夏期スクーリングを迎えて
通信教育部長 吉川 成司
何よりもまず、いくつもの苦難を勝ち越え、職場や家庭でさらに地域でお忙しくされながらも、たゆみなく勉学の歩みを進めてこられた通教生の皆さんに最大の敬意を表したいと思います。
さて、2023 年度の夏期スクーリングは、全面的に対面で実施することになりました(2023年6月1日現在)。新型コロナウィルス感染拡大のため4年ぶりのことになります。燦々たる夏空のもと、創価大学の広々としたキャンパスで、日本中、世界各地から集う同学の友と充実した学び合いと触れ合いの思い出を刻んでいただきたいと思います。
オンライン授業は、通学のための時間、交通費などのコストを節約できるといったメリットがあります。これについては、春期・秋期、そしてオンデマンドのスクーリングで行われます。夏期スクーリングだけは対面で実施し、入学以来、対面授業の経験が全くない方にそのメリットを体験していただきたいと念願しています。対面授業には、オンライン授業にはない臨場感があります。ある時は真剣な知的触発があり、またある時には和気に満ちた雰囲気を直接体験し共有できます。
今年度、魅力的なカリキュラム構成の一つとして、「経営学入門B」(共通科目/社会分野科目)が新たに開講されます(夏期スクーリングのみ)。これは、一流企業のトップ経営者の講演から各企業の理念や経営論を学ぶ科目です。この度、通学課程において長年にわたり人気を博している「トップが語る現代経営」の収録動画を活用して、多くの社会人が在籍する通信教育部でも開講する運びになりました。皆様にとって有意義な学びの機会になるものと大いに期待しています。なお、これは昨年度から開講された科目ですが、「FP入門Ⅰ・Ⅱ」(法学部専門科目)の受講者の中から、すでにファイナンシャルプランナー3級の合格者が17名出ています。今年度も更なる成果が期待されます。
昨年の夏期スクーリング開講式に際して、創立者・池田大作先生は、われら通教生に大いなる期待と励ましを寄せてくださいました。メッセージには次のようにあります。「この夏期スクーリングが、皆さんの人生とともに、人類の未来を潤す価値創造の希望の源泉となりゆくことを、私は確信してやみません。どうか、聡明に休憩を取りながら充実した探究の日々であってください」。
暑さ厳しき折、参加される皆さんにおかれましては体調管理にくれぐれもご留意ください。お一人お一人の人生においてかけがえのない貴重な学びの機会になりますようにお祈りいたします。