創価大学法学部は、創立者池田大作先生が示された建学の精神に立脚し、人間主義に基づく法学教育を通じて論理的な思考力と説明力を身につけ、現実の問題の解決を図ることにより、人類の幸福、社会の平和の実現に貢献できる人材を育成することを目的としています。
創価大学法学部は、以下の3つの教育目標を掲げています。
- 民衆の側に立ち、正義の実現のために行動する健全なリーガルマインドを身につけた人材を育成する。
- 人権を尊重し、平和実現のためにたゆまず努力を続ける人材を世界に輩出する。
- 人間主義を基調とした新たな法文化創造の担い手を養成する。
創価大学通信教育課程のディプロマ・ポリシーに基づき、法学部は以下の能力や学識の修得を求め、学位授与の要件を満たした学生に、学士(法学)を授与します。
わが国の法制度・政治制度の基礎となる価値観や基本原則を正確に理解しており、法律上または政策上の問題に対して具体的で的確な判断ができる。
○実践的能力:知識を社会に応用する力とコミュニケーション力
社会が直面する法律上または政策上の課題がいかなる性質のものかを正確に特定・分析し、そしてその解決のためにはいかなる選択肢がありうるのかを見極め、課題解決の方法を考え出し、わかりやすく伝えることができる。
様々な価値観や利害の異なる他者の多様な見解を理解するとともに、意見の異なる他者との議論を通じ、コンセンサスを得るための努力をすることができる。
身につけた知識を総合的に活用し、社会の中の新たな課題にそれらを適用し、創造的なアイデアを通してその課題を解決する方法を考えることができる。
創価大学通信教育課程のカリキュラム・ポリシーに基づき、法学部は上記、学部のディプロマ・ポリシーに適う学生を育成するために、以下の方針でカリキュラムを編成します。
1.4年間の学びで幅広い知識と高度な専門性を身につける
4年間の学士課程を通じて、全学共通科目により、法律学・政治学の枠を超えた幅広い知識を身につけます。
1年次における専門教育では、必修科目の「法学」により法律学の基礎を学びます。
学生は1年次から卒業時までに選択必修科目32単位以上を履修し、法律学の基礎科目から次第に専門性の高い科目へと無理なく学修することにより、法律学に関する高度な専門性を養うことができるようにしています。また、選択科目32単位以上の履修により、「国際政治論」「国際関係史」「公共政策論」「環境法」「法史学」「地方自治論」「都市デザイン論」「人間の安全保障論」などの幅広い専門科目を学修することができ、現代社会の要請に応じた実践的知識を身につけることができるようにしています。
2.スクーリングにより実践的能力および創造力を身につける
重要な専門科目ないし自学自修では学習が難しいと思われる専門科目をスクーリング科目としています。これらの科目のスクーリングにおける教員との、あるいは学生同士の議論により、獲得した知識を活用し、社会の中の課題に適用して課題を解決する方法を考える創造的思考力を育てます。また、この過程で意見が対立する課題において、自分の意見の理由を論理的に説明し、多様な意見を調整することができるようにします。
また、スクーリングにおけるグループディスカッション等を通じて、コミュニケーション力を養います。
わが国の法律の学修にとどまらない、「英米法」「EU法」「国際法総論」「国際法各論」「国際私法」や、「国際政治論」「国際関係史」「公共政策論」「人間の安全保障論」といった多彩な科目の学修により、多様な価値観や利害の異なる他者の見解を理解し、コンセンサスを得るための方法を身につけることができるようにします。
これら学生が身につけるべき能力は、科目試験、スクーリング試験、レポート等を通じて、適切に評価します。
法学部は、創価大学のアドミッション・ポリシーに基づき、本学部の教育目標で示した人材へと成長する意欲をもった学生を以下の基準に従い、書類審査により選考します。
- 本学部の理念・目的を理解し、賛同して、本学部での学習を希望すること。
- 本学部での学習に必要な、基礎学力・理解力を有していること。