創大Days

2022年09月27日

丹木の歳時記2022 長月(三)

創大Days編集部

野分(のわき)と聞いてすぐにピンと来る人は多くないかもしれませんが、野の草を分けるほど強く吹く秋の風のことで、台風の意味もあります。漱石は著書『野分』の中で「午(ご)に逼(せま)る秋の日は、頂(いただ)く帽を透(とお)して頭蓋骨(ずがいこつ)のなかさえ朗(ほがら)かならしめたかの感がある」と綴っています。台風一過の日曜日も、秋の日差しが降り注ぐ青空となりました。狐の孫(キツネノマゴ)の蜜を求めてやってきたのはキタキチョウ。烏の胡麻(カラスノゴマ)は黄色い花をつけます。時々、どちらが孫(マゴ)でどちらが胡麻(ゴマ)だったか混同することも。「カラスノマゴ」や「キツネノゴマ」はありませんので、お間違いなく(笑)。前回ご紹介した継子の尻拭い(ママコノシリヌグイ)のようなインパクトはないものの、昔の人の発想の豊かさにはいつも驚かされます。
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ページ公開日:2022年09月27日


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