夏期スクーリング「川柳コンテスト」の表彰式が行われました

8月11日(日)の夏期スクーリング開講式にあわせて、「夏期スクーリング川柳コンテスト」の表彰式をディスカバリーホールにて行いました。
今年で3回目となる「夏期スクーリング川柳コンテスト」には、過去最多の448作品もの応募があり、厳正な審査の結果、以下の通り、入賞作品が決定いたしました。
入選作品は、8月25日(日)までの夏期スクーリング期間中、中央教育棟1階ロビーにて展示中です。

グランプリ


●審査員コメント●

  • 大谷選手で有名になった「二刀流」ということばを巧みに使っている点、川柳の時事性をみごとに捉えていて、しかも、学割シニア割という真逆のことばを並べてユーモラスで、すばらしいです。
  • 普通はあまりない割引の組み合わせ、両方を使えるなんて、お得ですね!
  • 対照的な「割」を並べて二刀流と表現していてユーモラスです。

準グランプリ

●審査員コメント●
(ひでさんさん作品)

  • 何時と何字を掛けたところが絶妙で、レポート作成の苦労を明るい笑いに転じていておみごと!
  • 時間とレポートの文字数をかけて、夜中までレポートに挑戦して頑張っている姿が目に浮かびます。
 
(和歌山のきーやんさん作品)
  • 学割を使って切符を手配するのについついありそうですね。でもありのままでも素敵ですよ。
 
(かんこちゃんさん作品)
  • 日本語教育を学ぶ中で、幼児のお子さんの口から出る言葉がこれまでと違って感じられている新しい発見が新鮮です。

通信教育部長 特別賞

●審査員コメント●
(ミーミィさん作品)

  • 「すいません」と「睡魔戦」をかけた面白さにインパクトがあります。
 
(そらまるさん作品)
  • 「評価」と「豪華」が韻を踏んでいてリズミカルで、A評価をもらったウキウキ感がうまく表現されています。
  • よい評価をもらえた時はうれしいですね。自分へのご褒美を次のモチベーションに!
  • A評価の成績をもらったことで、自分の努力が報われ、お祝いした気持ちを抑制気味に表現しているところがよい。

入賞作品

詠み人
たかひろ 還暦に レポートかかえ まだ青春
うちのモコ 疲れ目に、爺ちゃんファイトと、紅葉の手
愛知のおばあちゃん 隣席に 元看護士もいる 安心
創大生皆健康 卒業は ゴールではなく リスタート

ぴーち
ネコたのむ 夏スク期間 夫の世話を
教室で 迎える還暦 女子大生
遊遊 夜中2時 スクーリングは 国を越え
かえるんぼ 労苦をば 讃嘆し合う 価値の友
ゴん太 忘れえぬ 手を振る姿の 創立者
向日葵(ひまわり) 夏スクに 学べる喜び 感謝還暦!
春巻きが好き すっぴんで ドキドキしながら 顔認証
創大 大好き 通教の 学が社会で 光る君
RobiMomo 和やかに ペットと学ぶ オンライン
ササニシキ なんのため 学び征くのか 八十路坂
ユーカリ テスト中 子ども夜泣きし 我も泣く
風薙流音♪ AIも まだ真似出来ぬ 学友(とも)の激励(こえ)
ゴッパチ(58)ジュンジュン zoomなれ いつの間にか ノーメイク 

三枝 清隆
創立者へ 誓い忘るな わが決意
ロワールの 国境超えた 食事会
鳶じい あれっ 親父 学生証の俺の顔
なみなみ ディスカッション 自己紹介で 時間切れ
星海 高齢者 それでも無かった お情け点
まりまり レポートが も一度書けるて OH!マジD(デー)!?

はるるん。
学ぶほど 50歳(ごじゅう)のシナプス 大歓喜
C.Dも 奮起で逆転 Aゲット
もっちゃん 杖抱え パソコン抱え 創大へ

そりこ
成績を 子どもに自慢 LINEする
学んだら わたしの人生 輝いた
もっちゃん 杖抱え パソコン抱え 創大へ
ななちゃん 師の思い 仰ぎ学ばん 蝉時雨
二度目の通教生 忘れまい 学は光と 一生涯
ノン 蝉時雨 涙の理由(わけ)が 言えません
英 信 終活に 通教選択 天日干し
ごぼう天うどん パリ五輪 俺は夏スク 夢舞台
ふーちゃん 光る汗 通学坂は 歓喜坂
ティラミス 学を植え、歓喜が実る、通教畑
オウプスト あっそうか この瞬間が たまらなく
パピコ 脳細胞 頼む! がんばれ! 記憶力!
最上 恵 学生証 太り過ぎて 不認証
ネギヲタ☆たいちゃん 暑さより 熱さが勝る 学びの夏
武蔵野牧歌 学ぶ夏 めざせ私の 金メダル
ミーミィ 年金で 楽しく学ぶ 女子大生
a-tann そこはそれ それよそうだわ なんだっけ?

【総評】 審査委員 平林 香織 文学部教授

 2024年度通教夏季スクーリング川柳コンテストへの応募ありがとうございました。2022年度の夏スクは、コロナ禍のために対面開催が見送られました。大学では、なんとか気分をもありあげようと川柳コンテストの取り組みを始めました。昨年度は、久しぶりに対面開催があり、開講式で川柳コンテストの表彰式が行われたり、スクーリングの期間中中央教育棟のロビーで掲示されたりして、スクーリング参加者全員で入賞者を称え、入賞作品を楽しみました。川柳コンテスト3年目となる今年は、昨年度をはるかに上回る169名の方からの448句もの応募がありました。川柳コンテストが夏スクの恒例行事として定着したことをうれしく思います。

 

 もともと川柳は、江戸時代に、柄井川柳(からいせんりゅう。1718年生まれ1790年没)という俳人が始めたものです。人名が、文学の形式の名前に定着したのですから、柄井川柳という人がいかに大きな存在であったかがわかります。江戸の川柳ブームが、夏スクに再来したようです。皆様の句は、学ぶ喜びや苦しみ、そして、夏スクの背景にある家族の支えやしがらみ、老いの問題など、良いことは何十倍にも輝かせて、悪いことはみごとに逆転させて跳ね返す力作ぞろいでした。

 

 高得点を獲得した句には、掛詞や縁語といった韻文学の伝統をふまえた笑いがあります。言の葉の力に宿る笑いというエネルギー源を、わたしたちに与えてくださるすばらしい句は、暑さをものともせずキラキラに輝いています。

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受賞作展示中!

8月25日(日)までの夏期スクーリング期間中、中央教育棟1階ロビーにて入選作品を展示中です。ぜひお立ち寄りください。

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