“信”を“通”わせ、共に学びの秋を満喫!
文学部長 杉山 由紀男
通教生の皆様、こんにちは。史上最高の暑さの中で行われた今年の夏期スクーリングは、久しぶりの対面開催となり、共々に、そして文字どおり勉学に汗を流し合った夏でした。仕事や地域の活動など、お互いに忙しい中で時間を見つけて学んでいくことは、大変ではありますが、すがすがしく、気もちがいいですね。そのすがすがしさが今年の学光祭にも表れ、活動報告やパフォーマンスとして輝いていました。今、その夏も去り、学びの秋を迎えています。
創立者池田先生は、47年前の通信教育部開学式に寄せられたメッセージの中で、通教に学ぶ皆様が、年齢も幅広く、地域も全国に広がり、そして多くの方が職業に従事しながら学問の道を志されたことに触れ、「私はそこに、創価教育の原点ともいうべき学問の姿勢を見る思いがしてなりません」と語りかけ、通教に学ぶ一人一人を“創価教育体現の第一期生”と讃えられました。そして、御自身は学問の道を途中で断念せざるを得ず、かわりに恩師戸田先生にさまざまな学問を教えていただいたことを紹介され、「それは文字どおり、人生の師と弟子との間に“信”を“通”わせた教育でありました」と、師弟の絆はいわば“通信”教育によって築かれたものであると教えてくださいました。(創価大学学生自治会編『創立者の語らいⅠ』)
今、学びの秋を迎え、創立者の言われる“通信”の深い意味を共に学び、心に留めて、お互いになぜ学ぶのか、どう学ぶのかの原点にあらためて立ち返ってみたいと思います。私も通信教育部で授業を担当させていただいていて、皆様のご質問やご意見からだけでなく、レポートや表情や態度などからも、たくさんのことを学ばせていただいています。その意味で自分も通教に学ぶ者として、お互いに“信”を“通”わせながら、共に学び合っていきたいと思います。
他の大学も含めて通信教育に学ぶ方々は、しっかりした目的観に裏打ちされた立派な“信”をお持ちの方がたくさんいらっしゃることと思います。しかし、わが創大通信教育部には、これに加え、この”信“を“通”わせ、支え、励まし、高めてくれる「光友会」が全国にあります。なぜ学ぶのかという“信”を、共に学ぶという“通”によって共有し、その目的は自他の幸福にあることを確認し合いながら、共々に学びの秋を満喫していきたいと思います。
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