通信教育部の皆さん、こんにちは。毎日の勉学、仕事、そして生活での様々な取り組み、本当にご苦労様です。この4月から文学部長を拝命しました杉山由紀男です。どうぞ宜しくお願いします。
通信教育部に学ぶ私たちは、創価教育の父牧口常三郎先生が、生活をしながら学習する、学習しながら生活するという理念によって提唱された「半日学校制度」をはじめとする創価教育の実践者であると自負します。
思えば創立者池田大作先生が創価大学を創立されたのは、この牧口先生のご生誕100年にあたる1971年でした。そしてその5年後の1976年、通信教育部は開設されました。ここに、創価教育の実践者が一人また一人と、日本中、世界中に輩出されることを願う創立者の強い強い思いを感じます。
創立者は第3回入学式記念講演「創造的人間たれ」の中で、人類の歴史を俯瞰しながら、文化が興隆していくその淵源に一個の大学があったことを示されています。すなわち、ルネサンスの淵源にボローニャ大学やパリ大学が、東洋の精神文化、特に仏教文化の源流に古代インドのナーランダ仏教大学が、そしてヨーロッパの精神的源流には古代ギリシアのアカデメイアがあったという事実です。
しかし、それらの大学を源流として営々として築き上げられてきた文化、特に現代文明は、今や転換点に立っており、「人類が果たして生き延びることが出来るのかどうかという、重大な問題提起もはらんでおります」と指摘されています。そして、「ネオ・ルネサンスともいうべき人間復興」の文化が必要であることを強く訴えられ、その源流となる大学として創価大学を創立されたことを示されました。これが「建学の精神」の第二「新しき大文化建設の揺籃たれ」の含意であると思います。
三代にわたる師弟によって受け継がれてきた創価教育の理念と実践、そのさらなる実践者たる私たちは、単に社会に出るための準備としての学習ではなく、生活と学習の生涯にわたる結合を目指し、人間復興の大文化の建設を展望しながら、生涯にわたって日々の取り組みにチャレンジしていきたいと思います。戦争や犯罪によって生命の尊厳が脅かされている現今の世界を目の当たりにするにつけ、生涯にわたる創価教育の実践こそが、生命の尊厳と人間主義の文化を築き上げることに必ずやつながることを共に確信し合って前進していきたいと思います。
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