概要
学長からのメッセージ
価値創造の実践をめざし、生涯学び続けよう
2023年4月に新たに学長に就任いたしました。
通信教育部に学ぶ皆さんとともに、創価大学の新たな1ページを開いていく決意です。
小説『新・人間革命』にも詳しく描かれているとおり、開学6年目の1976年に開設された通信教育部は、創価大学の設立段階から構想されていました。多様な学習者が集い、互いに励まし合いながら困難を乗り越えて勉学に励む通信教育部は、まさに創立者・池田大作先生が「創価の民衆教育の新しい歴史の扉が開かれます」と表現された、民衆の学びの場です。
一方、新型コロナウイルスのパンデミックにより、学校教育は大変な困難に直面しました。スクーリングが全面オンラインになるなど、通信教育部も大きな影響を受けましたが、いち早くデジタル化に対応して学修環境の構築に努めた結果、見事に日本e-Learningアワードの「オンライン授業支援特別部門賞」を受賞することができました。
学びのスタイルの変容とともに、生涯学習が叫ばれる現在、世界のどこにいても、いつでも高度な教育が受けられる通信教育こそ、これからの学びの姿と言えます。今年で47年目となる通信教育部は、これまでの長い歴史に加え、未来への大きな可能性を秘めた存在でもあるのです。これまでの先輩が築いてくださった伝統を受け継ぐとともに、通信教育部開設50周年へ向け、グランドデザインのテーマである「価値創造を実践する世界市民」を目指して、大いに学んでいきましょう。
通信教育部長からのメッセージ
創大通教で、光り輝く学びの道への挑戦を
創価大学通信教育部は、2022年、開設から45周年の節目を刻みました。卒業生は22,000名(2024年3月現在)を超え、創立者・池田大作先生が示された「学は光」の指針を共有するネットワークは世界に広がっています。新型コロナウルスの影響や自然災害が激甚化する中、本学通信教育部ではICT(情報通信技術)化を推進し、自宅にいながらスクーリングの受講、科目試験の受験等、学びを継続できる学修環境を整えてまいりました。この取り組みは、2021年度には「第18回日本e-learningアワード」で「オンライン授業支援特別部門賞」を受賞する等、高く評価されています。また、現在、大学からオンライン会議システムを活用し各都道府県ごとに、学習会、懇談会をオンラインでも実施できるようになり、各地で学生同士の「光友会」活動が活発に行われています。
また、通教出身の教員採用試験の合格者数は累計3,800名(2024年3月現在)を超えました。校長経験者である教職指導講師を全国主要都市に配置し、地元で指導を受けられる体制を整える等、教員を目指す学生への手厚いサポートを行っています。さらに教員となってからも相談に応じるなど、持続的できめ細かい取り組みに力を入れています。
授業科目も2022年度から、創立者の思想を研究する中国の各大学の先生方による「人間教育論B」を、また法学部に「ファイナンシャルプランナー」の資格取得を目指す科目を、それぞれ開設いたしました。
2026年の通信教育部開設50周年に向けて、さらに実り豊かな学びの機会を提供し、本学の「人間教育」の伝統を発展させていく所存です。多くの方が創価大学通信教育部で、光り輝く学びの道への挑戦を開始されますよう心より期待しております。
通信教育部・各学部における三つの方針(ポリシー)
通信教育部
通信教育部
通信教育部における三つの方針(学生受け入れ方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)についてご紹介します。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
創価大学は価値創造を実践する「世界市民」の育成を教育目標に掲げ、次の知識・技能並びに態度を身につけ、所定の期間在学し所定の単位を修得した学生に学位を授与します。
- 各学部等が授ける知識・技能を身に付け、社会に活用することができる。
- 論理的に考え、適切な表現で伝えることができる。
- 多様性を尊重し、他者と協働することができる。
- 課題解決に向けて主体的・創造的に行動することができる。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
創価大学は、創造的人間の育成を目標とし、ディプロマ・ポリシーに掲げる知識・技能並びに態度を修得させるために、通信教育部全体として実施する共通科目と、各学部が実施する専門科目を体系的に編成し、講義、演習、実習等を適切に組合せた教育を提供します。通信教育部が提供する全科目にコースナンバーを付与し、順次性と体系性を明示しています。 創価大学通信教育部は入学者が自立した学習者となっていけるように、初年次に初年次セミナー、学術文章作法、外国語等の基礎・導入科目、データサイエンス入門Ⅰを開講しています。 創価大学通信教育部は、全学自己点検・評価委員会を通じて共通科目・専門科目におけるコースナンバーや科目配置の妥当性を点検・評価し、それをプログラム・レベルや授業レベルにおける教育改善や、カリキュラムの見直し等につなげることで内部質保証が機能するよう取り組んでいます。
学生受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
創価大学は、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに則って「創造的人間」の育成をめざしています。そこで創価大学通信教育部は本学の建学の精神を理解し、かつ以下に示す学びへの強い意欲を持った人材を積極的に受け入れます。
具体的には、
- 創価大学の教育理念を理解し、自身の目的観に照らして本学での学習を希望すること。
- 高等学校教育課程が到達目標として掲げるところの基礎学力や理解能力を有していること。
- 諸問題の解決のために主体性を持って多様な人々と協働して取り組んでいく意欲を有すること。
以上を「書類審査」により、評価します。
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経済学部
経済学部
経済学部における三つの方針(学生受け入れ方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)についてご紹介します。
学部の理念・目的
創価大学経済学部は、開学以来、建学の精神である「人間教育」「大文化建設」そして「平和創出」に基づき、グローバルな経済社会を担うリーダーの育成を目指してきました。とくに、人類の新しい経済のあり方を問う「人間主義経済」の理論的・実践的な研究は、創価大学経済学部が独自に担う使命です。
教育目標
創価大学経済学部通信教育課程は、以下の3つの教育目標を掲げます。
- 体系的な経済学教育を通して、問題発見・解決能力と論理的思考力を備えた人材を育成する。
- スクーリング等の対面授業による経済学教育を通して、実社会で役立つコミュニケーション力を備えた人材を育成する。
- 人間主義に基づく経済学教育を通して、世界の平和と人類の幸福に貢献する人間力を備えた人材を育成する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
創価大学経済学部通信教育課程では、学部教育目標に基づいて、以下の能力(ラーニング・アウトカムズ)を備えた人材を育成します。
- 経済学を用いて、社会現象を複眼的視点から論理的に理解・分析することができる。
- 数量的・統計的データを正確に理解することができる。
- 日本・世界の経済・社会に関する知識を持ち、活用することができる。
- 経済問題について、他者の考えを正確に理解し、自らの考えを明確に伝えることができる。
- 世界の多様性、および経済問題・社会問題の多面性を理解し、適切な議論を行うことができる。
こうした能力を育成するために編成された本学部通信教育課程のカリキュラムにおいて所定の単位を修得した学生に、創価大学経済学部は、学士(経済学)の学位を授与します。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
創価大学経済学部通信教育課程では、ディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の方針に基づいてカリキュラムを編成しています。
- 経済学を用いて、社会現象を複眼的視点から論理的に理解・分析することができるようになるために、必修科目「ミクロ経済学」「マクロ経済学」で、経済理論の基礎および経済学を用いた社会分析の基礎的な手法を学びます。こうした学修課程を通して、複眼的視点をもった論理的思考力を養います。
- 数量的・統計的データを正確に理解することができるようになるために、「経済数学入門」「基礎統計学」で、数量的分析の基礎を学びます。
- 日本・世界の経済・社会に関する知識を持ち、活用することができるようになるために、まず、「ミクロ経済学」「マクロ経済学」とともに、必修科目「経済と歴史」で経済への歴史的アプローチを、また「簿記入門」で簿記の基礎を学びます。その後は現代経済を理解する上で不可欠となる「金融論」「財政学」「農業経済論」等、さらにグローバル化した今日の世界の特質や各国・地域経済への理解を深める「開発と貧困の経済学」「日本経済史」「西洋経済史」等を履修し、日本・世界の経済・社会に関するより高度な知識を学び、それをもとに自ら課題を設定する力を養います。
- 経済問題について、他者の考えを正確に理解し、自らの考えを明確に伝えることができるようになるために、まず、必修科目「自立学習入門」(共通科目)で、テキストの読み方やレポート・文章の書き方といった言語表現力の基礎を学びます。その上で、スクーリング科目の「ミクロ経済学」や「マクロ経済学」等の授業の中でのグループディスカッション等を通して、コミュニケーション力を養います。
- 世界の多様性、および経済問題・社会問題の多面性を理解し、適切な議論を行うことができるようになるために、学生自らが行う自立的学習とは別に、「国際経済論」「日本経済論」「地域経済事情」等の3・4年次に履修する専門科目(スクーリング科目)の中で、具体的な経済問題を、ディスカッションを通して学び、討議推進力を養います。
学生受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
創価大学経済学部通信教育課程では、社会のあらゆる人々に広く大学教育を開放する通信教育部の目的に鑑み、さらにディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに則った教育を実現するため、以下のような学生の入学を求めます。
- いつでもどこでも真摯に学び、経済学の知見を基盤として、広く社会を洞察する能力の涵養を目指そうとする学生。
- 現実の経済社会問題に関心を持ち、自ら考え行動しようとする学習意欲の高い学生。
- 創価大学の建学の精神に共感し、世界の平和と人類の幸福に貢献しようとする学生。
法学部
法学部
法学部における三つの方針(学生受け入れ方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)についてご紹介します。
理念・目的
創価大学法学部は、創立者池田大作先生が示された建学の精神に立脚し、人間主義に基づく法学教育を通じて論理的な思考力と説明力を身につけ、現実の問題の解決を図ることにより、人類の幸福、社会の平和の実現に貢献できる人材を育成することを目的としています。
教育目標
創価大学法学部は、以下の3つの教育目標を掲げています。
- 民衆の側に立ち、正義の実現のために行動する健全なリーガルマインドを身につけた人材を育成する。
- 人権を尊重し、平和実現のためにたゆまず努力を続ける人材を世界に輩出する。
- 人間主義を基調とした新たな法文化創造の担い手を養成する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
創価大学通信教育課程のディプロマ・ポリシーに基づき、法学部は以下の能力や学識の修得を求め、学位授与の要件を満たした学生に、学士(法学)を授与します。
知識基盤:幅広い知識と高度な専門性
わが国の法制度・政治制度の基礎となる価値観や基本原則を正確に理解しており、法律上または政策上の問題に対して具体的で的確な判断ができる。
実践的能力:知識を社会に応用する力とコミュニケーション力
社会が直面する法律上または政策上の課題がいかなる性質のものかを正確に特定・分析し、そしてその解決のためにはいかなる選択肢がありうるのかを見極め、課題解決の方法を考え出し、わかりやすく伝えることができる。
多様性:多様性を受容する力と他者との協働性
様々な価値観や利害の異なる他者の多様な見解を理解するとともに、意見の異なる他者との議論を通じ、コンセンサスを得るための努力をすることができる。
創造力:統合する力と創造的思考力
身につけた知識を総合的に活用し、社会の中の新たな課題にそれらを適用し、創造的なアイデアを通してその課題を解決する方法を考えることができる。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
創価大学通信教育課程のカリキュラム・ポリシーに基づき、法学部は上記、学部のディプロマ・ポリシーに適う学生を育成するために、以下の方針でカリキュラムを編成します。
① 4年間の学びで幅広い知識と高度な専門性を身につける
4年間の学士課程を通じて、全学共通科目により、法律学・政治学の枠を超えた幅広い知識を身につけます。
1年次における専門教育では、必修科目の「法学」により法律学の基礎を学びます。
学生は1年次から卒業時までに選択必修科目32単位以上を履修し、法律学の基礎科目から次第に専門性の高い科目へと無理なく学修することにより、法律学に関する高度な専門性を養うことができるようにしています。また、選択科目32単位以上の履修により、「国際政治論」「国際関係史」「公共政策論」「環境法」「法史学」「地方自治論」「都市デザイン論」「人間の安全保障論」などの幅広い専門科目を学修することができ、現代社会の要請に応じた実践的知識を身につけることができるようにしています。
② スクーリングにより実践的能力および創造力を身につける
重要な専門科目ないし自学自修では学習が難しいと思われる専門科目をスクーリング科目としています。これらの科目のスクーリングにおける教員との、あるいは学生同士の議論により、獲得した知識を活用し、社会の中の課題に適用して課題を解決する方法を考える創造的思考力を育てます。また、この過程で意見が対立する課題において、自分の意見の理由を論理的に説明し、多様な意見を調整することができるようにします。
また、スクーリングにおけるグループディスカッション等を通じて、コミュニケーション力を養います。
③ 多様性を身につける
わが国の法律の学修にとどまらない、「英米法」「EU法」「国際法総論」「国際法各論」「国際私法」や、「国際政治論」「国際関係史」「公共政策論」「人間の安全保障論」といった多彩な科目の学修により、多様な価値観や利害の異なる他者の見解を理解し、コンセンサスを得るための方法を身につけることができるようにします。
④ 身につけるべき能力の適切な評価
これら学生が身につけるべき能力は、科目試験、スクーリング試験、レポート等を通じて、適切に評価します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
法学部は、創価大学のアドミッション・ポリシーに基づき、本学部の教育目標で示した人材へと成長する意欲をもった学生を以下の基準に従い、書類審査により選考します。
- 本学部の理念・目的を理解し、賛同して、本学部での学習を希望すること。
- 本学部での学習に必要な、基礎学力・理解力を有していること。
教育学部
教育学部
教育学部における三つの方針(学生受け入れ方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)についてご紹介します。
教育学部の理念・目的
教育学部は、創価教育の父、牧口常三郎先生の遺志を受け継ぎ、教育学科、児童教育学科ともに、建学の精神にある人間主義に基づいた学問研究と教育実践を行うことを目指しています。
創価大学の建学の精神およびグランドデザインが示す「創造的人間」という指標を踏まえ、教育学部は「人間教育とは何か」について探究し、その精神を基盤にして、将来のさまざまな場面における問題を、教育学的・心理学的視点から、高度な知識と技術をもって解決できる人間の育成を目的としています。
教育学部の教育目標
教育学部は、以下の4項目を教育目標に掲げています。
- 教育学、心理学に関連する諸学問の学修を通して、それを、教育を考えるための糧としていくことができる人間を育成する。
- さまざまな教育の場において、現在どのような問題が起こっているのか、その問題の解決のために何が求められているかを理解し、それを実際に解決できる問題解決能力を身につけた人間を育成する。
- 教育問題を自明のものと受け止めるのではなく、それらをつねに学問的な検証の対象にしていく態度を身につけた人間を育成する。
- 教育問題を、地域・国・世界というさまざまなレベルで考え、その結果を自分の言葉で語るとともに、社会の様々な領域における活動において活用することができる人間を育成する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
創価大学のディプロマ・ポリシーに基づき、教育学部では、学生が卒業までに以下の基準を十分に達成したかどうかを判断した上で、学士(教育学)を授与します。
- 教育学と心理学の基本を理解し、他者と共有することができる。
- 世界の多様な事象を教育的な視点から捉えることができる。
- 世界の諸問題に対して教育学的・心理学的な解決方法を構想することができる。
- 教育学的・心理学的諸問題の解決へ向け、差異を乗り越えて他者と協働しながら取り組む。
- 自己の成長を追求するとともに、他者の成長に対する責任感と倫理性を持つ。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育学部は、創価大学のカリキュラム・ポリシーに基づき、かつ本学部のディプロマ・ポリシーに適う学生を育成するために、学科別に以下の方針で教育課程を編成しています。また、専門科目にコースナンバーを配当してシークエンスを明確にするとともに、カリキュラムマップによって各授業科目とディプロマ・ポリシー項目との対応を示しています。各授業における教員による成績評価及び定期的に実施する学生調査等により、ディプロマ・ポリシーの達成度を測定・評価します。
教育学科
教育学科では、学生の将来の志望や学問的興味に合わせ、教育学、心理学に関する科目を設置しています。
必修科目
必修科目の「教育学概論」「心理学概論」により、基本的な知識や研究方法を修得できるようにしています。
選択必修科目
選択必修科目の「教育方法学」「教育心理学」「臨床心理学」「教育カウンセリング」等により、国内外の諸問題を教育学的・心理学的観点から分析的に思考し、解決に取り組む力や態度を養います。
また「教職概論」では、教員としての倫理性や子どもの成長のために尽くす責任感を身につけます。
選択科目
選択科目では、教育学、心理学、社会教育関連の科目をより深く学ぶことにより、諸問題解決への実践方法を考え、自らがリーダーシップを持って取り組む力を養います。
児童教育学科
児童教育学科では、児童教育の分野における学識豊かな人材の育成、特に小学校・幼稚園・特別支援学校の教員の養成を目指して、カリキュラムを設定しています。
必修科目
必修科目の「初等教育原理」「心理学概論」により、基本的な知識や研究方法を修得できるようにしています。
選択必修科目
選択必修科目の「教育行財政学」「教育方法論」「教育心理学」等により、小学校・幼稚園の教員としての問題発見・解決能力を養い、児童・幼児の心理を理解するとともに、学校を取り巻く諸問題を、教育学的・心理学的観点から反省的・分析的に思考し、解決に取り組む力や態度を養います。また「教職概論」では、教員としての倫理性や子どもの成長のために尽くす責任感を身につけます。
選択科目
選択科目では、小学校の各教科、幼稚園の各領域等についての多様な専門科目を用意して、小学校・幼稚園の教員としての実践力を身に付けるとともに、諸問題解決への実践方法を考え、自らがリーダーシップを持って取り組む力を養います。教職課程を履修する学生は、教育実習を受講することにより、子どもたちや教員との交流を通して、自らが教員として絶えず成長しようとする態度を身につけることができます。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
- 本学部の理念・目的への理解を基礎とした志望動機、人間主義に基づいた教育を探求しようとする修学意欲及び教育の理論・実践の探求心を有する学生について、書類審査により選考します。
- 教職課程を目指す学生に対しては、教育の理論・実践の探求を目指す上で必要不可欠となる読解力・表現力、柔軟な思考力について、小論文審査を通して評価します。
文学部
文学部
教育学部における三つの方針(学生受け入れ方針、教育課程編成・実施方針、学位授与方針)についてご紹介します。
理念・目的
文学部人間学科は、本学の建学の精神と文学部の三指針「生命の尊厳の探究者たれ」「人類を結ぶ世界市民たれ」「人間主義の勝利の指導者たれ」を学部教育の理念・目的として、言語・人文・社会にわたる人間の広範な文化活動を深く学び研究することによって、以下のような資質と能力を備えて各界・各分野で本格的に活躍できる創造的人間の育成を目的としています。
教育目標
創価大学文学部は、以下の3つの教育目標を掲げています。
- 人間と社会と文化に関する基礎的教養と専門的学術を修得し、諸事象を精確に理解し、鑑賞し、評価することができる。
- 的確で豊かな自己表現とコミュニケーションを行うことができる。
- 基礎的・専門的学知に基づいて、新しい知識と表現を創造することができる。
ディプロマ・ポリシー
文学部人間学科(通信教育課程)は、本学の建学の精神と文学部の三指針「生命の尊厳の探究者たれ」「人類を結ぶ世界市民たれ」「人間主義の勝利の指導者たれ」を学部教育の理念・目的として、以下に示す知識と技能、思考力・判断力・表現力等の汎用的能力、および世界市民としての資質と自律的学習者の態度を十分に身につけ、別に定める卒業基準を満たした者に学位を授与します。
- 人間と社会と文化に関する基礎的教養と専門的学術を修得し、諸事象を精確に理解し、鑑賞し、評価することができる。
- 的確で豊かな自己表現とコミュニケーションを行うことができる。
- 基礎的・専門的学知に基づいて、新しい知識と表現を創造することができる。
- 論理的に思考し、適切な方法で情報の取得と処理を行い、物事の的確な判断ができる。
- 文化の多様性を尊重しつつ、世界市民として、生命の尊厳と平和を目指すことができる。
- 人間主義の社会に向かって、他者と協力する姿勢やリーダーシップを発揮することができる。
- 学ぶことの意味を理解し、自律的学習者として、目標をもって自己の成長を図ることができる。
すなわち「人間学科」の名称が示すように、幅広い教養と高度の専門性を身につけた創造的人間として、各界・各分野で本格的に活躍できる人間を養成したいと考えています。
カリキュラム・ポリシー
文学部は、ディプロマ・ポリシーに示された知識と技能、思考力・判断力・表現力等の汎用的能力、および世界市民としての資質と自律的学修者の態度を十分に身につけ、一人ひとりが将来の夢を実現できるよう、以下の方針によって体系的にカリキュラムを編成しています。
- 文学部では、ディプロマ・ポリシーに示された基礎的・専門的学知の修得ができるように、卒業に必要な単位数124のうち、40単位を共通科目、64単位を専門科目、20単位を自由選択科目で修得することとする。
- 共通科目では、本学の建学の精神を学ぶ「大学科目」4単位(必修科目「自立学習入門」2単位を含む)、世界市民として身につけるべき「言語科目(英語)」4単位、「言語科目(第2外国語)」2単位を修得し、更に幅広い教養を身につけるために「社会分野」「自然分野」の科目群からのそれぞれ8単位の修得が必要となっている。
- 文学部での専門科目の学びの中では、基礎的な教養とともに、高度の専門的学術を修得できるよう、次の4つのメジャーを設けている。①異文化コミュニケーション(日本語)、②哲学・歴史学、③表現文化、④社会学。これらの各専門分野の科目を、各メジャーが示す履修モデルを参考に選択・学修し、定められた単位数を修得すれば当該メジャーの修了を認定する。
- 本学部の各メジャーの専門科目(選択科目)を体系的な学修ができるよう、その専門性の度合いによって「イントロダクトリー」「ベーシック」「アドヴァンスト」の3段階に分けている。そして自分がどのメジャーを専攻するかを意識しながらその方向づけができるよう、1年次から「イントロダクトリー」科目に加え、「ベーシック」科目を多く開講している。また、2年次以降はこれらに加え、「アドヴァンスト」科目を多く開講する。3~4年次に卒業研究(選択必修科目)として、学生は定められた卒業研究(論文の提出または卒業認定試験のいずれかを選択)を履修し、これまでの学修で身につけたアカデミック・スキル、基礎的教養、専門的学術等を総動員し、さらに磨きをかけながら学修に取り組む。卒業研究に合格することが学位授与の条件となっている。こうして、共通科目と合わせて、文学、哲学、歴史、言語、社会、文化などの幅広い分野にわたる基礎的教養とそれらの諸事象を精確に理解し、鑑賞し、評価できる能力を修得できるように各年次に科目を配当している。
- 大学教育を初めて受ける学生には、初年次教育の第1として、「自立学習入門(共通科目)」の履修を通して、論理的思考力をはじめとして大学での学修に必要な基礎的なアカデミック・スキルを修得させ、さらに、広く社会に眼を向けて本学部でどのように学んでいくのか、自身のための履修コースを自ら設計できるように指導する。具体的には、大学での学びの意味を知り、ノートテーキング、情報収集の方法、リーディングとライティング、プレゼンテーションの能力、レポートの作成能力などを身につける。なお「自立学習入門(共通科目)」の学修は、カリキュラム以外の場においても「レポート作成講義」という名称で実施する。具体的には、新入生ガイダンスや科目試験の終了後や、また夏期スクーリング(名称「レポート作成特別講義」)の際に実施する。初年次教育の第2として、「人間学」を開講し、本学科の理念を理解させるとともに、人文系・社会系・言語系(日本語)の3領域にわたる本学科の多様な学問分野を概観しながら、それらが人間研究という共通の幹あるいは根を持つことを理解させ、学生自身にとっての各専門科目の位置づけの明確化と今後の学びの方向づけを促す。初年次教育の第3として、本学部の学問分野の入門科目である「イントロダクトリー」科目の「異文化コミュニケーション入門」「哲学・思想への招待」「世界文学への招待」「表現文化論入門」「歴史学への招待」「現代社会研究への招待」を開講し、今後のより専門的な学びへの導入とする。
- 1年次の「自立学習入門(共通科目)」、また「人間学」をはじめとする「イントロダクトリー」科目から4年次までのさまざまな開講科目において、履修者が、物事の考え方や文化の多様性を尊重し、世界市民として生命の尊厳と平和を志向する態度を身につけ、さらに人間主義の社会に向かって他者と協力する姿勢やリーダーシップを身につけられるよう、学部教育の理念と目的をふまえた授業展開を行う。
- 単位の実質化の観点から、1授業科目について、相当する授業外学習時間を確保できるよう、学修課題を与えている。これらの学修を通して、自らが学ぶことの意味を理解し、自立的学習者として、目標をもって自己の成長を図ることができるようにしている。
アドミッション・ポリシー
文学部人間学科では、建学の精神に基づいて、以下に示すような幅広い教養と高度の専門性を身につけた人材を養成したいと考えています。この目的を理解し、その実現を目指して努力する意欲と志向性をもつ人を幅広く求め、書類審査により選考し受け入れます。
- 人間と社会と文化に関する基礎的教養と専門的学術を修得し、諸事象を精確に理解し、鑑賞し、評価しようとする人。
- 的確で豊かな自己表現とコミュニケーションを行う意欲のある人。
- 基礎的・専門的学知に基づいて、新しい知識と表現を創造することを目指す人。
- 論理的に思考し、適切な方法で情報の取得と処理を行い、物事の的確な判断をするための努力を惜しまない人。
- 文化の多様性を尊重しつつ、世界市民として、生命の尊厳と平和を目指す人。
- 人間主義の社会に向かって、他者と協力する姿勢やリーダーシップを発揮する意欲のある人。
- 学ぶことの意味を理解し、自律的学習者として、目標をもって自己の成長を図ろうとする人。