科目コード |
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単位数 |
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1 |
履修パターン |
S |
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会の閉塞感がますます強まっている今日、21世紀を生き抜くための智恵の構築を目指し、改めて「人間とは何か」を問い直す総合的視座を探究します。本授業では、文学部の掲げる①「生命の尊厳の探究者たれ」、②「人類を結ぶ世界市民たれ」、③「人間主義の勝利の指導者たれ」という三つの指針を軸に、科学と人間、日本と世界、理想と現実との架橋をいかに行なうかについて、受講者とのディスカッションも交えつつ考えたいと思います。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
S |
哲学は人類の最古にして最先端の学問であり、その歴史は古今東西の智者がおりなす絢爛たる知の絵巻といえます。新たな知の形成へ参画しゆく力をつけるためにも、歴史をこえて受け継がれてきた人類の「知の歴史」を学ぶことが求められます。本授業ではその入門として、西洋哲学の源流の一つであるプラトン『ソクラテスの弁明』と、初期大乗仏教として重要な『法華経』を学びます。それらの思想の魅力とは何か、またそれらが今日の我々に示唆する智恵は何か、受講生とともに考えていきたいと思います。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
S |
大学で初めて「歴史学」を受講する人たちには、「歴史」はともすると細々した事件を暗記することだと思われやすいですが、これは誤解です。20世紀の歴史家 E.H.カーは、「歴史とは現在と過去との対話である」と言っています。本講義では、まずカーのいう「対話」の意味を味わいながら、歴史とは何か、私たちは歴史にいかに向き合うべきか、といったことを考えなおしていきます。さらに、3人の教員が様々な角度から、日本史・西洋史・東洋史へのアプローチを試みます。それらを通じて、歴史学の多様性と可能性、歴史学を学ぶ楽しさを体験できるようにしたいと思っています。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
T |
「仏教」とは、古代インドで活躍した釈迦が説いた教えに起源をもつ宗教であり、現在では東南アジア、東アジア、チベット・モンゴルなどを中心に欧米にも多くの信者を持っています。東南アジアでは上座部仏教が、東アジアでは大乗仏教が、チベット・モンゴルではチベット仏教がそれぞれ中心的に発展してきました。本講義では、それらさまざまな仏教の基礎となる思想の構造と、その歴史的な展開を学んだ上で、履修者が仏教を現代の生きた思想として捉え直すことができるようになることを目標とします。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
S |
本講義では、古代から中世までの哲学の流れを概説する。全体の授業を貫くテーマとして「存在と認識」を設定する。このテーマのもとに、パルメニデスとヘラクレイトスをあげ、プラトンのイデア論を概説し、アリストテレスにおける存在論への道筋をわかりやすく説明する。アリストテレスの存在論を中世キリスト教世界がいかに受容したのかという問いから、中世哲学の領域に入る。ここではトマス・アクィナスの哲学を取り上げ、その存在論を説明することで中世哲学の特色を明らかにする。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
本科目では、近代から現代へと至る哲学の流れを学修する。まずはデカルトとスピノザ、そしてロックから始まるイギリス経験論を扱う。次にカントの批判哲学、そしてそこから始めるドイツ観念論の流れを学修する。第三に、フッサールの現象学、その発展形態としてのハイデガーの存在論に焦点を当てる。現代哲学の代表者としてウィトゲンシュタインとレヴィナスをあげ、言語論と他者論を中心にして現代の哲学を学修する。さらに、ベルクソンの生命哲学とニーチェの価値批判の哲学を学修する。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
S |
「哲学」というと少し堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、この学問を一言で表すならば、「皆でいろいろとおしゃべりをしながら楽しく真理探究をしていく学問」です。そのおしゃべりをどのように行っていくことで、真理が追究できるのか、価値が創造できるのか、古典的な哲学の問題に取り組んでいく中で深めていきたいと思います。古典的な哲学上の問題にも取り組んで頂きますが、授業で学習したことを日常生活の中で知人・友人に語って頂きその対話の内容を報告するという対話実践にも挑戦して頂く予定です。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
倫理学は、社会で当たり前だと思われていることについて、権威や常識にとらわれずに、自分自身で本当に正しいのかどうかを問い直すことを学ぶ学問です。教科書で展開される議論に積極的に参加することを通して、善とは何か、あるいは、どのような行為が悪と見なされるのか等について自分自身で考え抜くことに挑戦していただきたい。そして自身の考えの根拠や理由が説得力を持つものであるのかどうかを、異なる意見を視野に入れながら、批判的に検討できるようになることが目標です。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
S |
この授業では、歴史学という学問分野の見方と方法を概観する。第一に、歴史学とはどのような学問か、歴史をどのように見るべきかという、歴史学の基本的な見方を学ぶ。その際、欧米さらには日本の歴史学の大きな流れといった史学史的側面についても触れる。第二に、史料批判など実際に歴史学の研究を行う際に身につけなければならない基本的な方法について扱う。このように歴史学の基本的な見方と方法を概観することによって、歴史学という学問分野の基礎的知識を学生に身につけてもらうことを、本授業の目標とする。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
T |
日本の古典芸能を素材として、古代・中世・近世それぞれの社会と文化の関係を考え、比較という観点から日本文化の本質に迫る。具体的には、古代の伎楽・舞楽・散楽、中世の猿楽・田楽・能・狂言、近世の歌舞伎・人形浄瑠璃・落語・講談などを取り上げ、これらの芸能がどのような内容・特質を持ち、社会の中でどのような位置づけを得ていたのか、どのように変化・発展していったのかという点について考える。目標は、日本の代表的な古典芸能を理解し、歴史の中に位置づけることができるようになることである。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
1 |
履修パターン |
T |
考古学は過去の人々が残したモノから過去の事象を推理し、人類が歩んできた道を顧みる学問である。そのままでは何も語らぬ石器や土器から過去の事象を明らかにするためには、文献史学とは異なる理論や研究方法を要する。本講義では、指定したテキストに基づき、考古学を学習・研究する上で必要となる概念や理論、研究方法を学ぶ。年二回のレポートは、①テキストの中で扱われた研究方法などを一つ選びそれをより詳しく調べるもの、②近年報道で話題となった考古学的な発見を一つ選び、これを研究するための方法を論じるものとする。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
日本の平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての、いわゆる古代・中世の歴史について、鎌倉幕府の創設者源頼朝に焦点を当てつつ概説する。東国に基盤を持つ武士たち、及び武士たちによって生み出された武家政権と、京都の朝廷という伝統的な公家政権との関係を、最新の研究に基づいて明らかにしていく。こうした具体的な事例に対して詳細な分析を加えることにより、日本の古代中世社会に見られる特質や、歴史のダイナミズムを理解できるようになることが目標である。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
S |
この授業では、メソポタミアにおける文明の発生から15-16世紀の地理上の発見までの、西洋文明の歴史における各時代の基本的特徴を学んでいく。時間が限られているので、各文明・各時代の詳細というよりも、他の文明・時代との相違や現代社会への遺産・意義などに焦点を絞りたい。具体的には、メソポタミア文明とエジプト文明の相違、古代帝国の形成、ギリシャ文明、ローマ文明、ビザンツ文明とヨーロッパ文明、封建制度、中世都市、十字軍、中央集権国家の形成、ルネサンス、宗教改革、地理上の発見などが講義の対象となる。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
S |
この授業では、16世紀のスペインの覇権から現代のEU統合までの、特にヨーロッパを中心として各時代の基本的特徴を学んでいく。時間が限られているので、各時代の詳細というよりも、他の時代との相違や変化の大きな原因、現代社会への影響・意義などに焦点を絞りたい。具体的には、スペインの覇権、オランダの台頭、フランス絶対王政の成立、第二次英仏百年戦争、啓蒙主義、フランス革命とナポレオン、自由主義、産業革命と社会問題の発生、帝国主義、二度の世界大戦、冷戦などが講義の対象となる。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
「中国」は一つのイメージでは捉えることのできないスケールの大きさと多様性を持っていますが、それはここ数千年にわたる中国(漢地)とモンゴル・チベット・マンチュリア・朝鮮・日本・東南アジアなどの周辺地域との交流や競争、また世界規模の人・モノ・情報の移動などの影響を受けて形成されたものです。この授業では、古代~中世(10世紀まで)の東方ユーラシア世界における歴史の展開について概括的に学んでいき、その大きな流れと重要なポイントを理解し、より専門的な学習を行ううえでの基礎知識を習得することを目指します。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
現代「中国」のもつスケールの大きさと多様性はどのようにして形成されたのか。それを理解する上で重要なのが、11~14世紀の北方民族(契丹・女真・モンゴル)の中国進出、15~20世紀初頭(明清時代)の経済発展と人口・領土の拡大、20世紀初頭~現代の戦争・革命から改革開放に至るまでの歩みの歴史です。この授業では、近世(11世紀)~現代の東方ユーラシア世界における歴史の展開について概括的に学び、その大きな流れと重要なポイントを理解し、より専門的な学習を行ううえでの基礎知識を習得することを目指します。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
S |
論理学は推論、論証を研究対象とし、正しい推論と誤った推論との区別を可能とする機械的な方法を発見することをその目的とする。われわれの思考の本質的な部分はこうした推論によるものであり、論理的に正しい推論ができることは、合理的なコミュニケーションの基盤として特に重要である。本講義の目的は、命題論理、述語論理を中心として正しい推論ができるようになる技術を身につけ、そうした技術を応用し、様々な具体的な推論の問題に対して、自分で正解を導き出せるようになることである。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
科学哲学とは、歴史哲学や社会哲学と並ぶ、哲学の一分野であり、科学という知的活動を対象として哲学的考察を行うものである。本講義では特に「科学とは何か」という問いに科学史、科学哲学、科学社会学の三つの観点からアプローチしてゆく。科学史の観点からは近代科学の誕生を明らかにし、科学哲学の観点からは近代科学の方法論と理論構造を解明する。そして科学社会学の観点からは、科学の社会制度化、科学技術化とそれに伴って要求される倫理を考える。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
移動・経済・情報のグローバル化が進んだ現代世界は、歴史的・文化的背景を異にする人々が日常的に交流する時代となりました。もともと宗教学という学問は、キリスト教を背景とするヨーロッパ人が近代化を進めていくなかで異なる価値体系を持つ人々の「宗教」という現象を理解するためのツールとして19世紀に誕生しました。本講義では、複雑な現代世界を理解するためのツールの一つとして、宗教学の基礎知識と世界の宗教に関する基礎知識を修得することを目標とします。
科目コード |
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単位数 |
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配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
「言語哲学」という学問分野が探究していることは、「言葉の本当の意味とは何か」という問いです。私たちは「正しい」という言葉を日常的に使いますが、では、この「正しい」という言葉の本当の意味は何でしょうか。辞書にはこの言葉の意味として、「道徳・倫理にかなっている、事実に合っている」などと書かれていますが、では、辞書が言うところの「道徳・倫理にかなう」「事実に合う」とはどのような事態なのでしょうか。このような問いを掘り下げていくことで、辞書よりも一歩深い、言葉の意味を巡る探究を試みていきたいと思います。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
本科目では、東洋思想の中でも『法華経』の思想とその展開に注目したいと思います。『法華経』は紀元1、2世紀頃にインドで成立した代表的な初期大乗経典であり、インドから中央アジアを経由して、特に中国・朝鮮半島・日本などの東アジアの大乗仏教圏において広く受容され、各地の思想や文化に大きな影響を与えてきました。本科目では、この『法華経』の思想史的展開を中心に、『法華経』思想史を理解する上で決定的に重要な意義をもつ中国仏教の歴史と特色、さらには『法華経』の持つ現代的意義などについても学びます。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
S |
古代から近世にいたる日本の思想の展開について概説する。基本的な用語や思想の内容を理解し、歴史上のさまざまな事件を思想の観点から分析できるようにする。1古代における思想の展開(総論1)、2仏教の受容と展開(総論2)、3神道と儒教(総論3)、4神話と歴史記述、5南都六宗、6平安時代の文化、7中世における思想の展開(総論4)、8鎌倉時代の文化、9中世後期の文化、10戦国時代の文化、11近世における思想の展開(総論5)、12儒学思想、13国学思想、14維新の思想、15伝統思想と近代化
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
2 |
履修パターン |
S |
明治維新から現代にいたる日本の思想の展開について概説する。基本的な用語や思想の内容を理解し、歴史上のさまざまな事件を思想の観点から分析できるようにする。1近代日本史の展開(総論1)、2明治時代の思想と文化(総論2)、3啓蒙思想、4自由民権運動、5国体論と信教の自由、6初期社会主義、7大正時代の思想と文化(総論3)、8大正デモクラシー、9昭和戦前期の思想と文化(総論3)、10共産主義と国家主義、11総力戦、12昭和戦後期の思想と文化(総論4)、13冷戦と市民運動、14現代日本(総論5)、15近代思想の達成と課題
科目コード |
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単位数 |
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配当年次 |
2 |
履修パターン |
T |
日本の江戸時代(近世)から近現代に至るまでの歴史を概観します。特に19世紀以降の国際社会との関わりを中心にみていきます。19世紀に入りますと、欧米列強が東アジアに頻繁にやってくるようになりました。これは交通・通信手段の発達の結果ですが、それが日本にも押し寄せ、そして日本が開国することで、地球はついに一つの環となりました。そしてそれ以後も、世界はますます関係を深め、国際化、グローバル化していきます。この授業では、このような国際化の中で、日本がどのような道をたどったのかを明らかにしていきます。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
3 |
履修パターン |
S |
「中央ユーラシア」は東は中国から西はヨーロッパに至るまで、非常に広大な領域に広がっている。本講義では、東洋史・西洋史では脇役として描かれる傾向にあるこの地域の歴史を通時的に把握することを第一の目標とする。第二に、以下の4つの視点をもって中央ユーラシア史を学習することで、その特徴を理解することを目指す。
1. 「中央ユーラシア史」の定義/2. 遊牧民社会と定住民社会の相互関係/3. 東西及び南北方向の人とモノの流れ/4. 宗教的多様性
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
3 |
履修パターン |
S |
日本民俗学を創始した柳田國男をはじめとする初期の民俗学者についての学史的な講義の後、映像資料を豊富に利用しながら、個別の生活文化についてわかりやすく講義する。具体的には、日本人の一生をめぐる通過儀礼の民俗や、暦、年中行事、儀礼食、縁起菓子、民間信仰、俗信、また、海外文化も移入して、変化した現代日本文化の多様性についても講義する。受講生各自が身近な民俗行事や祭礼などの観察を行うか、博物館での民俗展示を見学した後にレポートを作成することを目標としたい。
科目コード |
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単位数 |
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3 |
履修パターン |
S |
この授業では、西洋の様々な文化的な側面について概観する。本授業で扱うのは、美術や建築、音楽のような狭義の意味での文化だけでなく、西洋の社会の全領域に現れる考え方や行動のパターンという広義の意味での文化を扱う。その際、西洋文化の最も重要な基礎であるキリスト教文化に注目する。キリスト教が、西洋の人々の宗教活動のみならず、政治、経済、法制度、価値観、生活、芸術など幅広い分野に影響を及ぼしていることを学生に理解してもらうことを、本授業の目標とする。
科目コード |
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単位数 |
2 |
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3 |
履修パターン |
T |
中国前近代の諸文化より特定のテーマを選び、中国における変遷と周辺地域への伝播の様相について考察する。具体的には、中国における文化の変遷をその背景にある社会の変動と結びつけながら論じる。一方で、東アジア地域の中でも特に中国文化の影響を強く受けた朝鮮半島と日本がどのような受容の過程をたどったのかについて、中国との比較分析を通してその同質性と異質性を明らかにする。これらを通して、本講義では中国文化に対する多面的な思考を身につけるとともに、日本文化を東アジア史全体の中で理解することを目標とする。
科目コード |
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単位数 |
2 |
配当年次 |
3 |
履修パターン |
S |
古文書は日本史を解き明かす基本史料である。講義では、古代から近世における古文書について、様式とその機能を概説する。また、実例に即して読み方を学習するとともに、概要説明を通して、内容の読解力を高めていく。古文書を活用するための基本的な知識を習得することで、日本史の深みを実感し、身近な歴史への関心を高めることができるようにする。
科目コード |
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単位数 |
1 |
配当年次 |
3 |
履修パターン |
S |
卒業論文作成に際し、テーマの選択、研究目的、研究理論、研究仮説、研究意義、研究範囲および先行研究の整理方法、研究方法について詳細に指導します。研究方法に関しては、文献調査、フィールドワーク、質的方法論、量的方法論について紹介します。先行研究の整理に関しては、専門分野における研究動向の整理、把握をベースに、自身の研究テーマの学術的独自性の発見について各人のテーマにそって指導します。学生は、それぞれの問題関心を明確にし、それらを専門分野の学術的動向と結びつけ、各人の卒論執筆にあたることとなります。
科目コード |
- |
単位数 |
3 |
配当年次 |
4 |
履修パターン |
S |
哲学・歴史学などの人文科学の論文は、古典や史料といったテキストワークを中心とするため、科学実験や社会調査を中心とする他の諸科学とは異なる面があります。しかし同時にそれら他の諸科学と共通する論理性・客観性も備える必要があります。本授業では、哲学・歴史学の論文を書くとはそもそもどういう営みであるのか、過去から現在までの諸事例を踏まえつつ学びます。また、受講生が自分の論文のテーマや執筆計画を立てることができるよう具体的なアドバイスも行う予定です。
科目コード |
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単位数 |
4 |
配当年次 |
4 |
履修パターン |
T |
本授業では哲学・歴史学分野でそれぞれ指定された図書につき、4通のレポートを提出していただきます。毎回、指定された箇所につき、内容を適切に要約した上で、その妥当性を検討し、他の学者の説や資料もふまえて、自分の意見を記してください。4年間の学習の総決算として、①内容の適切な理解、②問題点の指摘と整理、③関連する学説・資料の調査、④論理的な推論、⑤明解で独自性のある結論、という5つのポイントに注意してレポートを作成してください。