卒業生メッセージ vol.05

挑んだ2つの大きな山 80歳で大学卒業

本田 智子 さん(2021年度 法学部法律学科卒業)

Q1,入学を決意されたきっかけがあれば教えてください。

若いころ、「アルバイトをするから高校に行かせてもらえないだろうか」と親にお願いしましたが許してもらえませんでした。
それ以来、我が家では進学という言葉は禁句となりました。時が経ち、結婚、出産して家庭をもちましたが、主人が亡くなり、
これからどう生きるか、やり残したものはないかと考えたとき、娘の勧めもあり、創価大学通信教育部に入学することを決めました。

Q2,在学中の印象に残っている思い出はありますか?

在学したこの4年間で私にとっての「大きな山」が2つありました。
ひとつはパソコン操作です。パソコン教室に3回通っても苦手意識が先行してなかなか身につかず、レポート提出ができるのだろうかと不安でしたが、腹を決めてパソコンに向かいました。大学からの連絡はスマホのGmailでどこにいても確認できます。2020年の夏期スクーリングはオンラインでした。しかし「80歳で大学卒業」を目指すからにはこれを乗り越えなれば達成できないと奮起して挑戦しました。創立者からの「破れぬ壁は断じてありません」とのメッセージを机に貼って頑張りました。つまづきながらも最後までできたことが自信に変わりました。
ふたつめの山は白内障の手術待ちで教科書を拡大印刷して読み込んだこと、スクーリングでは一番前の席で受講するも黒板の字が見えにくく、それでも必死に授業を受けたことでした。

授業で印象に残っているのは『憲法』です。午後からの授業で「眠くなる方は?」と聞かれ私を含め何人かが手を挙げ、眠らないように私たちの名前を呼んで質問やテキストの音読、講義の確認をされ教室の空気がやる気満々と感じました。

Q3,どのような思いで卒業式を迎えたのでしょうか。

池田先生が創立された創価大学をこの年で勉強し卒業できてとてもうれしいです。
学ぶことがこれほど楽しいものであることを教えていただいたことは宝です。

 

Q4,卒業後の進路や目標を教えてください。

卒業後は、地域の方の話し相手となり、相続問題、離婚、家庭問題等ある時は相談にのりながら、適切な法的手段をとれるようアドバイスして行きたいと思います。
また生涯、何かを学び続けること、挑戦する心を失わずに生きていきたいと思います。

 

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