多様な性のあり方に関する基本方針

全ての人間の生命は平等に尊厳性を有するものであり、性のあり方によって、その尊厳性が侵されることがあってはなりません。本学では人権を守り、多様な性のあり方を尊重するため、建学の精神に基づき以下のとおり基本方針を定めます。

 

 一、本学は、全ての人の性的指向、性自認、性表現の自己決定を尊重します。

 一、本学は、性的指向、性自認、性表現を理由とした差別を禁止します。
 一、本学は、修学または学生生活において、性のあり方を起因とした障害の除去に努め、必要かつ合理的な配慮の実施に向けて努力します。

 一、本学は、多様な性のあり方についての理解増進に努めます。

用語の説明

性的指向(Sexual Orientation)

人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念です。

 

性自認(Gender Identity)

自分の性をどのように認識しているのかを示す概念です。「こころの性」と呼ばれることもあります。

 

性表現(Gender Expression)

服装や振る舞いなど、自分がどのような方法や行為等で性を表現するかを示す概念です。本学の方針で使用している性表現においては、社会的許容範囲を逸脱する表現方法や行為等は含みません。

本学の対応について

①相談窓口

性的指向、性自認、性表現などの性のあり方に関する相談は、学生課および学生相談室が窓口となっております。相談内容については守秘義務を遵守します。

 

②具体的な対応について

氏名と性別の変更

学生本人の申し出により、自認する性別に基づく通称名、性別を学内で使用することができます。変更には、要望書の提出、学生部長による面談、氏名・性別変更届、診断書等の提出が必要となります。診断書が発行されない場合は学生課へ相談してください。未成年の場合は、保証人の承諾が必要です。氏名と性別の変更に伴い本人に不利益が生じた場合は、本人の責任となることに合意する必要があります。

個別の健康診断

 定期健康診断において個別の健康診断をすることができます。

授業における合理的な配慮

授業時のグループ分けの配慮や、外国科目における呼称の変更などの合理的な配慮に努めます。

 

③性別情報の取り扱いについて

本学では、当事者の意図しない形で本人の性別情報が公表されることのないよう、性別情報は慎重に取り扱います。証明書等への性別情報の記載の有無は以下の通りです。

<性別情報記載あり> 健康診断証明書、通学証明書交付願等

<性別情報記載なし> 学位記、成績証明書、卒業(修了)証明書、在学証明書等

 

④多目的トイレの設置

本学ではだれでも使用できる多目的トイレを設置しております。