日本語教師体験談 01

通教入学のきっかけ

私は短期大学を卒業後、会社員を経て結婚。専業主婦として過ごしていました。
子育てが落ち着いてきた頃、「もう一度勉強がしたい」と思うようになり、大好きな子どもに関わることができる保育士資格の取得に挑戦。数十年ぶりの勉強に苦心しましたが、なにより知らないことを学ぶこと自体がとても楽しいことに気が付きました。
資格取得後も学びの楽しさが忘れられず、「もっと色んな分野の勉強もしてみたい」と創価大学通信教育部への編入学を検討しました。

通教を選んだ理由

通信教育部は、学部やコースがどれも魅力的で大変迷いましたが、文学部で日本語教師の資格取得ができることを知りました。調べれば調べるほど日本語教育の奥深さに興味が湧き、日本語教育に携わりたいと文学部人間学科への編入学を決めました。
早速、ホームページをみると、通信教育部はオンライン化が進み、諸行事やスクーリングへの参加もオンラインで容易になっていることを知りました。
子育て中で遠方に住んでいる私にとって、長時間留守にしなくていいオンラインはとても魅力的で、通教を選ぶ大きな理由のひとつとなりました。

創価大学通信教育部が2021年度「日本e-Learningアワード」において「オンライン授業支援特別部門賞」を受賞

通教生になって

入学後は山積みのテキストを前に心が折れそうになりましたが、その日からシラバスの内容を参考にスケジュールを作成し、勉強に取り組みました。
万全の準備はしたものの、通教の大半を占めるレポート作成には大変悩まされました。

レポートを「少し堅苦しい感想文」くらいに思っていた私でしたが、そもそも感想文でもなく、その文や言葉がどこからの引用なのか、どのように問いを立てるのか、何を求められているのかなど、慣れないことの連続でした。 しかし、レポートに様々な作法があること、どのように文を組み立てるのか、テキストはどう読むのかなどをオンデマンド講義などで丁寧に教えていただくことができ、何度も立ち返って取り組むことができました。

スクーリングの想い出

私は2年間で卒業すると決めていたので、スクーリングは1日に2教科とることが多く、そんな日は9時から18時まで授業がありました。
休み時間内に炊事や家事をするのも限界があるため、スクーリング期間中の晩ごはんは簡単にカレー・寄せ鍋、シチュー・鶏鍋などをローテーションしていました。それでも不満を言うことなく、家事なども協力してくれた家族には感謝しかありません。
また、スクーリングでは真夜中や早朝の時間帯に海外から参加される方もいらっしゃいました。更に、ご高齢の先輩方が苦手なパソコンに挑戦する姿、積極的に手を挙げ本を読むその真剣な姿に触れるたび、「私も頑張ろう」とこちらの身が引き締まる思いがしました。
そんなスクーリング期間もですが、レポートや試験に追われ心に余裕を失い、子どもたちに色々と我慢をしてもらうことも多くなると「こんな子育ての時期に通教で勉強していていいのかな」と思い悩むこともありました。
葛藤しながらの通教生活でしたが、ある授業で「人生の選択肢において、今、通教生として学びの道を選んだ皆さまの選択は絶対間違っていません」とおっしゃる先生がいました。涙が出るほど嬉しかったです。
最後は感謝の思いで力を出し切り、目標通り2年間で卒業することができました。
卒業後は希望通りの職場で、外国にルーツのある子どもたちに日本語を教えています。

日本語教員として働く中で、「学び」が活きる瞬間

毎日が手探り状態で試行錯誤の連続ですが、現場に出て驚いたことがありました。
それは、通教で教えていただいた全ての知識、全ての授業やテキストに至るまで無駄なく役立っていることでした。 必須教科はもちろん、哲学や文学に至るまで全てが欠かすことのできない「学び」だったということに気付きました。
そんな最高の教育を受けることができ、創立者をはじめ、私たちに大情熱を持って授業をしてくださった諸先生方には感謝してもしきれません。 私自身、子育てもある中で、このような学びができたことは、大変に意義ある時間を過ごしたと感じています。

最後に

通教生として過ごしたこの2年間でわかったことは、創大通教には心を揺さぶられるような学びが無限にあるということです。
創大通教で過ごすことのできた喜びと感謝の思いで、これからも目の前の1人を大切にする日本語教師になります。
まずは、今年から国家資格となる「登録日本語教員試験」に挑戦したいと思っています。

Share