インターナショナル・プログラム

IPの開設

経済学部が2001年度から開始したインターナショナル・プログラム〔通称IP〕は、4年間の学部教育の中で、経済学の知識と国際コミュニケーション能力を持った人材を育成するプログラムです。経済学の専門授業だけではなく、英語教育も重視し、学部留学や海外大学院留学に向けての的確な準備をすることも可能です。
近年、「英語を勉強したい」という声を在学生や高校生からよく聞きますが、なかには、単に英語だけではなく、英語を手段として専門科目を学習したいという意欲的な声も数多くあります。また、創価大学の交換留学制度を使って学部生のうちに留学する場合、語学力があるにもかかわらず、留学前に英語での専門科目授業に慣れていなかったために、留学先での専門科目授業についていけなかったというケースがよく聞かれます。各国の高等教育制度には相違点があるので、授業のスタイルや進行速度にも違いがあります。ですから、事前に英語による講義に慣れておくことによって、留学先でより大きな成果を得ることが可能になります。また、留学は予定していないが、経済学を学習しながら最上級の語学力を目指している学生も多く、そうした学生のためにも、授業で実際に英語を使い、英語力をより向上させ、専門知識を深めるプログラムが必要となってきました。

IPで学ぶ利点

この様に専門分野の学習と語学力向上の学習を統合した学習方法を"content-based language learning"〔専門科目学習を基に行う語学学習〕と言います。その定義は、「学問の専門分野を外国語で学びながら、語学力を向上させる」です。この場合、あくまでも、専門分野学習の教材が主となり、語学用教材や授業内容は、専門の学習に合わせて進めていきます。専門学習のサポートをする語学クラスでは、学生が専門分野の勉強を進めていくために必要な語学力を養います。専門分野の習得の過程においては、学生は、英語で専門分野の情報をインプットし〔教材を読み、講義を聞き〕、考え、そして話し、書くという形でアウトプットをします。ただし、この過程を効果的に進めるには、インプットの70-80%を理解できるということが条件になります。これは、語学力と日本語での専門分野の知識が必要となります。だからこそ、IPの学生には、スタートの段階で中級の英語力が求められ、かつ他の専門科目のGPA〔Grade Point Average: 成績平均点数制〕で優秀な成績を修めるという条件が課されます。この様な勉強の利点は3点あります:(1)授業内容が学生にとって関心のある学問分野なので、理解したいというインセンティブが働く、(2)この種の語学授業は現時点で内容を理解するために必要なあらゆる側面を教えるので、実用性を学生が痛感し学習する、(3)英語のフレーズや語彙を関連性なく記憶するのではなく、学生にとってより深い意味と関連性のある習得が可能となる、などの点です。

IPのカリキュラム

次に、IP全体のカリキュラムについて説明しましょう。このプログラムは、大きく分けて2段階の教育目標を持っています。学生によって1年間から2年間かけてこの2段階の全てを終了することが可能です。先ず、第一段階の目標は、英語での経済の授業を理解するための基礎英語力をみがき、授業で必要なアカデミック・スキルを習得することです。この場合、TOEFL (iBT) 54+, TOEFL-ITP 480+を目標としています。第2段階では、約半年から1年間を使い、英語でミクロ経済学やマクロ経済学の授業を受けます。英語達成目標はTOEFL (iBT) 71+, TOEFL-ITP 530+です。IPを終了した学生は、SUCCEED科目の履修が可能となり、SUCCEEDは留学生と共に専門科目を英語で学びます。 これらの授業は外国からお招きした客員教授の方々や、経済学部の教員によって全て英語で教えられる授業です。学生はこの様な授業を理解し、活発に授業に参加し、授業での課題を全て英語で提出します。

IPの目標

IPの大きな目標は、卒業後は学生が即戦力となる語学レベルとコミュニケーション能力を身につけることです。
語学力向上といっても、各自の目標を明確にし、それに沿った学習計画が必要となります。語学力の達成目標とは、例えば「日常会話が出来るようになりたい」、「英文献が読めるようになりたい」、「仕事上、専門的分野で困らないようになりたい」、「ネイティブ・スピーカーとあらゆるトピックについて困らず話せるようになりたい」、「将来留学したいので、大学の授業が理解できるようになりたい」、などがあります。ニーズが様々なように、語学の授業も目的によって内容や教授法、課題などが異なってきますので、学生は自分のニーズに合った授業を選択することが求められます。経済学部のIPが対象としている学生は、学部時代に留学をし、語学力と経済学の知識の両方を向上させたい学生、高校時代から語学が好きで勉強を重ねてきた学生、将来国際的な仕事を目標としている学生、留学は予定していないが、最上級の語学力を習得したい学生などです。