創大Days

2024年04月03日

丹木の歳時記2024 卯月(一)

創大Days編集部

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(古今和歌集)と詠んだのは在原業平(ありはらのなりひら)。いつ咲き、いつ散ってしまうのかと気を揉む気持ちは1200年前の平安歌人も現代人も変わらぬ心情なのでしょう。遅れていた東京の桜の開花宣言は3月29日。1971年2月11日、本学の竣工式の折に池田先生によって植樹された創大桜も53年目の満開を迎えました。染井吉野に大島桜、枝垂れ桜、豆桜、陽光桜。約2500本の桜も一斉に咲き始めました。待ちに待った花見の季節の到来ですが、奈良時代までは梅が主流だったらしく、桜の花見が行われるようになったのは平安時代。この頃には染井吉野はまだなく、あるのは山桜やエドヒガンでした。染井吉野が誕生したのは江戸時代。大島桜とエドヒガンの交配種で接ぎ木や挿し木によって全国に広まりました。遺伝子解析により、上野公園の4本が親木になった可能性が高いそうです。染井吉野の寿命は60~80年とされ、本学でも老木の植え替えが少しずつ進んでいます。7日まではライトアップも行われます。青空の下で見る桜は格別ですが、夜桜も幻想的。お近くにお住まいの方は是非一度ご覧あれ。「さまざまの事おもひだす出す桜かな」(松尾芭蕉)
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。

Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから
ページ公開日:2024年04月03日


  • HEADLINES
  • 創大Days
  • 創大Lab.
  • 広報誌「SUN」