グローバル教育・留学について
概要
知恵、勇気、慈悲の3つの要件を有した
創造的世界市民を育成
世界69か国・地域、261大学(2024年7月10日現在)のネットワークを持ちます。受け入れる外国人留学生も多国籍で、キャンパス内での日常的な国際交流が盛んです。国際的な競争力を高めることを目的とし、海外の大学との連携や世界レベルの研究に取り組む大学などを国が重点支援する、2014年度の文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に、創価大学の「人間教育の世界的拠点の構築ー平和と持続可能な繁栄を先導する『創造的世界市民』教育プログラムー」が採択されました。グローバル社会を牽引する能力と多様性をキーワードとした大学改革の断行により、創造的世界市民を育成していきます。
学部の授業を英語で学ぶプログラムや留学プログラムは、大手企業に内定した学生の多くが受講。外国語の授業全般を担当するワールド・ランゲージ・センターでは、語学に関する自学自習施設および課外プログラムを用意しています。地球市民の育成を目指した学部横断型のプログラム、グローバル・シティズンシップ・プログラム(GCP)は、将来は国際社会などを舞台に活躍したいという “強い意志” を持つ学生が対象。海外研修は返還不要の奨学金が給付され全員が参加できます。
未来へのビジョン
人間教育の世界的拠点をめざして
グローバル化の中で深刻さを増している社会的課題に対し、「他人の不幸のうえに自己の幸福を築かない」という共生の理念に基づき、創造的な解決の方法を見出し実践していくことが重要です。そのため、自身の居る場所が、文化的背景を異にする様々な社会と複合的につながって成立している「開かれた空間」であることを認識し、「多様性」をキーファクターに他者との積極的な連帯を通じて社会の持続可能な発展を先導する意思と能力を持つ「創造的世界市民」を育成していきます。
2023年 人間教育の世界的拠点の構築へ
平和と持続可能な繁栄を先導する「世界市民」の輩出
育成するのは「創造的世界市民」
基礎学力を土台に、分析・統合・創造する力である「知力」と、信念を実践的に継続する力、他者と協同する力である「人間力」を磨き、地球的な問題を自己のものとして考え、人種や宗教、文化の違いを理解し、ボーダーレスな視点で連帯していける人材の育成をめざします。

めざすのは「多様性」あふれるキャンパス
キャンパスには人種・言語・文化・歴史の異なる教員・職員・学生が世界中から集い、創価大学の「人間教育」を学び、切瑳琢磨しながら自分力を高めていく。それは世界の平和の姿そのものです。異なる背景を持つ人々との交流は大いなる触発となり、異なる文化を持つ人々との共生を志向する人材を育みます。
世界に発信するのは「平和」のためのチカラ
本学が交流協定を締結している世界中の研究機関や大学とのネットワークを基盤に、グローバル・コア・センターが核となり、世界的研究者の招聘、共同研究、国際学会の開催等を通して、「平和」「環境」「開発」「人権」の各分野で高いレベルの研究活動と教育プログラムを提供する世界的拠点を構築していきます。さらに、大学院「国際平和学研究科」を開設し、「創造的世界市民」を育成します。
これまでの歩み
創価大学は平和の理念を持って世界に貢献する人材の育成をめざし、教育プログラムの国際化や学術交流を推進してきました。Global Citizen育成の歩みと世界と関わってきた本学の実績を紹介します。
これまでの歩み
創価大学は平和の理念を持って世界に貢献する人材の育成をめざし、教育プログラムの国際化や学術交流を推進してきました。Global Citizen育成の歩みと世界と関わってきた本学の実績を紹介します。
Global Citizen 育成の歩み
1971年 | 開学: 創造的人間 創立者池田大作先生が提唱された創価大学が育成する人材像です。建学の精神に基づき、人類が直面する問題に真摯に取り組み、いかなる環境にあっても、問題解決のために自在に知恵を発揮しながら自分自身を強め、他者の幸福に貢献できる人材の育成をめざしています。 |
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1975年 | 香港中文大学と交流協定 |
中国公費留学生6名を受入(国交正常化後、初の中国人留学生) | |
1976年 | 日本語別科開設 |
1980年 | 北京大学と交流協定を締結(日本の大学で初) |
1987年 | ロサンゼルス分校を開校 |
1993年 | シルクロード研究センターを開設 |
1995年 | 国際交流センター開設 |
1999年 | ワールド・ランゲージ・センター設置 |
2000年 | 教育・学習支援センター設置 |
ダヴィンチ賞の創設 | |
2001年 | 経済学部インターナショナル・プログラム開始 |
アメリカ創価大学開学 | |
2006年 | 北京事務所開設 |
2007年 | 創価大学 グランドデザイン策定: 創立50周年を迎える2020年に本学の不変の使命を具現化するための戦略を示したものです。多様性のあるキャンパスを構築しながら、建学の精神の具現化をめざしています |
文部科学省「大学生の就業力育成支援事業」就業力GP採択 | |
ジャパン・アジア・スタディーズプログラム開始 | |
2010年 | グローバル・シティズンシップ・プログラム開始 |
2011年 | 日本語・日本文化教育センター開設 |
2012年 | 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援(Go Global Japan)採択 |
2014年 | 文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」採択: 採択 国際社会の進展に伴い、高度な外国語運用能力を持ち、他者とのコンセンサスを図りながら、平和と持続可能な繁栄を先導する「創造的世界市民」を育成します。 |
文部科学省「大学教育再生加速プログラム」採択 | |
国際教養学部開設 | |
2015年 | 経済学部 SUCEED(Soka University Courses for Comprehensive Economic Education)、English Track 開設 |
2016年 | 韓国事務所開設 |
タイ事務所開設 | |
経済研究科「国際ビジネス専修」(IBSP= International Business Studies Program)開講 | |
グローバル・コア・センター開設 | |
2017年 | 国際学生寮(男子滝山国際寮・女子万葉国際寮)開設 |
TESOLとタイ・キングモンクット工科大学 協定プログラム開始 | |
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と「難民高等教育プログラム」協定に基づき難民学生受入開始 | |
国連開発計画(UNDP)と包括連携協定締結 | |
2018年 | 大学院「国際平和学研究科」開設 |
国際バカロレア入試開始 | |
全学部(看護学部を除く)に English Medium Program を開設 | |
フィリピン事務所 開設 | |
平和・環境・開発・人権をテーマとした地球市民教育のための「世界市民科目群」を新設 | |
東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の年次総会を日本で初めて開催 | |
2019年 | 外国人大学院生のための「TA奨学金制度」を導入 |
短期・長期留学において、留学による学修成果の測定・評価方法「BEVI (Beliefs, Events, and Values Inventory) を本格的に導入 | |
比較文化研究所に「南アジア研究センター」を開設 | |
本学の平和問題研究所と韓国・済州国立大学平和研究所、韓国・韓信大学「平和・公共性センター」、タイ・マヒドン大学平和・人権研究所と協定を締結 | |
本学の創価教育研究所とアメリカ・デポール大学「池田大作教育研究所」と学術協定を調印 | |
スペイン・アルカラ大学に新設された「池田大作教育と発達共同研究所」との交流協定を締結 | |
工学研究科(理工学部と接続)にて早期卒業・入学、5年一貫性課程の制度が導入 | |
ブラジル北東地域18連邦大学コンソーシアムと教育研究連携協定を締結 | |
国際熱帯木材機関(ITTO)と交流協定を締結 | |
教育学部・教職大学院がユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟 | |
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)のポストイベントとして「アフリカとSDGs―価値創造で共にひらくアフリカの未来」を開催(グローバル・コア・センター事務室・SDGs推進センター共催) | |
2020年 | オンライン留学プログラムやオンライン海外短期研修の開発・実施 |
理工学部にてCOIL型教育プログラムを開始 | |
アフリカ諸国との国際共同研究の一環がJST・JICAによる地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に採択 | |
馬場学長(当時)が東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の会長に就任 | |
創立50周年記念事業の一環として「価値創造×SDGs」シリーズイベントを定期的に開催
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留学生のためのバーチャル窓口を設置 | |
2021年 | 「Soka University Grand Design 2021-2030」策定: 2021年に創立50周年を迎えるにあたり、新たな10か年の中長期計画として策定。「世界市民教育」、「SDGsの達成」、「多様性あるキャンパスの構築」などをコンセプトとして、「価値創造を実践する『世界市民』を育む大学」とのテーマを掲げた。 |
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所と国連UNHCR協会との難民を対象とする大学院推薦入学制度に関する協定を締結 (学部・大学院の両課程において協定書を締結するのは本学が初めての機関) |
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一般財団法人パスウェイズ・ジャパン(PJ)と日本国際基督教大学財団(JICUF)と共同しウクライナ学生の受入を開始 | |
ケニア・ナイロビ大学内にケニア事務所 開設 | |
研究所やグローバル・コア・センター事務室も含めた新部署「総合グローバル・オフィス」が新設 | |
「大学の国際化促進フォーラム」事業に採択されたプロジェクト「国際交流プログラムの効果の客観的評価テスト開発及びその普及」(幹事校・広島大学) および国際競争力強化に向けた「戦略的パートナーシップ」のネットワーク構築プロジェクトの連携校として参画 | |
「Soka Global Perspectives」連続講座を開始 | |
平和問題研究所(SUPRI)主催「SDGsの促進と核兵器禁止条約」を開催 | |
国際人道支援組織のICRC(赤十字国際委員会)駐日代表部と共催で展示会「今、この時代に考える『人道』」(パートナーシップ=在日スイス大使館、日仏会館・フランス国立日本研究所、UNHCR駐日事務所)を開催 | |
2022年 | 共通科目授業として南アフリカ開発共同体(SADC)の特別講座を開講 |
大学院 教育学研究科開設 | |
IBAVI(International Beliefs and Values Institute)とMOUを締結し、IBAVI日本支部を設置 ーBEVIを用いてディプロマ・ポリシー到達測定を実施開始 |
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世界市民教育の世界的拠点の構築を目指す本学の50周年事業の掉尾を飾る行事として第1回目となる「世界市民教育シンポジウム」を開催 | |
鈴木学長が東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の理事に就任 | |
2023年 | 副専攻制度「SDGs」を開始 |
重点研究拠点の1つとして、国際教養学部内にマレーシア研究拠点を開設 | |
2回目となる東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の年次総会を開催 | |
「G7広島サミットにおける安全保障と持続可能性の推進」国際会議を開催 | |
2024年 | 「ポストスーパーグローバル大学創成支援キックオフ・シンポジウム」を開催 |
グローバル教育プログラム
将来、国際社会などを舞台に活躍できる学生を育成するため、多彩なプログラムを実施しております。
グローバル教育プログラム
将来、国際社会などを舞台に活躍できる学生を育成するため、多彩なプログラムを実施しております。
全学部共通グローバル教育プログラム
ワールドランゲージセンター
創価大学ワールドランゲージセンター(WLC)は、1999年9月に本部棟の落成と同時に設置され、2013年9月に中央教育棟 GLOBAL SQUAREに移設しました。そのミッションステートメントには、外国語と異文化理解能力の促進を通し、21世紀の国際舞台で活躍する世界市民を輩出することを目標とするとうたっています。
WLCは創価大学の語学教育の運営にあたる一方で、多彩な課外のプログラムを提供しています。コミュニケーションのツールとしての英語を、学生時代に使いこなせるようになっていただきたいと念願し、英語だけの会話スペースであるChit Chat ClubやEnglish Forumを開いています。またWriting Centerや、英語学習相談室も設置しています。英語以外の言語スペースとしてはGlobal Villageがあり、世界各地からの留学生スタッフが、学生の語学上達のサポートをします。WLCはこれからもミッションステートメントの実現にむけ、常により良いカリキュラムやプログラムを提供していきます。
グローバル・シティズンシップ・プログラム
創価大学では、2010年度から「グローバル・シティズンシップ・プログラム」( Global Citizenship Program/GCP)を開設しました。
「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」との建学の精神を具現化し、将来国際社会等の舞台での活躍を目指す学生の可能性をさらに伸ばすこのプログラムは、創価大学におけるオナーズプログラム(Honors Program)として位置づけています。また、創立50周年に向けたグランドデザインのメイン事業のひとつとして、創価大学の優れた教育資源を集結した試みです。獲得したスキルを智慧に変え,世界平和のため、人々の幸福のために貢献する勇気と行動力、リーダーシップを持った人材を育成します。
グローバルリーダーカレッジ
「Global」「Leader」の2つをキーワードに、社会を牽引する“人財(じんざい)”を育成するためのキャリアセンター主催の課外講座です。
この講座は、創価大学がめざす「創造的人間」および「世界市民」という考えを根本とし、現実社会で活躍するリーダーを育成することを目的としています。 GLPでは、自分で考える力や表現力などを磨くことで、将来的にグローバルリーダーになるための基礎的な能力を大学時代に身につけられるような仕組みを提供しています。
各学部のグローバル教育プログラム
経済学部
法学部
文学部
Art, Knowledge AnD English Major for the International Arena (AKADEMIA)【EMP】
言語・人文・社会の学問領域にわたる深い知識と技能を身につけることのできる英語の科目群(English Medium Programs)。
詳しくはこちら経営学部
Global Program English Track(GPET)【EMP】
留学生と日本人学生が一緒に、グローバルに活躍するビジネスリーダーに必要な経営学の知識を英語で効果的に学べるプログラムです。
詳しくはこちらグローバル・ビジネス・リーダー・コース
経営学部のコースの1つで、グローバルに活躍するビジネス・リーダーの輩出を目的としています。英語科目を通してビジネスを学び、国際的な問題解決力を身につけます。
詳しくはこちら教育学部
理工学部
グローバル人材育成への取組
留学しても4年間で卒業できる柔軟なカリキュラムや英語での開講科目や、理工学部主催の海外研修、国外技術協力Educational Programなど多彩なプログラムを実施しています。
詳しくはこちら看護学部
国際教養学部【EMP】
全員が1セメスターの海外留学を経験
全員が5つの提携留学先にて、1年次修了後から2年次前期修了までの1セメスター間、海外留学生活を経験します。外国生活の中で生きた英語力、異文化理解力、基礎学習能力を習得します。
詳しくはこちら大学院のグローバル教育プログラム
English Medium Program【EMP】は大学院でも開講しております。英語のみで実施されている研究科および日本語と英語両方で実施されている研究科がありますので、詳細は各研究科ページよりご確認ください。
※プログラムの詳しい内容は、英語HPをご覧ください。
文学研究科 国際言語教育専攻 英語教育専修(TESOL)
教育学(英語教育)の学位を有する経験豊富な教員が英語での指導を行い、多様な言語的・文化的背景を持つ大学院生との相互交流を通し、将来日本のみならず、それぞれの国・地域において英語教育を展開する専門家の育成をめざします。
文学研究科 英文学専攻 英語英米文学専修
アメリカ文学、イギリス文学、英語学、英語教育学の幅広いコースを取り揃えたこのプログラムは、幅広い学術的知識を持つ専門家の輩出を目指しています。この目標を達成するために、博士課程の学生それぞれの研究テーマに応じた、きめ細やかな個別指導を実施しています。
工学研究科(情報システム工学専攻・生命情報工学専攻・環境共生工学専攻)
工学研究科では、専門性を高め、人類の持続的発展に資する新たな科学技術を創造できる人材、および、グローバルな社会の種々の諸問題に対処できる柔軟な問題解決能力を持つ人材を育成します。
経済学研究科 経済学専攻 国際ビジネス専修(IBSP)
IBSPでは3分野の専門科目(会計・財務分野、マネジメント・経営戦略分野、国際ビジネス・経済学分野)やインターンシップを通して、アジアのグローバルビジネス社会の中で活躍する人材を育成します。
国際平和学研究科(SIPS)
国際平和学研究科は、「国際関係論」と「平和学」を含む「国際平和学」を対象として研究と教育を行い、政策構想力と提言力を有する創造的「世界市民」(Global Citizenship)を養成します。
English Medium Program【EMP】とは?
留学生・日本人学生ともに、英語の授業のみで卒業できるコースの総称で、創価大学では現在11コース開設されています(2019年度時点)。
専門科目だけでなく、共通科目でも英語による授業が拡充されました。これにより、留学生は日本語の壁を感じることなく専門分野の学位を取得でき、日本人学生は留学生と共に英語で学べ、世界を体験する貴重な機会となります。また、EMP科目や日本語で行われる科目を柔軟に組み合わせて履修することも可能です。それにより、語学の習熟度に合わせた専門的な学問への挑戦もできます。