~価値創造の人生~
教員採用試験 合格体験記05
私は、東京都の下町墨田区、江東区で生まれ育ちました。小学校3年生から高校3年生まで10年間軟式野球を続けてきましたが、高校卒業後、夢であったプロミュージシャンを目指して、音楽系専門学校へ進みました。専門学校時代から約6年間ライブ出演やCD作成など、メジャーデビューを目指して精力的に活動し、ソロ活動を経て、2人組ヴォーカルグループを結成。200人規模のワンマンライブを成功させることができました。しかし、そのワンマンライブの直後、私は、急激な燃え尽き症候群に陥り、芸能界という先の見えない未来への不安や葛藤に苛まれてしまいました。
悩んだ末、相方に「音楽を辞めたい」と泣きながら告げ25歳で音楽から離れることに。しかし、次に自分が何をしたいのか全く考えていませんでした。そんなとき、悩んでいた私のところへ一人の先輩が訪ねて来てくれました。先輩は、私の状況に耳を傾けてくれながら、「教員免許も取れるし、今までと違った景色がみられると思うから創大通教に行ってみたら?」と、思ってもみなかった提案をしてくれました。自分なんかが教員になれるわけがない、と少し抵抗もありましたが、先輩の励ましもあり、2019年春に創価大学通信教育部教育学部児童教育学科に入学しました。
入学してすぐに、レポート課題という大きな壁にぶち当たりました。課題の内容が難しすぎて全然頭に入って来ないのです。何度も通教を辞めようか、との思いが頭をかすめましたが、夏期スクーリングに参加し、素晴らしい学友との出会いがありました。つらい時や苦しい時に励まし合える仲間がそばにいるということが、本当に大きな心の支えとなり、生涯の友を得られたことは何よりの財産だったと思います。
2020年秋には、母校での教育実習を経験しました。初めての教育現場にドキドキの連続でしたが、温かい先生方、学校の雰囲気、そして、子供たちの日々変わる反応や表情に触れるたび、教職という職業に大きな魅力を感じ、「一生、この仕事に就いていきたい」と決意することができました。
2021年7月、初めての教員採用試験に挑戦しました。とにかく毎日勉強をして、万全な準備をしてきたつもりでしたが、結果は、一次選考で不合格。この時は本当に悔しかったです。
翌年、創価大学通信教育部卒業後に、教育実習でお世話になった母校で、臨時的任用教員として1年生の学級担任を任せていただくことになりました。学級担任をしながらの教員採用試験の勉強は、前年度と比べられないほど勉強時間の確保に苦労しました。勉強時間をまとまって取ることは厳しいと考えた私は、仕事の合間や終業後に教室で過去問を何度も繰り返し解いたり、前年度の論作文を活用しながら時間内に書き上げる練習を重ねたりしながら、限られた隙間時間で着実に試験対策を積み上げていくようにしました。
確かに、学級担任をしながらの試験勉強は、大変でしたが、その反面、教育現場に居たことで、不明なところは、先輩方や管理職の先生に聞きながらアドバイスを受けることができ、試験への自信につながったと思います。
2022年7月、二度目の挑戦となる教員採用試験。一次選考を通過し、前年度のリベンジを果たすことができました。二次選考対策は、職場の管理職の先生に面接対策や指導案添削していただきながら、創価大学の二次選考対策会にも積極的に参加しました。特に心強かったのは、集団面接練習です。コロナ禍でなかなか人を集めて練習ができない中で、オンラインを活用して集団面接の練習ができたことはとても大きな武器となりました。練習会でも主体的に呼びかけ合って、意欲的に取り組む創大生の姿に、「自分も必ず合格するんだ!」と決意を強くすることができたことも大きかったです。
迎えた二次選考当日、集団面接では、練習会の成果を存分に発揮でき、個人面接では、実際に学級担任として働いている取り組みや対応を話すことができました。試験官の人柄も良く、集団面接メンバーにも恵まれ、安心して準備してきたことを出し切り、二次試験を終えました。改めて、面接こそ準備が一番大切だと実感しました。
2022年10月14日、合格発表日。ちょうど発表の時間、授業中だったため、授業が終わって恐る恐る教育委員会のホームページを開くと、そこに私の受験番号がありました。その日の職員夕会では、職場の先生方全員から温かい拍手をいただき、感動で胸が熱くなりました。
支えてくれた、両親、同志、学友、大学の先生方、職場の先生方、そして創立者に大勝利のご報告をすることができました。
来年から、正採用として教壇に立ちます。大変なこともあると思いますが、「教師こそ最大の教育環境」との創立者のご指導を胸に、周りの人を幸せにしていける教師を目指して、さらに前進してまいります。
さて、今回の合格体験記のタイトルを「価値創造の人生」と記させていただきました。どんな境遇にあろうとも、信念を貫き、努力を惜しまず、周りの人たちに感謝していくことで、必ずどんな夢でも切り開いていけると確信します。私もまさか自分が、教師になれるなんて夢にも思っていませんでした。人から貶されようが、笑われようが、自分自身を見失わない限り、無限大に価値を創造していける、そのことを私は創価大学通信教育部で学ぶ中で教えてもらいました。
自分の可能性を無限に創造していける場所が、創価大学であると断言します。創価大学は、どんな時でも味方ですし、どんなことがあっても励ましを送ってくださる創立者がいます。
拙い私の合格体験記を見てくださっている方の一人でもいいので、教師って素晴らしいな、教育って魅力的だな、と感じてくださったら幸いです。一緒に教壇に立って夢を勝ち取りましょう!
以上、大変にありがとうございました!
ねざと ゆうき Nezato Yuki
[出身地]
東京都
[合格地域]
東京都
[一日の勉強時間]
平日1時間 休日はほとんど勉強に当てず、リフレッシュタイムとして使っていました。
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集団面接対策 卒業生にも手厚いサポートをして頂き、万全な準備ができました。
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