創大Days

2023年12月21日

丹木の歳時記2023 師走(二)

創大Days編集部

この秋、老朽化に伴いセントラルクラブが解体されました。かつて1階には喫茶パリ、2階には教職員用の食堂があった建物です。セントラルの開館は45年前の1978(昭和53)年11月4日。創立者が「暁鐘乃庭」と命名された前庭には「世紀の鐘」が設置されていました。開館記念に創立者が寄贈されたこの鐘は、現在では「21世紀の鐘」として池田記念講堂の前庭に移設されています。「暁鐘乃庭」には絶滅危惧種を含む貴重な山野草が多数生息していました。建物の解体に伴って庭が更地となる前に山野草はほぼ全て移植しました。移植先は東根笹(アズマネザサ)が生い茂り、藪と化していた雑木林の隣接地です。雑木林は放置すると笹や竹などが増殖して荒廃が進み、適度に人の手が入ることで生物の多様性が保たれます。ということで7月末から笹を伐採すること述べ15日間。今月漸く作業を終えました。藪の中からは吉祥草(キチジョウソウ)や蛇の髭(ジャノヒゲ)などの山野草が顔を出し、明るい日差しが差し込むようになりました。笹に隠れて地中で眠っていた種や多年草の根などもあるはず。来春以降どんな植物が芽吹くのか、とても楽しみです。
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。

Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから
ページ公開日:2023年12月21日


  • HEADLINES
  • 創大Days
  • 創大Lab.
  • 広報誌「SUN」