母への想いを胸に、勝ち取った栄冠
教員採用試験 合格体験記07
学校の先生になることは、子供の頃からの夢でした。きっかけとなったのは、小学校6年生の時の担任の先生との出会いです。我が家は、私が2歳、妹が生後2ヶ月のとき母子家庭となり、病弱な母が一人で私たち二人を必死で育ててくれました。そんな母が身体を壊し、手術をすることになり入院。その間、私と妹の二人で生活することになりました。それを知った担任の先生が私たちを心配し、「私の家で預かります」と申し出てくださいました。最終的には先生のお宅にはお世話にならなかったのですが、私たちが寝坊しないようにと、毎朝電話で起こしてくださり、ずっと気にかけてくださいました。そんな先生の存在に救われた経験と、恩返しをしたいとの思いから、私も教師になりたいと密かに夢を描くようになりました。
しかし、我が家の状況を考えたとき、大学に進学したいという気持ちを言い出すことができず、高校卒業後は家計を助けるために就職。それでも、教師になる夢をずっと捨てきれずにいました。
30代半ばになった頃、母が癌になり闘病生活を妹と共に支える日々が始まりました。そのまま40歳を過ぎて、自分の将来を今一度考え悩んでいた時、創価大学の通教で学んでみたいという思いが湧き、出願を決意。
出願時に選んだのは、教員免許取得コースではない学科でしたが、応募動機に『学校の先生になるのが夢でした。』と書いたところ、それに気付いた事務局の方からお電話があり、教職担当の教員の先生に繋げていただきました。年齢のこともあり悩んでいることを伝えると、53歳で教員採用試験に合格した人がいることを紹介されながら、「教師になりたいという思いがあるのであれば、ぜひ挑戦した方が良い」と強く勧めていただきました。その言葉に勇気をいただき、教師を目指して2017年春に教育学部児童教育学科に入学しました。
入学してからは、母の闘病生活のサポート、仕事、それに加えて通教の勉強と、両立することは本当に大変で、途中で何度も挫折しそうになりましたが、入学時の初心を思い出し、自分自身の心を奮い立たせながらの毎日を送りました。勉強が思うように進まない時もありましたが、教師になるという同じ目的をもつ仲間と出会ったことで、互いに励ましあうことができ、楽しく勉強を続けることができました。
母は、余命3ヶ月と言われた命を、15年以上も永らえ、2018年に亡くなりました。母を亡くした悲しみは大きいものでしたが、母も私の夢を応援してくれていると信じ、ただひたすら教師になりたいという思いだけで必死に勉強をしました。
今年3月、15年以上勤めた会社を退職し、4月からは地元の小学校でスクールサポートスタッフとして働き始めつつ、夏の採用試験に挑戦。通教のオンライン講座や2次試験対策講座も活用し、嬉しいことに1回目の挑戦で合格を勝ち取ることができました。対策講座では、先生方もとても熱心に教えてくださり、毎回の勉強会もとても楽しかったです。
教員採用試験に合格したことを地元の地域の方々、スクールサポートスタッフとして勤務している学校の先生方、実習校の先生方にご報告したところ、皆さんが自分のことにように喜んでくださった姿や声を聞いて、本当に頑張ってきてよかったと心の底から思い、感謝の気持ちでいっぱいになりました。この感謝の気持ちを忘れず、応援してくださった方々の想いにお応えできるよう、頑張っていく決意です。
これから教師を目指す皆さん、「なぜ教師になりたいのか。」その思いを常に忘れず、同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張ってください。応援しています!
ふじもと あやこ Fujimoto ayako
[出身地]
東京都
[合格地域]
東京都
[一日の勉強時間]
平均5時間
[おすすめ対策講座]
オンライン講座と2次対策講座
通教生や学部生とたくさん出会うことができ、とても刺激になりました。
先生方もとても熱心に教えてくださり、毎回の勉強会が楽しかったです。
・教職教養要点理解
・小学校全科らくらくマスター
・過去問題集
・小学校全科要点理解(参考書、問題集)
・教職教養30日完成
・小学校全科30日完成