEDの光を生物の組織や細胞に照射する研究をしています。たとえば、カエルの筋肉を取り出して筋収縮を繰り返すと、通常は10分ほどで筋肉がへたってしまいます。ところが、緑色の光を照射しながらこれをやるとなかなかへたらず、長持ちします。カエルの心臓でも同じような実験をしています。脊髄を切断して脳からの指令が伝わらないようにした心臓は、通常15時間ぐらい自力で拍動するのですが、緑色の光を照射するとそれが20時間ぐらいに延びるのです」

光のパワーはすごい!しかも、さらに興味深いのは、色によって効果が違うことです。
「カエルの心臓の場合、赤色の光を照射すると拍動を続ける時間は10時間ぐらいに減ってしまいます。こうした、数々の実験から、緑色は細胞を元気にし、逆に青色は抑制し、赤色は落ち着かせるといった、全く違う働きがあることがわかってきました」
ページ公開日:2015年10月06日


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