自立学習入門講座66
オンライン授業の受講に向けての事前準備と心得
オンライン授業には、ビデオ会議ツールZoomやチャットツール、ドキュメント共有ツールなどが使われます。これらのツールを使いこなすことで、スムーズに授業が受けられます。必要に応じて、ツールの操作方法を学ぶことが大切です。事前にこれらのツールの操作方法を確認し、問題がある場合は教員やサポートデスクに相談するようにしましょう。
創大通教の学修に関する基本的な操作方法などの問い合わせを受け付ける電話相談窓口(ICTサポートデスク)を設置しています。パソコンの場合は遠隔操作による操作補助も可能です。パソコン操作が苦手な方でも安心して学修ができるようにサポートしております。問い合わせ内容、電話番号や受付時間の詳細は、送付される『スタディハンドブック2023』をご確認ください。
セキュリティ改善のためZoomを最新の状態にアップデートしましょう。Zoomを起動して、サインインした状態で右上のプロフィール写真の「アカウントメニュー」を開きます。「更新を確認」をクリックすると、バージョンの確認が始まります。新しいバージョンが存在する場合は、Zoomはそのバージョンのダウンロードとインストールを行います。更新が不要な場合は、「最新の状態を保っています」と表示されます。
Zoomでは、実際に自分がいる場所とは違う「バーチャル背景」を設定することができます。バーチャル背景は、オンライン授業中に、自分の背景をカスタマイズしたい場合に便利な機能です。受講者は自分自身の背景を選択することができ、自宅やオフィスなどの背景を気にすることなく、プライバシーの保護やオンライン授業の見栄えを向上させるために利用することをお薦めします。
バーチャル背景を設定するには、まずZoomアプリ起動後、画面右上の歯車アイコン(設定のためのアイコン)をクリックします。続いて設定画面左側の「背景とフィルター」をクリックして「背景とフィルター」画面下側の「バーチャル背景」から任意の背景を選択します(ただし、Zoomのバーチャル背景機能を使うには、PCにも一定のスペックが必要です)。
オンライン授業のミーティングルームに入る前、「スピーカー&マイク」をテストしてください。事前に自分の機器が問題なく動作するかを確認し、必要に応じて設定を調整するようにしましょう。
また、Zoomを利用しているときに音割れやハウリングがまれに起こることがあります。ハウリングは、音声がマイクからスピーカーを通じて再生され、再びマイクに戻ることにより、ループして発生する現象です。ハウリングが発生すると、耳障りな高音の連続的な音が聞こえ、音声の聞き取りが困難になるため、講義の進行を妨げることにもなりかねません。
ハウリングの解決策には、マイクとスピーカーをできるだけ離し、直接的な音声のループを避けるようにします。また、マイクとスピーカーは、PC内蔵のものではなく各自マイク付きイヤホンやヘッドセットを使います。新しく購⼊する場合は、マイク付きのヘッドセットが便利です。
そして、授業中に発言する場合は、各自ミュートの切り替えを行う必要があります。
Zoomの画面共有はオンライン授業の活性化に役立ちます。画面共有は、授業中に学生が自分の画面を共有して、プレゼンテーションやグループディスカッションなどの活動に参加することも可能にします。ご自身が作ったPowerPointスライド、ビデオ、Webページ、画像、PDFなどを共有し、議論や発表の内容を視覚的に明確にすることができます。これにより、受講者同士のコミュニケーションや協力が促進され、より対話的でインタラクティブなオンライン授業が実現できます。
議論を進める際は、受講者全員が話を聞くことができるようにするため、グループメンバーがマイクをミュートすることが望ましいです。発言者は、発言前にマイクをオンにし、発言が終わったらマイクをオフにするようにしましょう。設定で「スペース」キーを長押ししている間だけミュート解除することが可能です。
討論が終了したら、グループでまとめを作成し、全体の討論のまとめも作成します。まとめは、参加者全員が議論内容を共有し、理解を深めるのに役立ちます。
オンライン授業には、集中して学修できる静かな場所が必要です。背景騒音が少ない場所が理想的ですが、周囲への配慮を忘れないようにしたいものです。声を出しても問題ない場所であるか、Wi-Fiなどの通信環境は整っているかなどを事前に確認しておきたいのです。
オンライン授業は、自分のペースで学習できるという利点があります。ご自宅などでオンライン授業を受ける場合、時間の使い方について自己管理が必要になります。そのため、スケジュール管理をしっかりと行い、授業や課題の締め切りに合わせた計画的な学習を心がけましょう。
オンライン授業を受ける前に、必要な教材や文房具などを準備し、教材を事前に読んでおくなどの準備をしておくことが重要です。授業で使用する資料がある場合は、事前にダウンロードや印刷を行っておくとスムーズに授業を受けることができます。また、授業で使う資料を整理しておくことも大切です。
オンライン授業でも、質問や意見を発言することができます。授業に参加する際には、自分の意見を積極的に発言するようにしましょう。質問をしたり、自分の意見を述べたりすることで、学習の効果を高めることができ、より有意義な授業が受けられるようになります。
長時間のオンライン授業を受けていると、目や頭が疲れてくることがあります。そんなときは、適度に休憩をとることが大切です。定期的に目を休めたり、軽いストレッチや筋トレをしたりすることで、疲れを軽減することができます。
また、部屋の換気をすることで、新鮮な空気を取り入れることができます。特に、冬場などは、部屋の中が乾燥していることが多いため、加湿器を使ったり、水を張った容器を置いたりして、湿度を保つことも大切です。これらの休憩を取ることで、身体や目、頭を休めることができ、授業への集中力を維持することができます。
ただし、休憩の時間が長すぎると、授業に戻ることが難しくなるため、適度な長さで取るようにしましょう。
オンライン授業は、場所や時間に制限されず、教育機会をより広く提供することができます。また、学生が自分のペースで学ぶことができるため、学習意欲の向上や成績の向上につながるとされています。
しかし、オンライン授業には、受講者同士や教員との対話や議論が制限されることや、教員が学生の理解度を確認することが難しいことなど、課題もあります。また、オンライン授業に必要な技術や設備を用意することができない学生がいることや、デジタル・デバイド(情報格差)によるギャップが問題になる可能性があります。
創価大学通信教育部では、パソコン等とインターネット通信により学修を行うため、学修に必要なパソコンの操作やインターネットの設定等は、基本的にはご自身で行える必要があります。学修を進めるにあたり必要と考えられるパソコンスキルを予め身に付けておきましょう。
今やオンラインが利用されるのは授業だけでなく、ポストコロナに向けた非対面・非接触の社会活動が加速され、オンラインを活用した取り組みは、これからの時代に必要不可欠となります。
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