卒業生メッセージ vol.06

病を乗り越え 念願の通教文学部1期生に

鈴木 佐登実 さん(2021年度 文学部人間学科卒業)

Q1,どのような経緯で入学を決意されたのでしょうか。

8年前に原因不明の肺炎を発症した折に、自身の人生で後悔していること、やり残していることはないか、と考えました。
いくつか思いつきましたが、そのひとつが「創価大学通信教育部で勉強し、卒業する」ことでした。

高校は大学進学を目指していたので、進学校に進みました。そこでは、勉強をサポートしてくれる先生のおかげで成績も上がりましたが、
経済的理由で大学進学を断念することになりました。その後は就職し、充実した青春時代を過ごし、結婚し3人の娘に恵まれました。
子育ても落ち着いた頃に肺炎を発症したのです。

治療方法は薬剤投与のみでしたが、副作用が強く家事も休憩しながらの日々を送りました。
それでも家族のサポートのおかげで、一年で完治することができました。

健康になったので、まずは夏季大学講座に3~4回挑戦しました。
ある時、定期的に大学から届く資料のなかに、「文学部開設」の記載を見つけました。
すぐに家族に「通教生になりたい」と相談したところ、以前から「いつか通教を始めたい」と話していたためか、快諾してくれました。
そして、念願の通教生になりました。
 

Q2,実際に通教生になって、いかがでしたか?

スクーリングでは、一緒に勉強する年上の方たちの真剣に取り組む姿勢や、その方たちをサポートしながら自分自身も勉強しているメンバーの姿勢に感動しました。そして自分の勉強に取り組む姿勢をよく反省していました。特に海外在住メンバーのスクーリングに参加するまでの話を聞くたびに、「日本に居るのだから、まだまだできる!」と発心しました。

勉強を始めた当初は「レポートが作成できるのかな?」と不安でしたが、レポート作成講義に参加したり、レポート作成講義での資料を参考にしながら挑戦していくと、後半になっり、少しずつレポート作成が楽しくなってきました。
 

Q3,この度、卒業を迎えて感じていることがあれば教えてください。

こうして4年間で文学部一期生として卒業できたのは、対面スクーリングで友人になった方たちと、不安を感じている時やレポート作成が進まず悩んでいる時に、連絡を取り合い、互いに励まし合い踏ん張ることができたからだと思います。励まし合える友人の存在はとても大きかったです。

また、通教生に挑戦したことは、私の人生に大きな変化を与え、新しい価値を持つことができたと思います。学ぶことの喜びと「学は光」を感じ取ることができたと思います。関わっていただいた方たちには感謝しかありません。ありがとうございました。

今後は、日本語に関することを学び続け、地域の日本語教育に少しでも関わることを目指していきます。
 

 

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