文学部 人間学科
「生命の尊厳の探究者たれ!」「人類を結ぶ世界市民たれ!」「人間主義の勝利の指導者たれ!」の三指針のもと、真の教養を兼ね備えた「全体人間」「創造的人間」の育成を目指します。
学部長からのメッセージ
生活しながら学び、学びながら生活を!
生活しながら学び、学びながら生活を!
創価教育の父・牧口常三郎先生は自らが提唱された「半日学校制度」について、「(そ)の根本義を要約すれば、学習を生活の準備とするのではなく、生活をしながら学習する、実際生活をなしつつ学習生活をなすこと、即ち学習生活をなしつつ実際生活もすることであって、(中略)一生を通じ、修養に努めしめるように仕向ける意味である 」(『創価教育学体系Ⅲ』聖教文庫)と述べています。
過去を学び、現在を知り、未来を展望する
本課程は、この創価教育の理念に基づき、生涯生活と仕事に取り組みながら、生涯学習していこうとする皆様の意欲と社会的要請に応えようとするものです。文学部は、哲学、歴史学、言語、文学、社会学等の学問を通して、人間と社会と文化について深く学んでいきます。4つのメジャー(学問分野)での学びを通し、真の教養を兼ね備えた「創造的人間」を目指してまいりましょう。
文学部では、下記の4分野の“学び”を提供します。先人の生きた「過去」を学び、私たちが生きる「現在」を知り、そこから「未来」のあるべき姿を展望しましょう!
過去を学び、現在を知り、未来を展望する
今なぜ文学部なのか。
高齢社会を迎え、人々の生涯学習への意欲の高まりに対して、これまで以上に多様な教育・学習の機会が必要になってきています。社会における健康志向とともに、“健康寿命”が重要性を増していますが、単に身体の健康だけでなく、心の健康の増進のために何ができるのか。
また、グローバル化と知識基盤社会の一層の進展のなかで、世界の人と社会と文化をより正確に認識し、物事を的確に判断することが求められています。これらの社会的要請に応えて、この度、創価大学通信教育部に待望の文学部を設置いたします。
文学部では、下記の4分野の“学び”を提供します。
先人の生きた「過去」を学び、私たちが生きる「現在」を知り、そこから「未来」のあるべき姿を展望しましょう。
文学部人間学科の概要
紹介映像
カリキュラムの特徴
開講科目一覧
授業科目の概要(共通科目)
授業科目の概要(共通科目)
人間教育論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
この科目は、創価大学通信教育部の学生として、是非とも学ぶべき本学の建学の精神および創立者池田大作先生の思想や行動の軌跡について、学長、通信教育部長をはじめとする複数の講師陣によるオムニバス方式の授業を通して、深く学んでいく科目である。この科目では、通信教育部の学生が建学の精神と創立者の思想・哲学について、その学問的な根拠を学ぶとともに、その学習を通して、本学学生としてのアイデンティティを形成することを目的としている。
創価教育論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
「創価教育」とは何か、ということをみんなで考えてみよう。これがこの授業の最大のテーマです。担当者も一人ではなく、「創価教育研究所」の教員が交代で講義をいたします。考える材料は、「創価教育学」の提唱者であり「創価教育学の父」といわれる牧口常三郎先生の御生涯から始まり、それを受け継いだ戸田城聖先生、そして創立者池田大作先生の思想と実践です。さらに、現在「創価教育の現場」である創価大学の歴史については、一つひとつ丁寧に見ていきたいと思っています。そして、創立者池田先生の示された教育論を通じて「創価教育」について考えていきたいと思っています。「創価教育」とは何かということを、自分なりにしっかりと説明ができるようになっていただくことが最大の目標です。
自立学習入門
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本講義は自立した学習者を目指してもらう為に、まず履修の方法、学習時間の工夫および学習サポート体制の活用の仕方について述べます。その上で、通教生が学習するうえで柱となるレポート作成に重点を置き、その取り組み方について講義をします。具体的には「テキストをいかに読むか」、「資料をいかに探すか」、「レポートをいかに書くか」について述べた後、レポートの評価項目の視点から「より良いレポートにするため」の講義をします。本講義は実践も重視しており、「文章を書くための体験学習」を実施します。
英語ⅠA
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
先に「英語IB」(スクーリング)を受講することを勧める。事前学習とスクーリングで英文法を学び、語彙やイディオムを増やし、アメリカン・ルネサンスの思想をつかんだ上で、「英語IA」で英語力を高め、レポート課題や科目試験に取り組んでほしい。「英語ⅠA」で扱う『ワンダーブック』はホーソンが子供向けに書いた作品でアメリカの子供たちに初めて紹介されたギリシャ神話。それも、ホーソンが「いくらか脚色した」(前書き)刺激的な作品で、彼の思想(ピューリタニズムと超絶思想)が滲み出たものとなっている。
英語ⅠB
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
事前学習においては、英文法の基礎とアメリカン・ルネサンスの概要を学ぶ。授業では、エマソン、ソローと後継者オルコットの代表作品を取り上げる。トルストイ、ガンディー、キングの平和思想、デューイのプラグマティズム(実用主義哲学)――すべて、人間性を変革しようとする運動――へと受け継がれる、その原点ともいうべきアメリカ思想を原語(=英語)で学ぶ。著者たちの話の進め方、語調を味わいながら深遠な超絶主義に浸り、そこに生まれた自立心の強い子供を中心とした児童文学の世界を楽しみたい。英文法を確認しながら、語彙やイディオムを増やしたい。
英語ⅡA
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
言語の技能として、読む、書く、聞く、話す、の4つがあり、科目試験とレポート課題を通して、「読む」ことを中心に学ぶ。この「読む」ことが他の3つの技能の基礎にもなっている。これにより、英語の運用能力をつけ、またその力をさらに洗練していくことを目標とする。教科書は、英語の文化や習慣、現代事情についての内容が多く、【注】を参考に辞書を引きじっくりと読んでいくことが求められる。科目試験、レポート課題ともその英文の内容をきちんと理解することが重要である。その上でそれを日本語で表現していくのである。
英語ⅡB
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
英語の運用能力をつけ、またその力をさらに洗練していくことを目標とする。言語の技能として、読む、書く、聞く、話す、の4つがあり、このうちの「読む」ことが中心になるが、これが他の3つの技能の基礎にもなっている。スクーリングに先立ち学生にはメディア学習が求められる。スクーリングでは、共通予習箇所が設定されている。現代の比較的平易な英語を、辞書を引き音読しながら読んでいく。英語の文化や習慣、現代事情についてもできるだけ触れていく予定である。
英会話Ⅰ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
英会話Ⅰでは、言語コミュニケーションとリスニングスキルの基礎力を向上することに重点を置きます。教科書は自然な対話形式に基づいたユニットで積極的に学生が参加し、自身の生活や、興味、意見などを共有できるようにします。受講者は本物の英語に触れることができます。授業評価は、積極的な参加に焦点を当てます。授業に積極的に関わり、参加することが必須です。勉強は大変ですが、雰囲気はリラックスして楽しいものです。勉強に専念すれば、リスニングとコミュニケーションスキルが向上します。
英会話Ⅱ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
英会話Ⅱでは、英会話Ⅰでの基礎を学んだ上で、更なる言語コミュニケーションとリスニングスキルの向上に重点を置きます。教科書はトピックに基づいた会話形式のものです。自然な対話形式に基づいたユニットで積極的に学生が参加し、自身の生活や、興味、意見などを発信できるようにします。受講者は本物の英語に触れることができます。授業評価は、積極的な参加に焦点を当てます。授業に積極的に関わり、参加することが必須です。勉強は大変ですが、雰囲気はリラックスして楽しいものです。勉強に専念すれば、リスニングとコミュニケーションスキルが向上します。
ドイツ語A
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
ドイツ語の基礎的な文法を習得し、日常的な話題についての簡単な談話を理解できるようになることを目指します。教科書がありますが、ドイツ語のアルファベートから始めて、簡単なあいさつを学び、次第に現在時称の様々な表現へと移っていきます。最後に過去の出来事を伝えるところまで進んで終わります。さらに中級への橋渡しとして文法の補足を行います。テキスト第8課までの範囲で学習報告レポートを、第9課から最後の12課までと、文法補足の部分で、2回目の学習報告レポートを提出し、理解を確認します。
ドイツ語B
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
ドイツ語の基礎的な文法を習得し、日常的な話題についての簡単な談話を理解できるようになることを目指します。ドイツ語のアルファベートから始めて、簡単なあいさつを学び、次第に現在時称の様々な表現へと移り、過去の出来事を伝えるところまで進みます。その上で文法の補足を行います。テキストでは第5課までをWEBでのメディア授業で学習していただき、第6課から最後の12課までと、文法補足の部分を面接授業で学習していただきます。
フランス語A
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
欧州言語基準(A1)に合わせて、ここでは「文法」項目の学習に力をいれていく。文法項目はL7の複合過去形までを学習します。文法練習問題によって、学習項目の定着を図ります。このクラスでは文法項目を中心に学習し、複母音などの特殊な発音を正しく読めるようにします。発音規則、文法規則をしっかりと覚えることを目標として学びます。
フランス語B
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
欧州言語基準枠(A1)にそって、授業は行われる。L1~L4はメディア授業として行います。授業ではL7の複合過去形まで学びます。ことに、つぎの項目が明確に言える、書けるようにします。1.日常的表現と基本的な言い回し。2.自己紹介ができる。3.何処に住んでいるか、どこの出身か、何が好きかなどの応答ができる。4.相手がゆっくり、そしてはっきりと話してくれると、簡単なやりとりができる。などの具体的な勉学実績が出せるようにするために、授業中に行うプラクティカルな口頭並びに筆記を通して学習します。
中国語Ⅰ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
初めて中国語を学ぶ人のための授業です。ことばの学習は発音が基礎です。教科書では発音の習得のためにくわしい説明を行い、最初にしっかりと発音を身につけられるように配慮しました。中国語を書き表す文字は漢字ですが、漢字は表音文字ではないので、発音の表記には中国語用のローマ字表記を用います。この中国語ローマ字表記法は世界で広く用いられているものです。まずこの表記法に慣れ、正しい発音方法を学べるように授業をすすめます。日本語の発音との比較を通して中国語の発音の特徴を学べるようにも説明します。
中国語Ⅱ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
会話はコミュニケーションにおけるルールに従って行われます。このルールは日本語も中国語も基本的には共通する部分が多いのですが、違いを知ることも大切です。あいさつの仕方や電話の掛け方などにそうした違いが見やすい形で現れます。この授業では、特にコミュニケーションにおけるルールを、手紙文、説明文、それにやさしい物語を学びながら解説していきます。なお会話といっても「文」から成り立っていますので、「文」のルール即ち文法事項も深めていきます。
スペイン語A
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
スペイン語の文章を日本語に和訳するといった観点からではなく、比較的平易な日本語の文章を、どのような点に注意してスペイン語にすべきかを、教科書「演習編」を中心に学習します。スペイン語Aで取り上げる基本動詞は、ser, estar, heber, tenerの4つで、現在形の活用のみです。したがって、これ以外の動詞や過去時制を用いた表現などがテキストで使用されることはありません。日常の会話は、「持っています」「~です」「~があります」などの表現が中心となっていることを強調したいと思います。
スペイン語B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
スクーリングは受講者のレベルに合わせて講義を実施します。1.文字と子音字の特徴 2.母音とアクセント 3.名詞の性と数 4.定冠詞と不定冠詞 5.品質形容詞の名詞対応形 6.人称主語と「である」動詞SER 7.指示形容詞と所有形容詞、主語人称代名詞と自動詞SER 8.「である」「いる」動詞SERとSTAR
ハングルⅠ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
ハングルは語順や助詞、漢字語など、日本人にとって学びやすい言語だと言われます。講義では教科書の「文字と発音編」と「会話編」5課まで学習します。「会話編」では「単語トレーニング」を練習し、次に「学習ポイント」で文型を学び、おきかえ練習や本文、チャレンジなどで実践的に反復練習をします。この授業の到達目標として、①文字をみれば発音できる、音をきけば文字が書けるようにする。②初級段階の文型と語彙を習得する、③学習項目の範囲でコミュニケーションが取れるようにする―ことを目指しています。
ハングルⅡ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
この講義では教科書「会話編」6課から12課までを学びます。学習に際してはDVDや教科書の付録CDを活用しながら、予習・復習が円滑に進められるよう工夫しています。学習範囲はまず動詞・形容詞の基本形を学習し、次に否定形、希望を表す表現、過去形ほかさまざまな活用を学習します。到達目標は、①動詞・形容詞をもとに多様な活用形を理解する。②関連する語彙を学び使えるようにする。③学習した文型・語彙を使って、食事や買い物、旅行など実践的な場面でコミュニケーションが取れること―の達成にあります。
体育講義B
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
生涯にわたって健康を維持・増進するための、「生涯健康論」を学ぶ。高度な科学技術の成果が、生活の隅々まで浸透している現代社会であるが、科学技術に依存し過ぎた生活が、私たちの健康を害する場合もある。人間にとって心身にわたる「健康」は、依然として最重要の課題であり、自分の心身と深く向き合う時間を取りたい。「健康の本質」「人体の生理」「神経系の働き」「心とからだ」「健康のライフスキル」などの基礎知識を確認し、「健康な身体」と、ストレスや悩みに負けない「強くて柔軟な心」をつくる方法について考察する。
人間教育論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
本講義は、食生活と健康を学ぶにあたっての基本的認識(「平均寿命の推移と死因」「生体成分と栄養素およびエネルギー代謝」)をふまえ、特に、食生活と健康(「日本人の食事摂取基準」「日常の食生活を考える」)という観点から、現代に生きる私たちにとって“よりよい食生活のあり方”について考えます。また、食事と運動(身体活動)は、エネルギー収支の面から考えると車の両輪とも考えられることから、「体脂肪に関する話題」や「日常生活と身体活動」についても紹介します。
文学A
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
日本文学の流れを知り、その特質を踏まえた上で日本文学の研究についての事項を学びます。また、いくつかの文学作品に触れ、その表現を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、書くことの4つの項目について実践し、文学に関わるコミュニケーション全般を体験します。一般的な「正解」を求めるのではなく、「日本文学とはなにか」「作品分析はどのように行うのか」「自分の考えをどのようにして構築していくのか」との思索を習得することを目標とします。
文学B
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
文学作品の研究においては、その作品に何が書かれてあるかと同じように、いかに書かれてあるかという技法の側面に目を向けることが大切です。本科目は、文芸批評理論の概説を学びながら、文学研究の方法を学ぶことが目的です。ロシア・フォルマリズム、構造主義、記号論、新批評、受容理論、精神分析批評、脱構築、ポスト・コロニアリズムなどの理論を学び、自らが親しんだ作品の分析に応用することが到達目標となる。最終的には、それぞれの作品のどこに文学性を見出すかが「鍵」となってきます。
哲学
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
まずは、「難しい」という哲学に対するイメージをできるだけ払拭することから始める。そこで哲学における諸問題を日常生活との連関のなかで取り扱い、わかりやすく講義することを目的とする。ふだんの生活のなかで「当たり前」だと思っていることが、実はそうではないことに気づくことによって生まれる問いが哲学の世界に入る第一歩であることを述べる。さらにその具体例として、時間、私の存在、死、生命等をあげ、それぞれに関して学生といっしょに考えていく方法でアクティブ・ラーニングの一環としたい。
音楽
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
本講座では、音楽へのかかわり方としての最も基本的なことを習得することを目標とし、より広く自分の音楽への思いを実現していけるような音楽の基本の理論知識や教養を深めていくことを目指していきます。具体的な内容は、多くの方々の音楽への関心や趣味が広がっていけるような一般教養としての音楽史(西洋音楽史と日本の音楽史)と、楽典の音程や音名、音階、調、和音、そして音楽を構成していくための基本的な和声学の3つの領域の内容を勉強していきます。
美術
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
現代の美術は学校、美術館などの施設における教育をはじめ、その方法も手段も多様化しているが、美術作品に触れることは、人の心に気づくことでもある。この授業では日本と世界の美術作品の考え方に触れ、鑑賞と表現の両面から学んでいく。まず歴史上における美術作品が生まれた時代背景や作者について学び、美術作品を自身の言葉で語ることを学ぶ。そして自身の目で見たものを心で感じ取り、自身の手を使って表現することを経験する。これらの学びを通して、美術作品を享受する自分の心を自覚し、同時に他者の心に気づくことをねらいとする。
倫理学
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
倫理学とは一言でいうならば人間学といえます。「人間」が本来、世間を意味する言葉であるように、人間は孤立してではなく、つねに他の物や人とともに生活をしています。そこで関係的に生きる私(私たち)のあり方や、この関係の中でいかに価値を生みだしていくかということが倫理学のテーマになります。倫理学の対象は広いのですが、私たち自身のものの見方や考え方を深めることにより、世界も広がりと豊かさをもちます。本授業ではこうした倫理学的な見方・考え方を身につけることが目標です。
歴史
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
教養としての日本史の基礎的知識を押さえていく授業とする。スクーリング学習の場合について、1回目から5回目は、時代区分に従って、専門とする教員によるメディア授業を受講する。6回目から14回目の対面授業は、担当者により重点部分が異なる。担当教員のメディア授業を充分に理解したうえで、スクーリングを受講してほしい。テキスト学習の場合には、シラバスの学習内容を参考にしながら学習を進める。4つの時代の大区分からさらに細分化された時代を掘り下げ、全時代に及ぶテーマ別学習を取り入れながら進めてほしい。
法学概説
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
この授業は、法学について基礎的な知識を得ることを目的として、次の項目を中心に学ぶ。1.法と社会規範、2.法と道徳の差異、3.法と裁判、4.裁判の基準(法源)、5.法の解釈、6. 憲法の基本原理、7.基本的人権(法の下の平等、信教の自由など)、8.犯罪と法(刑法の機能、犯罪の成立要件、刑事手続)、9.家族生活と法(家族法、婚姻、離婚、親子、相続)、10.財産関係と法(契約、保証、不法行為としての損害賠償)、11.国際社会と法・国際法
日本国憲法
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
本授業では、日本国憲法についての基本を学びます。まず、憲法とは何か、その目的を理解し、日本における憲法の歴史を概観します。そして、基本的人権尊重主義、国民主権主義、平和主義という日本国憲法の基本原理を考察します。とりわけ、基本的人権の尊重については、総論・各論に分け、詳細に学修します。その後、統治機構について理解を深めます。中央の機構として国会・内閣・裁判所にとどまらず、地方自治に関する問題も学んでいきます。 授業では、単に知識を習得するだけでなく、「考える力」を付ける工夫をしていきます。
経済学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
経済学の説く合理的選択理論をはじめとする行動原理と経済社会全体の循環システム、その相互作用の基礎を理解し、経済学の視点からさまざまな問題を考察できるようになる。この到達目標を達成するためにミクロ経済学とマクロ経済学の基礎理論を修得する。具体的にはミクロ経済学は市場均衡論、弾力性分析、消費者行動の理論、生産者行動の理論、余剰分析、および不完全競争論等を学習する。マクロ経済学は国民所得統計、国民所得決定モデル、金融理論、および国際経済論等を学習する。なお実践科学としての経済学は政策科学であるから、各項目において政策論議を含む。
経営学入門
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
経営学は、現実に活動している組織を研究対象とする学問である。本講義では「トップが語る現代経営」の講義のDVDビデオを用いて現場の経営者のリーダーシップについて深く学習します。経営で重要とされる人間主義の経営理念をいかにして体現し組織のリーダーとして経営に関わっているか、これを経営者の主張と対比させながら学習します。これから社会で活躍するために必要となる人間学(経営哲学)を創価の経営や人間主義という価値体系から学習します。
心理学
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
本講義を通して、人間生活や人間の存在への理解を深め、心理学に関心を持つことを目標とする。本講義では、「認知の世界~ゲシュタルト心理学」、「人とのつきあい方~パーソナルスペース」、「人間と学習~短期記憶と長期記憶」、「人間と性格~性格の診断法」、「人生の目標~達成動機」、「心のメカニズム~精神分析理論」、「人間の存在価値~マズローと自己実現」、「人間関係を育む~交流分析理論」等の内容を中心に、講義を進める。
社会学Ⅰ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
社会学の面白さの一つは「非自明性の発見」にあります。本講義では、「意図せざる行為の結果」が生じる代表的パターン、すなわち①主観的意味と行為の客観的結果のズレ、②予言の自己成就、③社会的ジレンマを取り上げ、それらを特徴づけている脱常識的なメカニズムについて説明します。素材として扱うのは、犯罪の潜在的機能、官僚制の逆機能、デマの伝播過程、偏見と差別、地球環境問題、アウトサイダー、ジェンダーです。本講義では、社会現象の複雑な意味秩序を多角的に読み解く能力を習得することを目標にしています。
社会学Ⅱ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
本講義では、量的社会調査の代表である「調査票調査」の全過程を学習します。当該調査が正しく行われ学術的な価値をもった調査になるためには、量的調査の全段階、すなわち①調査テーマと調査項目の決定、②調査票の作成、③調査対象の確定(サンプリング)、④調査の実行、⑤データの集計と分析、⑥報告書の作成の各段階でどんな科学的手順を踏み、どんな点に留意しなければならないかを具体的に解説します。本講義では、調査リテラシーの習得と量的社会調査全般を計画し実行できる専門性を養うことを目標にしています。
政治学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
政治は私達の生活に大きな影響を与えます。また、国民主権であるということは、私達国民が政治の主役であるということを意味します。だからこそ、私達はこの政治をしっかりと監視するために、政治をきちんと見る力をつけなければならないのです。ここに政治学を学ぶ意味があります。そこで、当授業では、政治を理解するために必要なデモクラシーや権力、国家といった政治学の基本的な概念や知識を習得するとともに、自分の頭で政治をしっかり考え、客観的かつトータルに政治を認識できる力を身につけることを目標とします。
教育学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
人間と教育、家庭教育や学校教育に関心のある学生に受講を勧め、本講義を通して、教育の目的や意義、役割について理解を深めることを目標とする。本講義では、「現代社会と教育~教育の目的と意義」「世界に目を向ける~各国の教育事情」、「人間の成長と発達~乳幼児期、児童期を中心に」、「意欲を育む接し方~原因帰属理論に学ぶ」、「教育とかかわり~教育における称賛と叱責」、「家庭教育とは~親の役割を考える」、「子どもの幸福と教育~創価教育学に学ぶ」等の内容を中心に講義を進める。
人間教育論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
この科目は、創価大学通信教育部の学生として、是非とも学ぶべき本学の建学の精神および創立者池田大作先生の思想や行動の軌跡について、学長、通信教育部長をはじめとする複数の講師陣によるオムニバス方式の授業を通して、深く学んでいく科目である。この科目では、通信教育部の学生が建学の精神と創立者の思想・哲学について、その学問的な根拠を学ぶとともに、その学習を通して、本学学生としてのアイデンティティを形成することを目的としている。
数学基礎
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
一般教養としての「数学」が目標です。まず第12章「学習指導書」を読み小学校から高校までの算数・数学の理解を確認します。各章の内容は次の通りです。第1章、第2章は、数の計算と式の計算、第3章では関数とグラフを学びます。第4章の数列の極限、関数の極限は、第5章で学ぶ微分法の準備です。第5章では、微分法の概念、導関数の定義と公式の活用を学びます。第6章の積分法、第7章のベクトル、第8章の行列と行列式、第9章の確率、第10章の図形問題、および第11章の文章問題は選択項目として収録しました。
統計学入門
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
統計学は、データから諸現象に関する情報を取り出すための科学的方法とその理論の体系です。この科目の目標は、統計学の考え方と統計分析の基礎を修得することです。例えば、新聞やテレビで報道される世論調査の結果について統計的な意味を説明できるようになることです。授業では、様々なグラフの特徴と応用、基礎統計量、基礎的な確率の概念と確率の計算、二項分布と正規分布による分析方法、推定と検定の考え方と実践について学びます。
情報科学(情報と社会)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
本科目では、文科系と理科系を問わず全ての学生が学ぶべき情報の仕組みを総合的に学修します。私たちは情報を活かして思考し、環境を認識し、行動します。情報社会では、人や物の代わりに情報を移動させることにより、空間的・時間的制約が取り払えます。情報は思考の素材、コンピュータは万能機械、インターネットは外部脳、システムは問題解決の手法です。情報社会での最適行動のためには、様々な情報の仕組みの正しい理解が重要です。そのためには、技術のみではなく、哲学・倫理・認知・心理・法律なども視座にする必要があります。
コンピュータ・リテラシー
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
生活のあらゆる場面で「情報」の役割が重要になり、文部科学省は①情報活用の実践力②情報の科学的な理解③情報社会に参画する態度の3点を情報教育の目標としています。本講義の目標は課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力(情報活用の実践力)の習得です。具体的には、インターネットを通じて資料を集め、表計算ソフトでデータを分析し、ワープロソフトを使ってレポートを作成する情報スキルを身につけます。
プログラミング
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
生活のあらゆる場面で「情報」の役割が重要になり、文部科学省は①情報活用の実践力②情報の科学的な理解③情報社会に参画する態度の3点を情報教育の目標としています。本講義では主として「情報活用の実践力」について学習します。これは、課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力とされています。具体的には問題を解決するための手順を考え、プログラミング言語を使ってプログラムを作成し実行します。
生命科学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
生命科学 (ライフサイエンス)は,生命現象全般を対象として、その仕組みを明らかにし、人々の健康や生活、暮らしに役立てる広範な学問領域を指す。本講義では、生物学、化学、物理学などの基礎科学と、医学、薬理学、脳科学、工学などの応用科学の各分野を横断して、生命現象の仕組みについて科学史を紐解きながら学ぶ。細胞から身体・脳・心の世界まで、ミクロからマクロまで視点を往復させて私達が直面する問題まで考えたい。最終的には、生命現象の全体像を統合的に理解し、自他共の健康や人生に役立つ実学として生命科学を学ぶ。
環境科学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
地球温暖化など環境問題の解決が国際的な共通の目標になっている一方、特に日本では3.11の震災以降、資源循環型社会への転換が喫緊の課題になっている。しかしながら、自分の課題としての実感は乏しく、どこか他人事で、科学・技術による解決を期待しているのではないだろうか。確かに科学・技術の進歩は必須のものであるが、科学・技術だけで解決できる問題ではない。本講義では、まず環境問題の実態と課題について把握し理解する。その上で、社会情勢や価値観なども取り上げ、できるだけ生活と関連のある問題として考えたい。
総合科目A
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
人権とは何かを理解し、豊かな人権感覚をもって、職場、地域社会、家庭において活動できるようになることを目標とします。世界と日本における人権についての歴史を学び、どのような人権がどのような試練を経て認識され、獲得されてきたかを学びます。また、世界人権宣言、国際人権規約、日本国憲法などで保障される人権の内容を学ぶと共に、テーマ別に、具体的な事例や判例を通して、人権について考えます。また、本学創立者の人権に関するスピーチや対談の内容を通じて、人権についての考え方を学びます。
総合科目B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
本科目の目標は、女性学全般についての知識と理解を深め、さらに実践に生かせる力を身につけることです。具体的には、まず女性学の歴史をひもとき、その成立と課題について考察し、女性をめぐる諸問題の根底に横たわる本質を理解していただきたいと思います。次に、現代社会の諸領域――家庭、職場、教育、高齢化、メディア、暴力、生殖医療など――を取り上げ、問題点を明らかにします。具体的な諸問題を通して、現状を理解し、問題解決に向けての考察ができる能力を身につけていただきたいと思います。
平和学入門
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | F |
生命の尊厳を否定する現代文明の矛盾の象徴としての核兵器の問題をめぐるテキストの議論を学ぶことで、平和学の中心的な課題である、戦争の防止/戦争の規制への取り組み、核兵器廃止への取り組み、暴力解消への取り組みを理解し、以下のレベルに到達することを目指します。(1) 核兵器廃絶をめざすことの意義と具体的な廃絶への取り組みを説明できる。(2) 核兵器以外の現代世界における脅威とは何かを説明することができる。(3) 現代世界における脅威にどう取り組むべきかを論ずることができる。
共通総合演習
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
「共通総合演習(ゼミ)」とは、通常の講義形式の授業ではなく、教員と少人数の学生とが特定のテーマについて対面式で討論を行い、掘り下げる授業のことである。テーマは教員によって異なるが、その学問分野の導入的内容を扱う。一つのテーマのもと、それに関する諸問題について学生が自主的に学習し、参加者全員で楽しく討議を積み重ねながら理解を深める。そして、この授業では学生に主体的な参加を促すことを通して、アクティブラーニングを実践する場としていきたい。
地域研究A
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
地域研究Aのテーマは「東南アジアの近現代史」です。19世紀半ばから現在に至るほぼ東南アジア全域の近現代史を研究します。授業の主な内容は以下の通りです。(1)序論:オランダ・イギリス・フランスの植民地支配の拡大、(2)東南アジアのナショナリズム、(3)国民国家の誕生、(4)国内支配の強化(強権政治の確立)、(5)緑の革命、(6)1980年以降の東南アジア、などです。近代史を学ぶことによって、今日の東南アジアがどのような経緯を経て形成されたのかを研究します。
地域研究B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
中国は今日飛躍的発展を遂げ、経済大国、政治大国としての地位を確立しつつある。この大発展のスタートは、80年代の「改革開放」政策である。以来、この30年余りの劇的な変化は、今日的な様々な社会現象を生み出している。一方、中国社会を、その社会たらしめる基本的要素、即ち広大な国土、巨大な人口、悠久の歴史、そしてその下で育まれてきた諸文化の上にその諸現象があることも事実である。以上の観点に立って中国を、その基本的要素、伝統的要素から、更に改革開放政策の要素から立体的に講義してゆく。
地域研究C
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
21世紀に入っても、世界における貧困と紛争そして疾病の中心地域とされるのがアフリカである。なぜそうなったのかについて歴史の観点から見つめることが重要である。とくに植民地時代以降のアフリカ各国の動向が、現在の姿を決定づけることになった。さらに、日本にとってのアフリカとはどのような位置づけになってくるのであろうか。単に援助の対象としてのアフリカから日本の国際戦略の一環としてアフリカの重要性を考察したい。講義では可能な限り最新のデータを使用したい。
Close
文学部授業科目の概要(表現文化)
文学部授業科目の概要(表現文化)
人間学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会の閉塞感がますます強まっている今日、21世紀を生き抜くための智恵の構築を目指し、改めて「人間とは何か」を問い直す総合的視座を探究します。本授業では、文学部の掲げる①「生命の尊厳の探究者たれ」、②「人類を結ぶ世界市民たれ」、③「人間主義の勝利の指導者たれ」という三つの指針を軸に、科学と人間、日本と世界、理想と現実との架橋をいかに行なうかについて、受講者とのディスカッションも交えつつ考えたいと思います。
世界文学への招待
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
グローバル化時代の今日、「世界文学」が再び注目されています。ともすれば「世界均一化」の傾向が指摘される中、「多文化尊重」を考える上で文学は外せないジャンルの一つでしょう。先ずは担当講師が誘う独自の「文学世界」に熱く触れて頂くことが出発点です。「ああこんな読み方もあるのか」「こんなテーマが隠されていたのか」といった発見の連続でしょう。また世代も人生経験も多彩な受講生の皆様との意見交換、学問探究の場となることを願っています。では共々に「世界文学」という大海への船出を開始しましょう。
表現文化論入門
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
表現文化メジャーのイントロダクトリー科目に位置する本講義は、オムニバス形式で行われる。文学作品の読み方と書き方、都市空間に見られる表象としての意味、グロテスク論をはじめ、舞台芸術、アニメ、日本古典芸能など幅広いジャンルの芸術について鑑賞方法を学び、それぞれに貫かれる文化の「かたち」を学んでいく。さらに、レポート執筆を通じてこれらの鑑賞方法が自らの表現力の向上にどのように役立てられるかについて考察し、自らの表現技法の向上に役立てていく。
文学研究法入門Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本講義の目的は文学作品を研究するにあたっての研究方法を学ぶことである。文芸批評理論の基本について概説しながら、専門用語の使用を最小限にとどめた非理論的方法で文学を読む方法についても考察する。具体的には、ウラジーミル・ナボコフが述べた「再読」の意味や、細部描写に光を当てることによってどのように独創的な「読み」を見出していけるか、など。さらに、文学作品の分析をおこないレポート執筆を通じて、文学作品の研究方法を身に付けていくことを到達目標とする。
文学研究法入門Ⅱ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
本講義の目的は文学作品の研究するにあたっての研究方法を学ぶことにある。テリー・イーグルトンの『文学とは何か』で扱われる新批評、ロシア・フォルマリズム、構造主義、記号論、現象学・解釈学、受容理論、精神分析批評、脱構築に加えて、ポスト・コロニアリズム、新歴史主義、エコクリティクスについても説明し、文芸批評理論の全体像を掴み、それらの方法論をつかって文学作品を分析する方法を学んでいく。さらに作家村上政彦氏による講義で、創作と批評の問題について考察する。
イギリス古典文学史
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
イギリス文学史の上で重要な作家や作品、それらの周辺事情や相互の関連など、(一人の作家、一つの作品だけに拘る前に)知っておくべき全体の流れを学ぶが、その中で、この科目では中世から18世紀の途中まで、英語文化・英語文学の源流ともいうべき部分を扱う。教科書は、著者自身が航空写真や地図に譬えているように、飽くまでも概略的なものでしかないので、各自で作家や作品について更に調べたり、作品を見つけて実際に親しんだりするきっかけにしてほしい。
イギリス近代文学史
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
イギリス文学史の上で重要な作家や作品、それらの周辺事情や相互の関連など、(一人の作家、一つの作品だけに拘る前に)知っておくべき全体の流れを学ぶが、英語文化・英語文学の源流ともいうべき部分を学んだ「イギリス古典文学史」に続き、こちらでは後半の18世紀から20世紀、つまり、近代小説が生まれ、ロマン派が活躍するあたりから近・現代までを扱う。教科書は飽くまでも概略的なものでしかないので、各自で作家や作品について更に調べたり、作品を見つけて実際に親しんだりするきっかけにしてほしい。
アメリカ文学史
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
1620年12月、信仰の自由を求めるピューリタン102名を乗せたメイフラワー号が新大陸に到着。アメリカとアメリカ文学は彼らとともに始まったと言ってよい。彼らがピューリタン信仰に引きずられ、あるいは乗り越える形でアメリカ思想は発展し、その変化のさまが文学作品に見られる。これらはアメリカ人の心を描き、また逆に、読んだアメリカ人に誇りと感動を与え、行動に駆り立てたのである。アメリカの植民地時代から、独立、南北戦争を経て20世紀に至るまでの主要文学を追う。文学の流れを通して、アメリカが何を求めて来たかを学びたい。
演劇入門
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
演劇の要素、即ち、戯曲(劇作家)、俳優、観客、劇場の4大要素の関連性、複合芸術としての演劇を論じる。これらの基本的概念を踏まえた上で、ギリシア劇、アメリカ演劇、ミュージカル作品の映像を使用しながら、立体的な授業を展開してゆく。授業で扱う主要作品については、ギリシア劇『王女メディア』、アメリカ演劇『夜への長い旅路』、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』などである。演劇作品をより深く理解するための知識を身に付けることを目標とする。
ロシア文学入門
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本講義は、ウラジーミル・ナボコフの『ロシア文学講義』を読み、そこでとりあげられる作品が作家ナボコフの手によってどのように解釈・講義されたかについて学びながら、文学作品を読むにあたって必要な「再読」の意味と、「細部描写」の価値について考察していくことを目的にする。さらに文学作品を構造的に把握した上で、詩と散文のコントラスト、円環構造、ポーシュラスチ、比喩の実体化、などナボコフが『ロシア文学講義』において講義した内容について学んでいく。
ロシアの歴史と文化
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
西欧のそれとは異なる独特な寺院建築を生み出し、時にロシア・メシアニズムという特異な形態すら現出させるロシア正教、日本の近代文学にも大きな影響を与えたロシア文学、きら星のごとく輝く数々の天才を生み出したロシア音楽、独特な原理で描かれるイコン芸術や現代アートの揺籃たるロシア・アヴァンギャルド芸術を生み出したロシア美術・映画・舞台芸術の多彩な世界について、DVDや種々の映像資料で紹介するとともに、これを生み出したロシアの起源からロシア革命直前までに至るロシアの歴史の流れについて、概略的に学ぶ。
東欧の歴史と文化
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
「ピアノの詩人」はショパンです。ノーベル賞を2度受賞した女性はキュリー夫人です。『カティンの森』のワイダ監督、元ローマ教皇、みんなポーランド人です。ポーランドには第二次世界大戦中、アウシュヴィッツなど強制収容所が作られました。ポーランド史を通して激動の20世紀の動きにアプローチしていきます。主に以下のテーマを取り上げます。(1)第二次世界大戦中のポーランド――ホロコーストを中心に(2)ポーランド関連最新ニュース
映画論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
日本映画史の里程標を成すような傑作について、リメイク(再映画化)との比較を通して知る。日本映画の日本と日本以外(アメリカ、韓国、中国など)におけるリメイク作品を取りあげる。映画とそのスタッフ、キャストについて簡単な解説をした後に、作品の一部(いわゆる「見どころ」)を上映する。感想などを討議する。または、小レポートに記してもらう。次に、同時代批評、作品研究を読み、映画史への位置づけを試みる。計15本×αの作品を、自宅などで全編通して見ることを義務とする。
日本文学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
初学者を対象に、「日本文学」を研究するために必要だと思われる、基礎的知識・文学用語・文芸概念および文学理論について講述する。はじめに、<文学>上のジャンルである<小説>を取り上げ、その語義と適用範囲・語源・歴史的展開・日本における受容の在り様・明治維新以後の近代小説の誕生など、さまざまな角度から解説する。続く講義前半では、基礎的な定義と分析概念の講義を行う。講義後半は実際の小説を題材に、前半で紹介した分析概念を用いて考察する。
日本文学史
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
日本文学の主要な作品を時代順に、実際に読んで自ら特質を掴んでいくことを通し、日本文学の歴史を概観できるようにする。口承の時代の日本語の文学を考えることから始め、古い時代のものとして古事記や風土記といった神話・記紀歌謡・万葉集の歌などを中心に読む。中古の文学としては伊勢や源氏といった物語や和歌集を読む。中世の文学として平家などの軍記物語、方丈記・徒然草などの随筆、能楽に触れる。近世の文学としては俳諧・戯作・歌舞伎を読むことで流れを掴む。近代以降の文学については通史的流れを掴む。
中国文学Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
国古典文学のうち、日本でも良く知られている作品の一つが「三国志」である。この講義では、明代に成立したとされる三国時代の歴史を踏まえた小説『三国演義』を扱うが、三国時代の歴史を記した史書『三国志』にも目を向け、また、各時代の文学潮流にも触れることで、「三国志」をより深く理解することを目標とする。さらに、中国古典文学において主流を占めた作品形式である「詩」を中心に、詩人は三国時代の人物や出来事をどのように詩に詠ったのか、詩に詠うことで何を表現したかったのか、といった点にも着目する。
中国文学Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
「中国文学Ⅰ」にて扱った、史書(『三国志』)と小説(『三国演義』)の差異、各時代の文学潮流の理解を前提にして、より深く、広く、「三国志」の人物を詠った詩作品を取り上げ、詩人の置かれた状況や、その時の思いを読み取ることを目指す。特に、劉備の建国した「蜀漢」を正統として描く、『三国演義』成立の前と後とでは、詩人の認識がどのように変化したのかに注目する。よって、「中国文学Ⅰ」の履修済みであることが望ましい。
比較文化Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
最初に「文化」とは何かについて理解する。世界には多くの文化圏があるが、この授業では特に英語圏の文化を中心に取り上げる。グローバル化の中で、英語が世界で多く用いられる言語の1つだからである。さらに、日本の中の文化の違いについても随時取り上げて、一人一人が実は異文化であるということも理解する。日英の文化の違いを中心にして、両者の文化の単なる比較だけではなく、異なる文化的背景をもつ人々とのコミュニケーションにはどのような問題があり、問題が生じたときにいかにうまく対応するとよいかを考えていく。
比較文化Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
ハンチントンは『文明の衝突』という本の中で、世界の文明を9つの大きな文明に分けている。この授業では、それぞれの文明の特徴をまず理解して、その特徴がどのようにして生まれてきたのかを探求する。特に、それぞれの文明・文化は特定の宗教と結びついており、それらの宗教を理解することはこのグローバル化の時代を生きていくうえで重要であろう。最終的には文明の衝突を避ける道を探る、日本文化では『古事記』の冒頭の箇所を取り上げ、自然観や人間観が他の文明とどのように異なるかについて考えていく。
英米児童文学研究
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
イギリスにおいて、多分最初に子供が主人公として文学に登場した『ロミオとジュリエット』(彼らは14歳)、およびスペイン生まれだが英訳され子供たちが楽しんで読んだ『ドン・キホーテ』を皮切りに、英米児童文学の流れを追う。大きくはピューリタン文学、啓蒙主義文学、ロマン主義文学、リアリズム文学という流れがあり、子供がたんに話題として登場したものから、主体者となり、大人の世界を変えるものへと進んでいく。児童文学を通して子供の大人への成長過程を楽しむとともに、イギリスとアメリカ(そしてヨーロッパ)の児童文学が互いに影響し合って新たな作品が生まれるさまを味わいたい。そのひとつの仕上がりが『トム・ソーヤーの冒険』であった。
ロシア文学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | T |
本講義では、ウラジーミル・ナボコフが『ロシア文学講義』において講義した視点を踏まえながら、文学講義で扱っていない作品にも、それらの視点を応用した読解に挑戦していく。具体的には、プーシキン、ツルゲーネフ、チェーホフ、ブーニンの短編作品をいくつか取り上げ、ナボコフ本人が書いた短編作品の読解にも挑戦していく。ナボコフの作品読解においては、『ロシア文学講義』で指摘された内容が、作品の創作においても反映されていることを確認し、間テクスト性について考察する。
中東文化論Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
北アフリカのチュニジアで勃発した革命に端を発して、エジプトをはじめとする中東諸国での動乱へとつながりました。しかしシリアの内乱は、今もって鎮圧されていません。そしてヨーロッパ諸国においても、テロ事件が頻発しています。こうした状況は今後どのように推移するのでしょうか。中東文化全般を考えるうえでは、イスラーム教への基礎知識を欠いてはなりません。本講義ではイスラーム文化の栄枯盛衰に視点をあて、キリスト教、ユダヤ教、イスラーム教の教義上の類似点や相違点、人々の生活や物の考え方などをグローバルな見地から把握します。
中東文化論Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | T |
パレスチナ、中東和平、PLO、イスラム原理主義などといった用語が今日のマスコミ報道を通して、しきりに耳にとび込んでくるにもかかわらず、多くの人々はさしたる関心を示すことなく、そのまま聞き流してきた感があります。その理由は、この地域に関する基本的な知識が十分ではなく、どういった事実認識を出発点として、これらの問題を把握してよいのかという方向性が明確ではなかったからでしょう。まずこうした基本事項の整理から始め、「中東」を理解しましょう。
日本古典文学 作家作品論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
源氏物語の主要場面を取り上げ、全編を見通すことを通して、この作品の内容とその特質を捉える。また、古文作品に親しみ、辞書を用いながら自分で読み、考える姿勢を持つことを目標とする。桐壺巻冒頭から始め、「帚木」三帖など短編系の巻々と「若紫」など長編系の巻とを往復しつつ物語の内容を掴みながら、「何が語られているのか」のみでなく「どのように語られているのか」という視座で物語を読んでいく。源氏物語の語りの方法を知ることで、世界文学にも数えられるこの作品の達成を捉える。
日本近代文学 作家作品論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
この授業では、日本の近代文学の作品から、代表的なもの10篇程度を取りあげ、担当者の解説を中心に作品を鑑賞していく。その際、その作品を生み出した時代背景・文学史上の展開および作家(詩人)の経歴や思想などの基礎的知識にも触れて、受講生の理解に資するように努める。可能であれば、現代の研究状況を視野に入れつつ、作品が扱うテーマや文学理論に関する知見も参照し、受講生の読解能力の涵養を目指す。また、出来るだけテキスト所収の作品以外も視野にいれて、近代日本文学上の諸問題について、受講生諸君と考察していきたい。
漢文学特講Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
漢文は日本人が古代中国語を日本語として理解するために編み出した「翻訳法」であるが、日本の文化・教育において、今でも根強く残っており、教養として意義のある存在である。古代から日本で受容され、影響を受けてきた詩や文などの作品群の読解を通し、漢文学・中国古典文学に対する理解を深めることを目標とする。受講の前提として、漢文に関する基礎的な知識があることが望ましいが、読解を進めつつ、基礎知識の復習も行う。
漢文学特講Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
「漢文学特講Ⅰ」にて扱いきれなかった作品を主に扱い、日本でも人口に膾炙した著名な作品を題材に、その表現方法(詩の形式・韻律・典故・対句等)や、描かれる内容、その背景となる歴史・思想などにも焦点を当て、より深く作品を理解することを目標とする。そのため、漢文に対する基礎的な知識を有し、比較的平易な漢文であれば、自力で読むことができることを受講の前提とする。よって、「漢文学特講Ⅰ」を履修済みであることが望ましい。
卒業研究AⅠ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 1 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
卒業論文作成に際し、テーマの選択、研究目的、研究理論、研究仮説、研究意義、研究範囲および先行研究の整理方法、研究方法について詳細に指導します。研究方法に関しては、文献調査、フィールドワーク、質的方法論、量的方法論について紹介します。先行研究の整理に関しては、専門分野における研究動向の整理、把握をベースに、自身の研究テーマの学術的独自性の発見について各人のテーマにそって指導します。学生は、それぞれの問題関心を明確にし、それらを専門分野の学術的動向と結びつけ、各人の卒論執筆にあたることとなります。
卒業研究AⅡ(表現文化)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 3 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
この授業では、文学、映画、舞台芸術についての論文の書きかたについて講義いたします。まず、文学は、詩・小説・戯曲に分かれます。その上で、文学作品から映画、あるいは、お芝居などに翻案された作品がありますが、それらを題材にしてどのような論文が書けるのか、それぞれの先生より講義をしていただきます。
卒業研究B(表現文化)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | T |
本授業では表現文化の分野でレポート(4回)をかいていただきます。その上で、最終試験を実施し、単位を認定いたします。テーマは文学研究法を基本としつつ、文学を含む表象に関わるものであればなんでも構いません。歌の歌詞、建造物、街並み、和菓子でもテーマになりえます。(1)書評レポート(教科書をまとめる)、(2)リサーチペーパーの構想レポートをまとめる。残りの(3)、(4)については、執筆者が選んだテーマに基づきリサーチペーパーを提出してください。
Close
文学部 異文化コミュニケーション(日本語)メジャー科目
文学部 異文化コミュニケーション(日本語)メジャー科目
人間学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会の閉塞感がますます強まっている今日、21世紀を生き抜くための智恵の構築を目指し、改めて「人間とは何か」を問い直す総合的視座を探究します。本授業では、文学部の掲げる①「生命の尊厳の探究者たれ」、②「人類を結ぶ世界市民たれ」、③「人間主義の勝利の指導者たれ」という三つの指針を軸に、科学と人間、日本と世界、理想と現実との架橋をいかに行なうかについて、受講者とのディスカッションも交えつつ考えたいと思います。
異文化コミュニケーション入門
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
年々、外国からの観光客が増加しているだけでなく、外国籍の住民が占める割合も大きくなってきている日本。国際化が進み、多文化共生が叫ばれて久しいが、文化の違いによって起きる摩擦も少なくない。異文化コミュニケーション入門の講義では自分が育った環境で築き上げてきた考え・文化と、他の人が他の地域で育ち、築き上げた考え・文化の違いを様々な具体例から知ることからはじめ、その違いについて考察する。他の地域の文化を知り、それを理解していくことが摩擦解消の糸口である。日本語教員養成の大切な学問の一つであるといえよう。
総合科目B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
本科目の目標は、女性学全般についての知識と理解を深め、さらに実践に生かせる力を身につけることです。具体的には、まず女性学の歴史をひもとき、その成立と課題について考察し、女性をめぐる諸問題の根底に横たわる本質を理解していただきたいと思います。次に、現代社会の諸領域――家庭、職場、教育、高齢化、メディア、暴力、生殖医療など――を取り上げ、問題点を明らかにします。具体的な諸問題を通して、現状を理解し、問題解決に向けての考察ができる能力を身につけていただきたいと思います。
日本語教育概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
この科目の目標は、日本語教師として働くために知っておかなければならない知識、身に付けておかなければならない技能、日本語教育に取り組む心構えなどについて学ぶともに、日本語教師としての具体的な将来像を描けるようになることです。内容は、日本語教育を取り巻く社会的状況に関する理解を深め、その使命と役割について学びます。また言語学や教授法、評価法、第二言語習得理論、社会言語学などの概要、さらに異文化コミュニケーション、日本語教育略史などを学ぶことによって、日本語教育を歴史的、社会的に位置づけます。
日本語コミュニケーション論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
言語学の中で最も意味的な領域を扱う語用論の基礎知識をもとに、日本語における対人コミュニケーションのあり方について学びます。人は対人コミュニケーションにおいて、暗黙のうちに高度な約束ごとや思考法を駆使することによって表現形式よりもっと豊かな内容をやり取りしています。それを改めて客観的に意識しながら考えていきます。特に後半は、日本語学の最新トピックとして「配慮表現」を取り上げます。日本語教師をめざす人たちのために、コミュニカティブ・アプローチとの関連も学んでいきたいと思います。
対照言語学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
対照言語学は任意の2つの言語を比較し、その相違点や類似点を明らかにすることを目的とする言語学の一分野である。言語の特徴をより深く捉え、外国語教育に役立つ大きな知見を得られる。講義では中国語と日本語、英語と日本語等の対照から、それぞれの言語の特徴を捉え、言語の理解を深める。また、日本語学習者の誤用を母語の干渉や転移等から分析し、日本語教育への応用について考察する。さらに日本語と外国語の対照分析を行なう。その際、学習経験のある外国語と日本語の比較対照するため、辞書(電子辞書も含む)の使用を勧める。
総合科目B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
目標:日本語の音声的特徴について,音声学と音韻論の両面から認識し分析する能力を養う。
授業計画:➀音声学とは②調音音声学③文字と音声④音声記号(IPA)⑤母音⑥子音⑦撥音・促音・長音⑧音素と異音⑨弁別素性⑩音変化⑪拍と音節⑫アクセント⑬イントネーション。これらの項目について理論のみならず、演習を通して実践的に知識が身に付くようにしたい。特にIPAを用いての音声認識は学習の土台となるため、取り分け重要である。アクセントの把握も実習が重視される分野である。これについては方言への言及が必要である。
日本文学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
初学者を対象に、「日本文学」を研究するために必要だと思われる、基礎的知識・文学用語・文芸概念および文学理論について講述する。はじめに、<文学>上のジャンルである<小説>を取り上げ、その語義と適用範囲・語源・歴史的展開・日本における受容の在り様・明治維新以後の近代小説の誕生など、さまざまな角度から解説する。続く講義前半では、基礎的な定義と分析概念の講義を行う。講義後半は実際の小説を題材に、前半で紹介した分析概念を用いて考察する。
言語学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | F |
目標は、日本語を科学的・客観的に分析するための言語学的知識を身に付け、それを外国人の日本語指導に活用できるようになることです。内容は大きく2つに分かれます。前半は日本語を言語学的に分析し、日本語の特徴を、音声学、形態論、文法、語彙、統語論などの観点から分析していきます。特に助詞の用法や活用の仕組みと機能などに焦点を当てて学びます。後半はヨーロッパやアジアの言語を9言語取り上げ、その発音や表記、語彙、文法などの面から特徴を学びます。
日本語学概論Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
現代の日本語を中心として、日本語の構造を理解し、日本語を分析する観点を養成することが目標となる。日本語の位置づけや言語学について学んだ後、日本語の音声・音韻、表記・文字、語彙、文法、文章・文体という言語構造の理解を、現代日本語を主要な資料として学ぶ。次いで、日本語の方言、言語生活、日本語教育など、言語構造の周辺部分の分野を学ぶ。そして、日本語学の基本的な知識・概念の理解を中心とし、その知識を確かに伝えられる表現力・文章力を養う。
日本語学概論Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
古代の日本語を中心として、日本語の構造を理解し、日本語を分析する観点を養成することが目標となる。古代日本語の音声・音韻、表記・文字、語彙、文法、文章・文体という言語構造に関わる分野の理解が中心となる。次いで、日本語の方言と歴史、言語生活の歴史、日本語研究の歴史などの言語構造の周辺域に渡る分野も学ぶ。そして、日本語の歴史的事実とその変遷に関わる基礎的な事実を理解したことを表現する文章力の養成も併せて培う。
日本古代・中世史概説
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日本の平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての、いわゆる古代・中世の歴史について、鎌倉幕府の創設者源頼朝に焦点を当てつつ概説する。東国に基盤を持つ武士たち、及び武士たちによって生み出された武家政権と、京都の朝廷という伝統的な公家政権との関係を、最新の研究に基づいて明らかにしていく。こうした具体的な事例に対して詳細な分析を加えることにより、日本の古代中世社会に見られる特質や、歴史のダイナミズムを理解できるようになることが目標である。
日本語教育学特講A
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
目標は、小中学校において日本語指導が必要な児童生徒に対して、適切かつ効果的な日本語支援とJSL指導ができるようになることです。内容は、3つの分野からなります。まず、外国人児童を受け入れたときのクラス運営や生活指導に関することを学びます。次に、日本語指導に関わる内容として、初期指導やJSLカリキュラムなどについて理解を深めます。生徒の言語習得過程と学習言語能力の問題などについても確認します。さらに、外国人児童生徒を取り巻く制度や法令などについて学びます。
日本語教育学特講B
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | T |
教育における「評価」とは、教育活動の実態を把握すると共に、その改善を第一義とするものである。教授する側と学習者の双方が、教育目標の達成度を知ることにより、それぞれの教授法、学習方法が適切であったか、不適切であればどう改善すればよいか、を考える大きな手がかりとなる。当科目では評価の具体的な一形態である「テスト」を実際に作成しながら、テストが備えるべき条件とは何か、妥当性と信頼性の高いテストとは何かを考えていく。
日本語教育学特講C
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | F |
目標は、日本語教育を通時的、共時的に幅広い視野から捉えることができるようになることです。内容は、まず日本語に関して日本語教育史、国語教育史および外国語教育史を踏まえつつ、言語政策的な観点から理解を深め、日本語教育の社会的使命とはどのようなものかを考えていきます。次に、世界の多言語状況を国別や地域別に見ていくことで、言語教育や言語政策の重要性について学びます。また、言語政策に関する基本理論を学び、多言語社会について自分なりの考察ができるようになることを目指します。
社会言語学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
社会と言語の関係について、以下のキーワードを挙げ学んでいく。話し手の属性や場面による言葉の違いを扱う「言語変種」、話し手と聞き手の多様な「言語行動」、言語と民俗の関係を考える「言語生活」、言語に対する態度が言語行動や変化の原因と考える「言語意識」、国家レベルで計画する「言語計画」、多言語との「言語接触」、社会的要因による「言語変化」である。目標は、社会言語学の基礎的な知識を習得し、具体的な事例をあげてそれらを説明できること。また、言語と社会との多様な関係性を理解することである。
日本語文法Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
初級レベルの日本語を教えるために必要となる文法事項について学ぶ。特に、国語教育と日本語教育での文法の捉え方や分析の仕方の違いに注目しながら、動詞、形容詞、名詞などの品詞について、その文法的特徴や下位分類などを見ていく。さらに、助詞の意味や用法についても学ぶ。また、基礎的な日本語文法の知識だけでなく、実際の教え方についても少し紹介する。目標は、国語と日本語教育の違いを理解し、実例を使って文法事項の説明ができること、文法構造を分析する視点を培うことである。
日本語文法Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
中上級日本語教育における文法項目について学ぶ。日本語母語話者を対象とする国語教育と違い、日本語非母語話者を対象とする日本語教育では、日本語を諸言語の一つとして客観的に見る視点からの文法観が求められる。そこで、「格」「態」「人称」「テンス」「アスペクト」「モダリティ」といった一般言語学の文法カテゴリーの視点から日本語を分析し、記述する思考法を学ぶ。そのことにより、学習者が日本語のどこに困難を感じるか、どこを間違えやすいかということを他言語と対照しながら予測できるような知識・技能の習得を目指す。
言語習得理論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | F |
第二言語とは母語以外の言語を指すため、日本語教育は第二言語の教育であり、第二言語習得である。本科目では、第二言語を習得するプロセスやメカニズム、また第二言語習得に影響を与える要因、バイリンガリズムと年少者への日本語教育、第二言語習得を研究する方法などについて学んでいく。目標は、人がどのように言語を習得していくのかを多面的に考えることができるようになること、第二言語習得の研究をもとに効果的な日本語教育のあり方について考えることである。
日本語教材研究Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
教材研究の目的、日本語教材の種類や使い方等の基礎的事項を学んだ上で、多様な市販日本語教科書を観察しその特徴を分析する。そして、日本語コースにおける教科書選びの方法、初級教科書の基本的な使い方、効果的な使い方について学ぶ。さらに、初級文型、動詞のフォームがどのような順序で提出されているか、初級文型をはじめとする学習項目がどのように提示されているかを調べ、その意図は何か、どのように指導すべきかについて考える。
日本語教材研究Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
中級の日本語教材について学ぶ。初級と中級の違いについて学んだ上で、中級教科書の全体の構成、各課の構成を観察し、その意図を考えるとともに、効果的な使い方について考える。さらに、授業を行うにあたって必要になる学習項目の洗い出しに取り組む。また、長文の要点をつかむ速読教材、論理的文章を書くための作文教材、テレビ番組を使った聴解教材、自然なコミュニケーションを目指す会話教材、非漢字圏学習者のための漢字教材の作成に取り組む。
日本語教授法Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日本語教授法の歴史と理論を学ぶとともに、日本語教授法に大きな影響を与えたオーラル・メソッドやオーディオリンガル・メソッドといった外国語教授法の言語観、言語学習観、教育目標、教育内容、指導法について学ぶ。また、1970年代に提唱されたさまざまな外国語教授法、80年代に登場したコミュニカティブ・アプローチの理論や具体的な指導法を概観した上で、いまの日本語教育の現場においてどのような教授法が求められているかを考える。
日本語教授法Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
メディア授業では、日本語文法の最も基本的なことを学ぶ。面接授業では、初級日本語教育のコースデザイン、授業を組み立てる方法とその「練習方法」を中心に学ぶ。学習者へのニーズ調査・分析に基づき、コースが運営されることを学習する。特に、「シラバス」「練習方法」「評価方法」については、受講者全員で具体的に意見交換をしていく。「練習方法」では、「話す」練習を中心に考える。日本語教育におけるさまざまな教授法を概観する。また、多文化社会が進みつつある日本における目的別・対象別の日本語教育についても概観する。
日本語の表現
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
「よりよい日本語表現」について総合的に考察する科目です。まず、「単語」・「文」・「文章」の特徴を理解し、文章の仕組みや文章理解のための表現技術を学びます。具体例をもとに、文章の書き出しと結末の特徴、タイトルのつけ方、目に浮かぶような描写の方法、相手が知らないことを手際よく伝える説明の方法などについて学びます。さらに、より実践的な学びとするために、文学作品を分析しながら効果的な日本語表現を考察します。心豊かな表現、説得力のある表現、また、読み深めることの楽しさについて学んでいく科目です。
日本語教授法演習
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
初級の授業における「文型導入と練習」の指導案作成と指導の方法について学ぶ。まず、「文型導入と練習」の授業を記録したDVDを視聴し、指導の問題点を検討する。そして、他の指導案例を紹介し、どのように「文型導入と練習」をすべきかについて考えるとともに、指導案の書き方を学習する。その上で、実際に指導案を作成し、模擬授業を行う。模擬授業実施後は、担当教員と受講生による論評をもとにフィードバックし、授業をさらに改善する方法について考える。
日本語教育実習
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
中級の精読授業の指導案作成と指導の方法について学び、外国人に対する日本語指導を経験する機会として本実習を行う。まず、中級における精読授業の進め方、教材研究のし方、指導案の書き方について学ぶ。そして、精読授業の指導案を作成し、それをもとに実際に留学生に対して授業を行う。実習実施後は、担当教員、参観した受講生、授業を受けた留学生による論評をもとにフィードバックし、授業をさらに改善する方法について考える。
日本語の語彙・表記
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日本語の語彙と表記に関わる分野を学ぶ。「日本語学概論Ⅰ・Ⅱ」などの基本的な知識を学んだ後に、より深く語彙・表記に関わる分野の知識を学ぶことが目標となる。語彙については、語種・位相・語義など、語彙的カテゴリーの理解を深め、調査研究を可能にする知識を習得する。表記については、文字と表記の関係をより深く理解し、漢字・ひらがな・カタカナ等の言語構造に関わる分野と、正書法などの現実の書記との関係を説明できる知識を学ぶ。語彙・表記とも、概論では深められていない日本語教育との関連も理解する。
卒業研究AⅠ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 1 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
卒業論文作成に際し、テーマの選択、研究目的、研究理論、研究仮説、研究意義、研究範囲および先行研究の整理方法、研究方法について詳細に指導します。研究方法に関しては、文献調査、フィールドワーク、質的方法論、量的方法論について紹介します。先行研究の整理に関しては、専門分野における研究動向の整理、把握をベースに、自身の研究テーマの学術的独自性の発見について各人のテーマにそって指導します。学生は、それぞれの問題関心を明確にし、それらを専門分野の学術的動向と結びつけ、各人の卒論執筆にあたることとなります。
卒業研究AⅡ(異文化コミュニケーション日本語)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 3 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
各自が異文化コミュニケーション日本語・日本語教育に関する卒業論文を作成することを目標とする。質量ともに、通学課程と同等のものであることを条件とする。まずはテーマを選び、それに応じた先行研究を各自が探し、批判的に読みながら、テーマを絞り込む。ゼミ内で発表し検討しながら、論文の方向性をさらに考える。まとまったところでそこまでのレポートを作成し、中間報告を行って、論文の概要を検討する。次に、レポートに関する検討を行い、テーマに関する見直し、先行研究の読み込み、論文の構成の確認等を進めて、卒論の具体的な執筆に向かう。
卒業研究B(異文化コミュニケーション日本語)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | T |
各自がそれまでに学んだことを振り返り、異文化コミュニケーション日本語・日本語教育に関するレポートを作成し、提出する。レポートの内容は、1.現在の課題とテーマの決定に到る経緯、2.1のテーマに関する先行研究、3.先行研究からわかった点および残された課題とそれに対する対処方法、4.今後の課題とそれに対する具体的な提言という観点より執筆する。あくまでも既に書かれた内容をまとめるだけでなく、各自の独自の意見を反映していることを評価する。
Close
文学部 哲学・歴史学メジャー科目
文学部 哲学・歴史学メジャー科目
人間学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会の閉塞感がますます強まっている今日、21世紀を生き抜くための智恵の構築を目指し、改めて「人間とは何か」を問い直す総合的視座を探究します。本授業では、文学部の掲げる①「生命の尊厳の探究者たれ」、②「人類を結ぶ世界市民たれ」、③「人間主義の勝利の指導者たれ」という三つの指針を軸に、科学と人間、日本と世界、理想と現実との架橋をいかに行なうかについて、受講者とのディスカッションも交えつつ考えたいと思います。
哲学・思想への招待
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
哲学は人類の最古にして最先端の学問であり、その歴史は古今東西の智者がおりなす絢爛たる知の絵巻といえます。新たな知の形成へ参画しゆく力をつけるためにも、歴史をこえて受け継がれてきた人類の「知の歴史」を学ぶことが求められます。本授業ではその入門として、西洋哲学の源流の一つであるプラトン『ソクラテスの弁明』と、初期大乗仏教として重要な『法華経』を学びます。それらの思想の魅力とは何か、またそれらが今日の我々に示唆する智恵は何か、受講生とともに考えていきたいと思います。
歴史学への招待
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
大学で初めて「歴史学」を受講する人たちには、「歴史」はともすると細々した事件を暗記することだと思われやすいですが、これは誤解です。20世紀の歴史家 E.H.カーは、「歴史とは現在と過去との対話である」と言っています。本講義では、まずカーのいう「対話」の意味を味わいながら、歴史とは何か、私たちは歴史にいかに向き合うべきか、といったことを考えなおしていきます。さらに、3人の教員が様々な角度から、日本史・西洋史・東洋史へのアプローチを試みます。それらを通じて、歴史学の多様性と可能性、歴史学を学ぶ楽しさを体験できるようにしたいと思っています。
仏教思想概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
「仏教」とは、古代インドで活躍した釈迦が説いた教えに起源をもつ宗教であり、現在では東南アジア、東アジア、チベット・モンゴルなどを中心に欧米にも多くの信者を持っています。東南アジアでは上座部仏教が、東アジアでは大乗仏教が、チベット・モンゴルではチベット仏教がそれぞれ中心的に発展してきました。本講義では、それらさまざまな仏教の基礎となる思想の構造と、その歴史的な展開を学んだ上で、履修者が仏教を現代の生きた思想として捉え直すことができるようになることを目標とします。
西洋哲学史Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本講義では、古代から中世までの哲学の流れを概説する。全体の授業を貫くテーマとして「存在と認識」を設定する。このテーマのもとに、パルメニデスとヘラクレイトスをあげ、プラトンのイデア論を概説し、アリストテレスにおける存在論への道筋をわかりやすく説明する。アリストテレスの存在論を中世キリスト教世界がいかに受容したのかという問いから、中世哲学の領域に入る。ここではトマス・アクィナスの哲学を取り上げ、その存在論を説明することで中世哲学の特色を明らかにする。
西洋哲学史Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
本科目では、近代から現代へと至る哲学の流れを学修する。まずはデカルトとスピノザ、そしてロックから始まるイギリス経験論を扱う。次にカントの批判哲学、そしてそこから始めるドイツ観念論の流れを学修する。第三に、フッサールの現象学、その発展形態としてのハイデガーの存在論に焦点を当てる。現代哲学の代表者としてウィトゲンシュタインとレヴィナスをあげ、言語論と他者論を中心にして現代の哲学を学修する。さらに、ベルクソンの生命哲学とニーチェの価値批判の哲学を学修する。
哲学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
「哲学」というと少し堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、この学問を一言で表すならば、「皆でいろいろとおしゃべりをしながら楽しく真理探究をしていく学問」です。そのおしゃべりをどのように行っていくことで、真理が追究できるのか、価値が創造できるのか、古典的な哲学の問題に取り組んでいく中で深めていきたいと思います。古典的な哲学上の問題にも取り組んで頂きますが、授業で学習したことを日常生活の中で知人・友人に語って頂きその対話の内容を報告するという対話実践にも挑戦して頂く予定です。
倫理学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
倫理学は、社会で当たり前だと思われていることについて、権威や常識にとらわれずに、自分自身で本当に正しいのかどうかを問い直すことを学ぶ学問です。教科書で展開される議論に積極的に参加することを通して、善とは何か、あるいは、どのような行為が悪と見なされるのか等について自分自身で考え抜くことに挑戦していただきたい。そして自身の考えの根拠や理由が説得力を持つものであるのかどうかを、異なる意見を視野に入れながら、批判的に検討できるようになることが目標です。
歴史学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
この授業では、歴史学という学問分野の見方と方法を概観する。第一に、歴史学とはどのような学問か、歴史をどのように見るべきかという、歴史学の基本的な見方を学ぶ。その際、欧米さらには日本の歴史学の大きな流れといった史学史的側面についても触れる。第二に、史料批判など実際に歴史学の研究を行う際に身につけなければならない基本的な方法について扱う。このように歴史学の基本的な見方と方法を概観することによって、歴史学という学問分野の基礎的知識を学生に身につけてもらうことを、本授業の目標とする。
比較文化史概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
日本の古典芸能を素材として、古代・中世・近世それぞれの社会と文化の関係を考え、比較という観点から日本文化の本質に迫る。具体的には、古代の伎楽・舞楽・散楽、中世の猿楽・田楽・能・狂言、近世の歌舞伎・人形浄瑠璃・落語・講談などを取り上げ、これらの芸能がどのような内容・特質を持ち、社会の中でどのような位置づけを得ていたのか、どのように変化・発展していったのかという点について考える。目標は、日本の代表的な古典芸能を理解し、歴史の中に位置づけることができるようになることである。
考古学概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
考古学は過去の人々が残したモノから過去の事象を推理し、人類が歩んできた道を顧みる学問である。そのままでは何も語らぬ石器や土器から過去の事象を明らかにするためには、文献史学とは異なる理論や研究方法を要する。本講義では、指定したテキストに基づき、考古学を学習・研究する上で必要となる概念や理論、研究方法を学ぶ。年二回のレポートは、①テキストの中で扱われた研究方法などを一つ選びそれをより詳しく調べるもの、②近年報道で話題となった考古学的な発見を一つ選び、これを研究するための方法を論じるものとする。
日本古代・中世史概説
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日本の平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての、いわゆる古代・中世の歴史について、鎌倉幕府の創設者源頼朝に焦点を当てつつ概説する。東国に基盤を持つ武士たち、及び武士たちによって生み出された武家政権と、京都の朝廷という伝統的な公家政権との関係を、最新の研究に基づいて明らかにしていく。こうした具体的な事例に対して詳細な分析を加えることにより、日本の古代中世社会に見られる特質や、歴史のダイナミズムを理解できるようになることが目標である。
西洋史概説Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
この授業では、メソポタミアにおける文明の発生から15-16世紀の地理上の発見までの、西洋文明の歴史における各時代の基本的特徴を学んでいく。時間が限られているので、各文明・各時代の詳細というよりも、他の文明・時代との相違や現代社会への遺産・意義などに焦点を絞りたい。具体的には、メソポタミア文明とエジプト文明の相違、古代帝国の形成、ギリシャ文明、ローマ文明、ビザンツ文明とヨーロッパ文明、封建制度、中世都市、十字軍、中央集権国家の形成、ルネサンス、宗教改革、地理上の発見などが講義の対象となる。
西洋史概説Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
この授業では、16世紀のスペインの覇権から現代のEU統合までの、特にヨーロッパを中心として各時代の基本的特徴を学んでいく。時間が限られているので、各時代の詳細というよりも、他の時代との相違や変化の大きな原因、現代社会への影響・意義などに焦点を絞りたい。具体的には、スペインの覇権、オランダの台頭、フランス絶対王政の成立、第二次英仏百年戦争、啓蒙主義、フランス革命とナポレオン、自由主義、産業革命と社会問題の発生、帝国主義、二度の世界大戦、冷戦などが講義の対象となる。
東洋史概説Ⅰ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
「中国」は一つのイメージでは捉えることのできないスケールの大きさと多様性を持っていますが、それはここ数千年にわたる中国(漢地)とモンゴル・チベット・マンチュリア・朝鮮・日本・東南アジアなどの周辺地域との交流や競争、また世界規模の人・モノ・情報の移動などの影響を受けて形成されたものです。この授業では、古代~中世(10世紀まで)の東方ユーラシア世界における歴史の展開について概括的に学んでいき、その大きな流れと重要なポイントを理解し、より専門的な学習を行ううえでの基礎知識を習得することを目指します。
東洋史概説Ⅱ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
現代「中国」のもつスケールの大きさと多様性はどのようにして形成されたのか。それを理解する上で重要なのが、11~14世紀の北方民族(契丹・女真・モンゴル)の中国進出、15~20世紀初頭(明清時代)の経済発展と人口・領土の拡大、20世紀初頭~現代の戦争・革命から改革開放に至るまでの歩みの歴史です。この授業では、近世(11世紀)~現代の東方ユーラシア世界における歴史の展開について概括的に学び、その大きな流れと重要なポイントを理解し、より専門的な学習を行ううえでの基礎知識を習得することを目指します。
論理学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
論理学は推論、論証を研究対象とし、正しい推論と誤った推論との区別を可能とする機械的な方法を発見することをその目的とする。われわれの思考の本質的な部分はこうした推論によるものであり、論理的に正しい推論ができることは、合理的なコミュニケーションの基盤として特に重要である。本講義の目的は、命題論理、述語論理を中心として正しい推論ができるようになる技術を身につけ、そうした技術を応用し、様々な具体的な推論の問題に対して、自分で正解を導き出せるようになることである。
科学哲学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
科学哲学とは、歴史哲学や社会哲学と並ぶ、哲学の一分野であり、科学という知的活動を対象として哲学的考察を行うものである。本講義では特に「科学とは何か」という問いに科学史、科学哲学、科学社会学の三つの観点からアプローチしてゆく。科学史の観点からは近代科学の誕生を明らかにし、科学哲学の観点からは近代科学の方法論と理論構造を解明する。そして科学社会学の観点からは、科学の社会制度化、科学技術化とそれに伴って要求される倫理を考える。
宗教学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
移動・経済・情報のグローバル化が進んだ現代世界は、歴史的・文化的背景を異にする人々が日常的に交流する時代となりました。もともと宗教学という学問は、キリスト教を背景とするヨーロッパ人が近代化を進めていくなかで異なる価値体系を持つ人々の「宗教」という現象を理解するためのツールとして19世紀に誕生しました。本講義では、複雑な現代世界を理解するためのツールの一つとして、宗教学の基礎知識と世界の宗教に関する基礎知識を修得することを目標とします。
言語哲学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
「言語哲学」という学問分野が探究していることは、「言葉の本当の意味とは何か」という問いです。私たちは「正しい」という言葉を日常的に使いますが、では、この「正しい」という言葉の本当の意味は何でしょうか。辞書にはこの言葉の意味として、「道徳・倫理にかなっている、事実に合っている」などと書かれていますが、では、辞書が言うところの「道徳・倫理にかなう」「事実に合う」とはどのような事態なのでしょうか。このような問いを掘り下げていくことで、辞書よりも一歩深い、言葉の意味を巡る探究を試みていきたいと思います。
東洋思想史
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
本科目では、東洋思想の中でも『法華経』の思想とその展開に注目したいと思います。『法華経』は紀元1、2世紀頃にインドで成立した代表的な初期大乗経典であり、インドから中央アジアを経由して、特に中国・朝鮮半島・日本などの東アジアの大乗仏教圏において広く受容され、各地の思想や文化に大きな影響を与えてきました。本科目では、この『法華経』の思想史的展開を中心に、『法華経』思想史を理解する上で決定的に重要な意義をもつ中国仏教の歴史と特色、さらには『法華経』の持つ現代的意義などについても学びます。
日本思想史Ⅰ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
古代から近世にいたる日本の思想の展開について概説する。基本的な用語や思想の内容を理解し、歴史上のさまざまな事件を思想の観点から分析できるようにする。1古代における思想の展開(総論1)、2仏教の受容と展開(総論2)、3神道と儒教(総論3)、4神話と歴史記述、5南都六宗、6平安時代の文化、7中世における思想の展開(総論4)、8鎌倉時代の文化、9中世後期の文化、10戦国時代の文化、11近世における思想の展開(総論5)、12儒学思想、13国学思想、14維新の思想、15伝統思想と近代化
日本思想史Ⅱ
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
明治維新から現代にいたる日本の思想の展開について概説する。基本的な用語や思想の内容を理解し、歴史上のさまざまな事件を思想の観点から分析できるようにする。1近代日本史の展開(総論1)、2明治時代の思想と文化(総論2)、3啓蒙思想、4自由民権運動、5国体論と信教の自由、6初期社会主義、7大正時代の思想と文化(総論3)、8大正デモクラシー、9昭和戦前期の思想と文化(総論3)、10共産主義と国家主義、11総力戦、12昭和戦後期の思想と文化(総論4)、13冷戦と市民運動、14現代日本(総論5)、15近代思想の達成と課題
日本近世・近現代史概説
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日本の江戸時代(近世)から近現代に至るまでの歴史を概観します。特に19世紀以降の国際社会との関わりを中心にみていきます。19世紀に入りますと、欧米列強が東アジアに頻繁にやってくるようになりました。これは交通・通信手段の発達の結果ですが、それが日本にも押し寄せ、そして日本が開国することで、地球はついに一つの環となりました。そしてそれ以後も、世界はますます関係を深め、国際化、グローバル化していきます。この授業では、このような国際化の中で、日本がどのような道をたどったのかを明らかにしていきます。
中央ユーラシア史
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
「中央ユーラシア」は東は中国から西はヨーロッパに至るまで、非常に広大な領域に広がっている。本講義では、東洋史・西洋史では脇役として描かれる傾向にあるこの地域の歴史を通時的に把握することを第一の目標とする。第二に、以下の4つの視点をもって中央ユーラシア史を学習することで、その特徴を理解することを目指す。
1. 「中央ユーラシア史」の定義/2. 遊牧民社会と定住民社会の相互関係/3. 東西及び南北方向の人とモノの流れ/4. 宗教的多様性
民俗学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
日本民俗学を創始した柳田國男をはじめとする初期の民俗学者についての学史的な講義の後、映像資料を豊富に利用しながら、個別の生活文化についてわかりやすく講義する。具体的には、日本人の一生をめぐる通過儀礼の民俗や、暦、年中行事、儀礼食、縁起菓子、民間信仰、俗信、また、海外文化も移入して、変化した現代日本文化の多様性についても講義する。受講生各自が身近な民俗行事や祭礼などの観察を行うか、博物館での民俗展示を見学した後にレポートを作成することを目標としたい。
西洋文化史
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
この授業では、西洋の様々な文化的な側面について概観する。本授業で扱うのは、美術や建築、音楽のような狭義の意味での文化だけでなく、西洋の社会の全領域に現れる考え方や行動のパターンという広義の意味での文化を扱う。その際、西洋文化の最も重要な基礎であるキリスト教文化に注目する。キリスト教が、西洋の人々の宗教活動のみならず、政治、経済、法制度、価値観、生活、芸術など幅広い分野に影響を及ぼしていることを学生に理解してもらうことを、本授業の目標とする。
東洋文化史
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | T |
中国前近代の諸文化より特定のテーマを選び、中国における変遷と周辺地域への伝播の様相について考察する。具体的には、中国における文化の変遷をその背景にある社会の変動と結びつけながら論じる。一方で、東アジア地域の中でも特に中国文化の影響を強く受けた朝鮮半島と日本がどのような受容の過程をたどったのかについて、中国との比較分析を通してその同質性と異質性を明らかにする。これらを通して、本講義では中国文化に対する多面的な思考を身につけるとともに、日本文化を東アジア史全体の中で理解することを目標とする。
古文書学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
古文書は日本史を解き明かす基本史料である。講義では、古代から近世における古文書について、様式とその機能を概説する。また、実例に即して読み方を学習するとともに、概要説明を通して、内容の読解力を高めていく。古文書を活用するための基本的な知識を習得することで、日本史の深みを実感し、身近な歴史への関心を高めることができるようにする。
卒業研究AⅠ
科目コード | 単位数 |
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ー | 1 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
卒業論文作成に際し、テーマの選択、研究目的、研究理論、研究仮説、研究意義、研究範囲および先行研究の整理方法、研究方法について詳細に指導します。研究方法に関しては、文献調査、フィールドワーク、質的方法論、量的方法論について紹介します。先行研究の整理に関しては、専門分野における研究動向の整理、把握をベースに、自身の研究テーマの学術的独自性の発見について各人のテーマにそって指導します。学生は、それぞれの問題関心を明確にし、それらを専門分野の学術的動向と結びつけ、各人の卒論執筆にあたることとなります。
卒業研究AⅡ (哲学・歴史学)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 3 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
哲学・歴史学などの人文科学の論文は、古典や史料といったテキストワークを中心とするため、科学実験や社会調査を中心とする他の諸科学とは異なる面があります。しかし同時にそれら他の諸科学と共通する論理性・客観性も備える必要があります。本授業では、哲学・歴史学の論文を書くとはそもそもどういう営みであるのか、過去から現在までの諸事例を踏まえつつ学びます。また、受講生が自分の論文のテーマや執筆計画を立てることができるよう具体的なアドバイスも行う予定です。
卒業研究B (哲学・歴史学)
科目コード | 単位数 |
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ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | T |
本授業では哲学・歴史学分野でそれぞれ指定された図書につき、4通のレポートを提出していただきます。毎回、指定された箇所につき、内容を適切に要約した上で、その妥当性を検討し、他の学者の説や資料もふまえて、自分の意見を記してください。4年間の学習の総決算として、①内容の適切な理解、②問題点の指摘と整理、③関連する学説・資料の調査、④論理的な推論、⑤明解で独自性のある結論、という5つのポイントに注意してレポートを作成してください。
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文学部 社会学メジャー科目
文学部 社会学メジャー科目
人間学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会の閉塞感がますます強まっている今日、21世紀を生き抜くための智恵の構築を目指し、改めて「人間とは何か」を問い直す総合的視座を探究します。本授業では、文学部の掲げる①「生命の尊厳の探究者たれ」、②「人類を結ぶ世界市民たれ」、③「人間主義の勝利の指導者たれ」という三つの指針を軸に、科学と人間、日本と世界、理想と現実との架橋をいかに行なうかについて、受講者とのディスカッションも交えつつ考えたいと思います。
現代社会研究への招待
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本科目は、社会学の基礎と主な研究領域11回、国際関係論の基礎2回、現代中国事情1回、現代ロシア事情1回の計15回の講義で行います。授業の到達目標は、1)現代社会研究のさまざまなアプローチがもつ独自の視点とそれらがう主な対象領域について説明することができる。2)現代社会の諸問題の幾つかを学問的に整理し、原因や働きや影響や変化について説明できる。3)今後の社会のあり方について一定の意見を持つことができる。4)現代社会を研究する意義を明瞭に論じ述べることができる。以上4点です。
社会福祉論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
本科目は、社会福祉を領域で分けてその歴史、現状、福祉政策を述べていく一般的な「社会福祉概論」の学び方と異なります。身近な社会問題から援助を「する」「される」といった立場から「社会福祉」を捉えるのではなく「市民」として、社会生活の「不安・不利・不信」の問題を考えます。ここでの学習は、社会福祉を専門としない人にも社会福祉を身近な問題として意識できるように設定されています。社会生活の「不安・不利・不信」からくる「生きづらさ」に関心を持った時こそ、各論的な社会福祉の学びが意義を持つでしょう。
現代中国概論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
本講義は、対外開放政策以降、政治、経済、外交、安全保障などの面で世界的な影響力を増した中国の現状と問題点を中国人の考え方を交えて解説する。近年、日中関係の悪化に伴い、日本において「嫌中」意識が高まっているが、現代中国の基本的な社会状況や中国人の思想・価値観を知った上で、日中問題の対立点や協調できる点を理解することを目標とする。
中国社会は何が問題で、どうして様々な問題が起こるのか。対外的には、尖閣諸島や南シナ海における勢力拡大の強硬姿勢がある。対内的にも、経済成長の陰で貧富の格差、腐敗・汚職、人権、民族、環境、食品などの多くの矛盾を抱えている。これらの問題をどう評価すればいいのか、各人が自分で考えることを目的にしたい。
現代ロシア概論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
ロシアは日本の隣国であるにも関わらず、「近くて遠い国」と言われるように、その実情が正しく伝えられているとは言えません。一方で、近年日本にとっても国際社会にとっても、ロシアを正しく知る重要性が増しています。この講義は、ロシア語を専門としない学生が、ロシアについて様々な観点から基礎的な知識を学ぶことを目的しています。各回の講義では、取り上げたテーマについて分かりやすく解説するとともに、さらにより深く知ることができるように、専門的な参考文献や関連するWEBサイトなども紹介します。
中央アジア論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
1991年のソ連解体とともに中央アジア5ヶ国(キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)が新たに独立した国家となりました。これらの国々は、かつてのシルクロードの要衝として歴史的に有名ですが、近年では、ロシアが主導する「ユーラシア連合」構想と中国が主導する「一帯一路」構想の狭間にあって、激動のユーラシアの中心として新たに注目を浴びています。この講義では、急速に変化するこの広大な地域の歴史、文化、社会、経済などを概観し、その国際社会における役割や日本との関係について考察します。
国際関係論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
「主権国家により構成される社会」の構造と動態を明らかにすることをめざして発展してきた国際関係研究の思想と理論、実際の分析を理解したうえで、現代の国際社会が多様な行為主体によって構成される「地球社会」へと移行するプロセスにあることを学びます。そして、このような国際社会の変化の中で、武力紛争、テロリズム、貧困といった解決困難な諸問題が生じていることを理解し、こうした課題にどのように取り組むべきかを学んでいきます。
社会調査の基礎
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
本科目では、量的社会調査と質的社会調査を実施するうえで実際に役立つ調査スキルやデータ分析力の要点について学修します。「量的社会調査」では、①量的・質的データの集計、②統計的検定、③探索的データ解析、④結果の表示の仕方(図表の種類と適否)⑤データマイニングについて、実践的な内容を学びます。もう一方の「質的社会調査」では、①インタビュー法、②生活史法、③参与観察法の考え方とその基本的な手法について理解を進めます。本科目では、実証科学にとって必須の能力となる情報リテラシーと批判的思考力の習得を目標にしています。
社会学概論
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | S |
本科目では、個人と集団との関係、個人の結合から生まれる「社会」の自律性と拘束性などの社会の諸特性から、私たちの社会で起きている様々な問題を、社会学の基礎論と社会学的思考法を使って読み解いていきます。扱う問題は、家族、ジェンダー、都市、人口問題、格差社会、情報化と監視社会、グローバル化、ナショナリズムなど現代の日本社会が直面している社会的リスク問題です。本講義では、社会学の基礎知識と社会学的思考法の習得、問題解決能力の養成を目標にしています。
文化人類学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
1 | T |
文化人類学の諸理論を現代的課題と連動させて紹介する。グローバル化する現代社会において、異文化理解という課題はこれまで以上に重要となっている。本講義では文化人類学の中心概念を体系的に紹介し、異文化理解、他者理解という課題に対する認識や態度を養成する。事例としては、担当者の研究領域であるメキシコやキューバなどの文化実践を紹介し、グローバル化社会におけるローカル性、個別性における普遍性などについて考察を促したい。
社会学史概説
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
本科目では、社会学がどのように生まれ、発展してきたのか、そのエポックとなった諸学者の学説を学ぶ中で、社会学が私たちの生活とどう関係してきたかを講じます。到達目標としては、1)社会学の歴史を学ぶ目的と意義を明瞭に述べることができる。2)最低5人の社会学者の学説・理論について概略を説明し、現代の諸問題の解明にどう適用できるかを論ずることができる。3)身近な出来事と人類全体に関わる歴史や出来事の両方に関心を持ち、両者を結びつける「社会学的想像力」を少しずつ広げていく。以上の3点です。
家族の社会学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
現代日本の家族の理解を目的として、「家族」について社会学的に考察しようとするものです。まずは、家族理解のために基本的な社会学的理解の枠組みを提示します。続いて、社会集団としての家族に注目しながら、家族の基本的な特徴を理解します。さらに、家族を取り巻く社会状況に留意しながら、夫—妻、親—子という二つの家族の内部の基本的な関係を中心に家族を考えていきます。また、家族問題として関心の高い事柄についても考えていきます。
地域と都市の社会学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
本講義では、共同体としての都市と村落の基本的な特徴、都市的生活様式(アーバニズム)、都市と社会的ネットワーク、都市圏の発展段階、インナーシティの危機と再生、文化生産とまちづくり、情報化都市と監視、などのテーマを取り上げ、①都市が私たちの生活をどのように変えるのか、そして②現代都市がどのように変化しているのか、という問題を考察します。本講義では、地域社会と都市がこれまでどのように社会学的に研究されてきたかを俯瞰し、都市化社会で賢く生きるための社会学的思考法を習得することを目標にしています。
ジャーナリズムの社会学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
日々の記録から始まったジャーナリズムは、メディアの発達により出版、放送、そしてインターネットへと活躍の場を広げてきた。この授業科目では、「ジャーナリズム」という概念をメディア産業の従事者の視点のみでとらえるのではなく、市民の目、あるいは市民が発信する際の指針としてとらえることが今後の社会のあり方とどのように結びつくのか考えたい。ジャーナリズムを考える教科書を読むことで、既存のマスメディア、新しいメディアの課題や問題点を探っていくことを目標とする。
宗教社会学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
本科目は宗教社会学の学的成立史、基礎的諸理論を学び、近代社会における宗教が担っている役割や機能についての理解を深め、現代社会の宗教とのかかわりを学問的な視角から探求する力を養うことを目標とする。宗教社会学の諸理論のほか比較宗教学、文化人類学等の宗教研究の成果を学びながら、現代日本における宗教と社会状況・文化・政治との関係、さらにグローバル化した世界におけるナショナリズムや宗教的「テロリズム」との関係などを探究していく。本科目は「現代宗教の社会学」へと連続する内容となる。
中国の政治
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
現代中国は、中央集権、官僚支配などの伝統を継承しながら、一党支配の共産党、三権分立を採用しない国家、共産党が指揮する解放軍という複雑な絡み合いの体制で政治運営が行われています。本科目では、まず現代中国を研究する8つのアプローチから勉強します。次に政治プロセスを3段階に分けて、社会主義の選択、憲法の制定から、脱文化大革命、政治改革の議論、そして憲法改正と民主なき自由化を学びます。最後に党、国家、軍とその関係、陳情の政治学、人権と法を学習し、中国政治についての理解を深めることを目指しています。
中国の経済
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
中国は、社会主義の道を歩み、近代化を進める発展途中国でありながら、「世界の工場」といわれており、GDPで世界第2位の経済大国になりました。しかし所得格差や環境問題も同時に抱えています。この科目では、主に供給側の観点から工業に焦点を絞って中国の経済発展を勉強し、所得格差を考えます。とくに工業化政策を中心とする計画経済の仕組み、市場経済への転換、労働・資本・技術ならびに国有企業、外資系企業、民間企業の現状を中心に学習します。学習を通じてこれらの内容を理解できるよう期待しています。
メディアと社会心理
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
メディアと社会心理について、日常的なテーマを題材に、勉強する科目です。内容的には、社会心理学が中心となりますが、教科書では、メディアが人間や社会に及ぼす影響についても、さまざまな事例のなかで、触れられており、社会心理学とメディアについて、理論だけでなく、具体的な社会的なテーマを取り上げながら、勉強していきます。調査や実験などの紹介も含まれているので、統計学や心理学をあわせて勉強すると、さらに理解が深められると思います。
歴史の社会学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | S |
本授業では、インドネシアのジャワを事例としてアジア・太平洋戦争の占領下の住民に対する動員・統制のあり方を歴史社会学的に分析することを目的としています。授業の前半は、教科書でアジア・太平洋戦争の全体像について、後半は、教科書で学んだ知識を前提としてインドネシアのジャワ占領について学びます。ジャワ軍政当局は、ジャワの住民を動員・統制するために、「教育」「スポーツ」「音楽」など、さまざまな「文化的な」方法を用いました。授業では当時の出版物や映像資料も多く使用しながら、これらの「文化的な」占領のあり方を歴史社会学的に考察していきます。
ジェンダーの社会学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
現代社会を読み解くカギの一つがジェンダー論である。「社会的・文化的性差」に着目するこの視点によって、従来、男性中心に考察されがちであった歴史・社会・文化のあり方を、多様な視点から再検討することが可能になったのである。本講では、家族、教育、労働、余暇、装い、社会参加など、人生のさまざまな諸領域を取り上げ、そこにみられるジェンダー・バイアスを明らかにするとともに、その根底に横たわる本質的な問題を明らかにする。さらに、残された諸課題を解決するための考察を行う。
現代宗教の社会学
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
2 | T |
本科目は、宗教社会学の基礎的理論、および比較宗教学をはじめとした諸宗教研究の知見をもとに、現代社会において宗教が担う役割や機能、現代社会に生きる人々にとっての意味世界の形成に宗教が果たしている役割について理解することを目標とする。近代日本の成立に伴う世俗化過程と現代日本社会の文化・政治状況と宗教の関係、グローバル化した世界の社会と宗教が果たす機能との関係を具体的な事例や先行研究をとおして探求していく。本科目は関連科目である「宗教社会学」において学んだ諸理論を基礎にして学修をしていく。
平和学
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
平和学は戦争防止の学として誕生しましたが、その後、戦争の結果であり、また、原因ともなる極端な暴力(人々の殺傷、甚だしい人権の侵害、著しい貧困、経済格差等々)を明らかにし、こうした暴力の解消こそが平和であるととらえ発展してきました。この科目では、国際社会における平和達成のための諸課題をとりあげ、問題を生み出している社会構造を理解するとともに、主権国家だけでなく市民自身が問題解決にどう取り組んでいくかを学んでいきます。
人間の安全保障
科目コード | 単位数 |
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ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | T |
「人間の安全保障」という概念を中心として、現代国際社会における平和学の課題について考察していきます。「人間の安全保障」という概念が提唱された当時の国際社会の状況、例えば、「新しい戦争」とも呼ばれる武力紛争の発生が複合的な人間の「不安全」を引き起こしているといったことを理解し、安全の確保のために「誰が」、「どのような取り組み」をしているのかを学んでいきます。また、「人間の安全保障」を外交の基本方針としている日本政府がどのような役割を果しているのかを検討していきます。
国際社会論
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 2 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
21世紀の世界は、主権国家により構成される「国際社会」から多様な行為主体によって構成される「地球社会」へと移行するプロセス、すなわちグローバリゼーションが進行する世界であることを学んでいきます。その上で、このような国際社会の変化の中で、武力紛争、テロリズム、貧困といった解決困難な諸問題が生じていることを理解し、こうした課題への対応としてのグロバール・ガヴァナンスのあり方を検討し、現代国際社会の構造を学んでいきます。
卒業研究AⅠ
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 1 |
配当年次 | 履修パターン |
3 | S |
卒業論文作成に際し、テーマの選択、研究目的、研究理論、研究仮説、研究意義、研究範囲および先行研究の整理方法、研究方法について詳細に指導します。研究方法に関しては、文献調査、フィールドワーク、質的方法論、量的方法論について紹介します。先行研究の整理に関しては、専門分野における研究動向の整理、把握をベースに、自身の研究テーマの学術的独自性の発見について各人のテーマにそって指導します。学生は、それぞれの問題関心を明確にし、それらを専門分野の学術的動向と結びつけ、各人の卒論執筆にあたることとなります。
卒業研究AⅡ(社会学)
科目コード | 単位数 |
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ー | 3 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | S |
本授業では、社会学メジャーの各専門領域で卒業論文を書くために必要な知識・技法を習得することを目的としています。本授業は、社会学メジャーの学びの成果を学術論文としてまとめたい学生のための授業です。授業では「卒業研究AⅠ」でとりあげた基礎的な内容を復習したあと、各自の関心領域(社会学理論・社会問題・マスメディア・平和学・国際関係・人類学・比較文化など)の最前線の学問的状況や課題を解説します。毎回の授業は演習形式で行ない、発表と討論のなかで各自が卒業論文の作成を進めていきます。
卒業研究B(社会学)
科目コード | 単位数 |
---|---|
ー | 4 |
配当年次 | 履修パターン |
4 | T |
本授業は、文学部での4年間の学修の集大成として、卒業研究を行うものです。文学部では人間と社会と文化について幅広く学び、とりわけ社会学メジャーにおいては社会学理論・社会問題・マスメディア・平和学・国際関係・人類学・比較文化などの科目により社会についてのより深い考察を行いました。学生の皆さんの社会でのさまざまな経験に加え、こうした学修成果を十分に生かし、4通のレポートを通して、私たちの社会が直面する諸問題について、学生の皆さんが改めて取り組むことを本授業での目的としています。
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